サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

牧歌的事故(わが心のふるさとの愛すべき風景度)

2009年04月20日 | それでも世界は回る

三重・津市のJR名松線で駅に停車していた無人列車1両が動き出し約9km走行 けが人なし


三重・津市のJR名松線で19日夜、駅に停車していた無人の列車1両が動き出し、およそ9km走行した。けが人はいなかった。
19日午後10時すぎ、津市白山町のJR名松線・家城駅で、終電の運行を終えた無人のディーゼル列車1両が見当たらなくなっていることに、男性運転士(25)が気づいた。
JR東海の関係者が探したところ、30分後に駅から東におよそ9km離れた踏切の近くで、列車が止まっているのが見つかった。
この間、列車は3つの駅・23の踏切を通過したが、幸いけが人はいなかった。
JR東海によると、運転士が駅舎に入っている間に、無人の列車が下り坂を走り始めたということで、ブレーキが不十分だったとみられている。
名松線では2006年にも、車輪止めをつけ忘れた列車が、今回と同じ区間を無人走行する問題があり、JR東海では「現在、原因を分析している」としている。

(04/20 06:15 東海テレビ)

間抜けな話なのだが、怪我人がなくよかった。
3つの駅、23の踏切を無人の一両の列車が夜に走っているのを想像すると、なんか童話のような気分もしてくる。
この名松線は、三重県松阪市から名張市を結ぶ線路として計画されたので、この名前がついた。
しかし、結局は伊勢奥津どまりのローカル線に終わった。
松阪で、学生時代を過ごした僕にとっては、なんとも懐かしさがあふれるローカル線なのである。
2時間に一本ぐらい、いまは1両編成のかわいい列車である。
家城駅にしか、乗務員の宿泊設備がない。
だからこの25歳の運転士の慌てぶりを想像すると、いやはや気の毒だが、なんとも可笑しい。
クラブ活動を終わって、この線に乗って家に帰る連中たちは、大慌てで列車に乗り込むのである。
遅れたら、2時間待ちだ。
大学になって、松阪を離れたが、たまに帰省すると、ひとりでこのローカル線に乗って、どこで降りるともなく、揺られるのが好きだった。
たったの40数キロの路線である。
だけども、駅を降りてもたいして見るべき史跡もないような駅でも、そのひとつひとつに思い出が詰まっている。
愛すべき名松線・・・。


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