サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

焼身自殺?/松本礼児(作詞家)/68歳

2011年12月20日 | 毎日がメメント・モリ

作詞家の松本礼児さん、自宅で自殺か 全身やけどで死亡、妻がうめき声に気づく

 

2011.12.19 11:47 自殺・自殺未遂

 


 19日午前4時40分ごろ、東京都世田谷区祖師谷の作詞家、松本礼児さん(68)方の玄関先で、松本さんが全身にやけどを負って倒れているのを妻が発見し、110番通報した。警視庁成城署などによると、松本さんは全身にやけどを負っており、病院に搬送されたが、まもなく死亡した。


 同署によると、松本さんのすぐ近くに灯油缶とライターが落ちており、争ったような形跡もなかった。同署は松本さんが自殺を図った可能性が高いとみて調べている。


 同署によると、松本さんは妻と息子2人と4人ぐらし。2階で寝ていた妻がうめき声に気づき、外に出たところ、倒れた松本さんを発見したという。


 松本さんは、歌手の石野真子さんの「ジュリーがライバル」や、故・村田英雄さんの「なみだ坂」、五木ひろしさんの「紫陽花」などの多くのヒット曲を作詞した。

日本ではあまり焼身自殺は例がない。
少ない例では、三島由紀夫の「事件」にも影響を与えたのではないかといわれる憂国の士である江藤小三郎が1969年2月11日の建国記念日に国会議事堂前で焼身自殺したことを思い出す。23歳であった。
江藤小三郎は、明治維新で活躍した江藤新平の曾孫であり、祖父も父も国会議員であった。
仏教の国では、プロテスタントとしての焼身自殺はたびたび見られる。
自らが炎の化身となることで、観音の歓喜に包まれるというような観念もある、と聞いたことがある。
多くの民衆革命のきっかけが、ひとりの青年の焼身自殺からということも、この歴史では何度もある。
けれども、一般の自殺形態として、なんらかの心身の病理状態を想定する以外は、まず日本人は焼身自殺は選ばない。

松本礼児さんに本当のところなにが起こったのかは、この時点ではよくわからない。
松本さんの作品はなかなか味わいのある作詞で、いつもどんな人だろうと思っていた。
五木ひろしの「紫陽花」なんかを、スナックで歌ってみたこともあった。
年の瀬に、なんかやるせない事件のひとつだ。
冥福をお祈りしたい・・・合掌!


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