サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

都市伝説(伝説の流布が事故を招く度80点)

2008年09月15日 | それでも世界は回る

武士の幽霊が事故を呼ぶ? 秋田のトンネル1年で19件(1/2ページ)



2008年9月15日9時2分




写真ブレーキ跡が生々しく残る事故多発場所。=秋田市大町2丁目の秋田中央道路


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 秋田中央道路が開通して15日で1年を迎える。秋田駅の東西をつなぐ交通の激しいトンネルで、交通事故や車の故障などで通行止めになることも多い。ちまたでは「武士の幽霊が出る」などとうわさも流れる。事故多発の背景を探った。


 ■昔は墓地


 「秋田中央道路で、武士の幽霊が出るらしい」


 秋田市内のタクシー運転手男性(58)は7月、こんなうわさを耳にした。対向車線に大きくはみ出したトンネル内のブレーキ跡を思い出した。脇見運転が原因の事故が多いとも聞いた。「トンネルで、なぜよそ見をしたんだろう」


 中央道路での事故を担当する警察官も「事故だけでなくガス欠などが多いのは本当に不思議。『何かいるのでは』という話はよく聞く」。


 実際、中央道路の事故は多い。県によると開通以来、8月までの事故は19件だった。特に下り車線の山王から約500メートルの区間に10件の事故が発生。ガス欠などの故障も17件あり、山王口と駅東口付近に集中している。


  この区間に何かあるのか。


 山王大通り北側にある同市旭北栄町の当福寺。40年前まで、山王口付近はこの寺の墓地だった。木村清志住職(59)によると、当福寺は江戸時代、佐竹氏に請われて土崎から移った。当時の檀家(だんか)は商人や町人が主だったが、武士の墓もあったという。


 68年には、山王大通り拡幅工事で約900基あった墓を寺の西側へ移転させた。移転後の大通りは事故が多く、「霊が出る」などのうわさが出た。「ちゃんと供養もした。反対もなく、移転はすんなり決まった」と木村住職。うわさは間もなく収まった。


 山王大通り南側の真敬寺の入り口には「5人男の墓」と呼ばれる墓石が五つ並んでいる。長崎孝住職(69)によると江戸時代に悪事を働く武士を倒し、打ち首になった侠客(きょうかく)たちの墓という説がある。




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こうした都市伝説のようなものは、全国各地にあるが、僕などは愚息が育った葉山のあるトンネルが有名で、雨降る夜に、わざわざ歩いて、「幽霊気分」に浸ったものである。


この秋田のトンネルでも、実際はスピードの出しすぎとか、構造上の事故のおこりやすさとか、科学的あるいは統計的に、専門家たちからは、一笑にふされるものなのだろう。


しかし、もし幽霊伝説がこのトンネルを通るかなり多くのドライバーに、既定の物語として流布されているとすれば、そのことが事故の原因となっていることを否定するわけにはいかないかもしれない。
伝説は、平気を装ったとしても、脳内では無意識に妄想がふくらみ、それが身体に及ぼす影響が否定できないからだ。
いわば、一瞬の空白、一瞬の金縛り状態の中で、微妙に反応速度が遅延したりする事は、じゅうぶんありうることだと思われる。


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