サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

呪殺祈祷/丸山照雄(宗教評論家)/79歳

2011年06月14日 | 毎日がメメント・モリ

<訃報>丸山照雄さん79歳=宗教評論家


毎日新聞 6月14日(火)19時50分配信

 

 丸山照雄さん79歳(まるやま・てるお=宗教評論家)13日、心不全のため死去。葬儀は17日午前10時半、東京都大田区池上2の10の5の本行寺。施主は日蓮研究会。

 日蓮宗現代宗教研究所を経て反公害運動に関わり、宗派にとらわれない活動を展開。仏教者国際連帯会議顧問も務めた。著書に「教団とは何か」「闘う仏教」など。

本来の仏教徒とは激しい生き方をするのではないかと思うが、日本の仏門が「葬式仏教」と言われて久しい。
丸山照雄さんは、日蓮の信徒の一人であったが、時代への発言を続けた日本では珍しい仏教徒だ。
学生時代から仏教青年運動を組織し、その後の日蓮宗現代宗教研究所時代には、「公害企業主呪殺祈祷僧団」という怖ろしい名前の集団を組織化もしている。
僕は、不信の者であるが、宗教装置(天皇制も含む)に関しては、ことさら深い興味を持ち続けている。
「伝統と現代」誌などで、丸山さんの宗教評論をよく読んだことがあった。
その後は日蓮信徒らしく、激烈な池田大作=創価学会批判も展開したし、オウム真理教が台頭した時には、口ごもるあるいは無関係を装う宗教者だらけの中で、オウム批判を唱え続けたりもした。
阪神大震災の時も、今度の東日本大震災でも、もちろんひとりのボランティアとして行動する仏門の徒はどれほどもいるが、自分の思想(言葉)と行動を重ねる宗教人はほとんど見かけない。
丸山さんは、たぶん「宗教」界という世界でも、敵の多い人であっただろうが、この人は自分の内なる宗派=党派を生涯かけて否定しようとしてきた人かもしれない・・・合掌!

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