サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

tsudaる(インターネットの新しいツールの衝撃度80点)

2009年06月23日 | それでも世界は回る

イラン美少女惨殺を速報 メディア変える「ツイッター」


2009/6/22     



   ネットサービス「ツイッター(Twitter)」が、マスコミより早く、イランの生々しい衝突ぶりを伝え続けている。16歳の美少女惨殺のビデオ情報は、すぐにツイッターに上がり、世界を震撼させた。速報の威力は、マスコミをも不要にしてしまうのか。


米CNNも、ツイッターを後追い


ネダの惨殺を伝えるユーチューブ動画
ネダの惨殺を伝えるユーチューブ動画


「ネダは目を見開いたまま、息絶えた。それは、目をつぶってやり過ごそうとする我々を恥じ入らせる」

   これは、ツイッター上につぶやかれた一投稿者のため息だ。ネダとは、イランで惨殺されたとされる16歳の少女の名。


   米CNNが2009年6月21日、ツイッター上の情報として伝えたところでは、大統領選を巡って衝突が続く首都テヘランで、ネダは改革派によるデモを見ていた。そこにいきなり、政府を支持する民兵組織バシジが発砲したというのだ。


   ネダは胸を押さえて仰向けに倒れ、2、3人の男性が必死に介抱する。しかし、血だらけの顔がアップになると、周囲から泣き叫ぶような悲鳴が…。


   ツイッターの情報をもとに、ユーチューブにネダとされる動画がアップされ、悲惨な現場の状況を伝えている。ただし、CNNによると、情報の事実関係は確認できないという。


   イラン政府は、大統領選が終わった13日から、インターネットの接続を全面的に制限。改革派などによる政府批判を封じ込めようとした。マスコミ統制も始め、内外の記者を逮捕したり追放したりした。しかし、改革派側は、ネット上のアクセス経路を変えるなどして対抗し、特に速報性のあるツイッターを活用して世界に情報を発信し続けた。


   CNNも、デモ発生直後の報道が不十分だったと批判され、ツイッターの情報を繰り返し報じるようになった。米国務省は、その役割を認め、16日に予定されていたツイッターの保守作業を延期するように要請したと報じられている。ツイッター側は、要請受け入れを否定しているものの、日中のサービスを維持するとして、イラン時間の17日未明に作業を延期している。


リアルタイム性があり、マスメディアに近い


   ネットサービスには、SNSのフェイスブックなどがあるが、なぜツイッターがこれほど支持されているのか。


   メディアジャーナリストの津田大介さんは、その理由についてこうみる。


「ツイッターは、携帯でも使いやすいほど設計がシンプルで、140字以内でどんどん投稿できます。フェイスブックなどよりリアルタイム性があり、マスメディアに近いということです。また、ユーザー数が世界中で増えていることがあります。悲惨な状況を多くの人に見てもらえるのは強いですね。アメリカで政治的な議論をしてもらうことで、外圧をかけてもらいたいという願望もあるのではないですか」

   津田さんは、2年前から会議中などの情報もツイッターで発信しており、「tsudaる」という言葉まである。すなわち、イランの人たちも、既存マスコミに代わって、世界中にリアルタイムでtsudaることができるわけだ。


   その速報性は、メディアを変える可能性がある。例えば、米ハドソン川沖で2009年1月15日に航空機事故があったとき、最初に情報発信したのが脱出した乗客が使ったツイッターだった。


   とすると、もう速報メディアはいらなくなるのか。


   これについて、津田さんは、やや否定的だ。「デマもツイッターで悪用されれば、真実と受け止められてしまう可能性があります。情報の信頼性をどう担保するかが課題で、現状では検証するすべはありません。それは、今のところマスメディアがフォローするしかないでしょう。ツイッターの速報を、真実かどうか掘り下げるべきということです」


   もっとも、ジャーナリストや国会議員などの関係者が、ツイッターで発信する意義はあるという。「ネットユーザーは、今起きていることを知りたいと思っています。これはブログではなかなかできないことで、ツイッターなら武器になります。これで新しい報道などのあり方を模索するのも面白いと思います」

僕も、最近「tsudaる」を体験し始めたところだ。
くだらないつぶやきの連鎖が大半だとしても、気分を共有するツールとしては興味深くもあるし、ちょっとニコニコ動画のコメント書き込みのような臨場感もある。
しかし、なんといっても現場からの当事者たちの目撃通報が話題を集める。


もちろん、同じ現場でも、見る視座によって、「真実」はひとつとは限らない。
そのシチュエーションをどうとらえるかは、もっとジャーナリスティックな裏づけがいるかもしれないし、結局、「神のみぞ知る」ということだってありうるからだ。

また、捏造「事実」だって、作られるかもしれない。
湾岸戦争のときの、油にまみれた哀れな鳥のように、ある意図を盛っての「演出」ということだっておこりうる。

けれども、目撃者による「証言」が手身近な携帯ツールによって、きわめて平等にほぼリアルタイムになされるということには、とんでもない意味がある。
インターネットはどれほど、権力の側があるいはその「事実」を知られたくない勢力が、回線を制御したり、フレームアップのコメントを人為的に創作し続けたとしても、すべてを統御することは不可能だからだ。



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