世界初の回診ロボット開発=データや器具管理で医師支援-愛知
豊橋技術科学大(愛知県豊橋市)の寺嶋一彦教授と福島県立医科大らの共同研究グループは20日、病院内で入院患者を診察する際の業務を助ける世界初の回診支援ロボットを開発したと発表した。医療ミス発生のリスクを減らす効果が期待できるという。
このロボットは高さ134センチ、重さ約70キロ。英語で治療を意味するセラピーをもじり、「テラピオ」と名付けられた。
医師が病棟で入院患者を回診する際、医師の後を追い掛ける。ガーゼやピンセットといった回診に必要な器具を積む荷台や器具の在庫管理をするほか、測った血圧などのデータを医師がその場で入力し、閲覧できる機能などが備わっている。
医師の回診に同行する看護師の業務は、患者の介助のほか、院内感染予防のために医療器具を使用したかを分別することが重要だ。しかし、病院によっては人数が不足がちで、ミスが生じる恐れがある。
研究グループは、看護師が人手の要る業務に集中できる環境をつくるため、現場の医師の声を集め、ロボットを開発した。2015年度の実用化を目指すといい、寺嶋教授は「将来的には看護師の仕事を担わせたい」と話した。(2013/06/20-18:43)
こういう回診ロボットが現場からの意見を取り入れて作られたのは嬉しいことだ。
「テラピオ」は、瞬時に360度好きな方向に移動でき、指定の医者などを自動追従し、ベッドの横などもすっと寄り添うことができる。
医療データの記録・保存機能も持ち、病院回診時の回診台の機能を代替しながら、医療道具の搬送機能も持つことになる。
もっともいいなと思うのは、発声機能を持ち、顔の表情は状況に合わせて変化し、周囲を和ませる役割も考えられていることだ。
もちろん、すべてがアンドロイドのように代替されるわけではないが、こういうソリューションはあっという間に、次世代型に進化する。
看護婦さんなどの夜の見回りの補助もしてくれるかもしれない。
入院中の子供たちのお相手もつとめられるようにぜひなってほしいものだ。
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