サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

発電狂想曲(発電効率のブレークスルー技術の待望度80点)

2012年07月18日 | それでも世界は回る

太陽光発電の効率、従来の倍以上に 京大が新技術

図:太陽電池の効率を高める仕組み拡大太陽電池の効率を高める仕組み

 

 太陽光発電の能力をいまの2倍以上に高める技術を京都大が開発した。特殊なフィルターを使い、太陽光の熱を発電用電池が吸収しやすい特定の光に変える。英科学誌ネイチャー・フォトニクス(電子版)で発表した。

 太陽電池で最も普及しているシリコンは、太陽光のエネルギーを電気に変える効率が20%程度。どんなにがんばって改良しても30%ほどが限界とされる。太陽光にはいろいろな波長の光が混ざっている一方、シリコンが吸収して電気に変えられる光は特定の波長に偏っているためだ。

 京大の野田進教授(電子工学)らは、特定の波長だけを取り出す特殊な「フィルター」のような素材を開発した。厚さ6.8ナノメートル(ナノは10億分の1)のガリウムヒ素という半導体の膜を、アルミニウムガリウムヒ素という半導体の膜ではさんだ。

ようやくのように、再生エネルギーの全量買取の制度が始動し始めた。
太陽光発電に関しては、これが当面は本命だと言う人と、狭い国土でしかも現在では電気変換の効率が悪すぎて話しにならないねという人がいる。
また、新しい制度なので、過去にいち早く太陽光パネルなどをつけていて、余剰電力をささやかに売電していた人などから、不公平だと言う声もあがっている。

NPOや組合や地方自治体などで、小規模な「電力会社」を設立する動きも多々あるし、屋根だけ借りて売電収入をシェアリングするというビジネスモデルも出てきた。
もちろん、孫正義の一人がちになるかどうかは別として、メガソーラーに乗り出す企業は次々と登場している。
ローソンのように自店舗にパネルを取り付けて、電力コストを下げようとする動きもある。

高い、安い
の議論はあるが、買い取り価格が決定したので、事業計画がたてられることになったから当然のことだ。

しかしながら、ある程度の規模を求めるのなら、最大の問題は立地条件にかなったまとまった土地を借地できるかどうかにかかっている。
ここでは、怪しげな不動産ブローカーが、産廃処理場や霊園建設などでも暗躍したように、蠢きはじめている。

僕たちのチームメンバーもファイナンススキームはほぼ準備でき、立地交渉を進めている。
その場合に、パネルの価格と発電効率はもちろん重要だ。
日本、ドイツ、中国などさまざまなパネルメーカーと交渉しているが、わが日本で今回の京大の開発技術のような飛躍が出てくるのは望むところだ。
混乱はあるにしても、自由競争をやっていけばいい。そのスタートにあたっては、『原発依存率』を最小化するためにも、国が買い取りや発送電分離の政策をとればいい。

結局のところ、「原子力ムラ」のコントロール下におかれてきた再生エネルギーの失われた20年を取り戻すチャレンジはようやく端緒についたばかりだ。

 

 

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