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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 08277「街のあかり」★★★★★★★★☆☆

2008年02月19日 | 座布団シネマ:ま行
『浮き雲』で人間賛歌を、『過去のない男』で再生のドラマを語ったフィンランドの名匠アキ・カウリスマキの“敗者三部作・最終章”。人間性の回復をテーマに、街の片隅で生きる男の生き様が描かれる。『過去のない男』や『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』のカウリスマキ監督編にも出演したヤンネ・フーティアイネンが孤独な主人公を好演。チャップリンの名作『街の灯』へのオマージュも込められた、感動的なヒューマン . . . 本文を読む

mini review 07265「殯(もがり)の森」★★★★★★★☆☆☆

2007年11月21日 | 座布団シネマ:ま行
『萌の朱雀(もえのすざく)』でカンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、世界中から注目されている河瀬直美監督の最新作。監督自身の故郷である奈良を舞台に、人間の生と死を描く人間ドラマ。役者初挑戦のうだしげきが、妻を亡くし、心の空白をうめようと懸命に生きる男を熱演。介護福祉士として、彼と心の交流をかわす真千子に『萌の朱雀(もえのすざく)』でも河野作品に出演している尾野真千子が透明感ある演技でみせる。奈良 . . . 本文を読む

mini review 07223「間宮兄弟」★★★★★★★★☆☆

2007年04月12日 | 座布団シネマ:ま行
兄・明信と弟・徹信の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、ビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。いや、むしろ人生を共にしてきた太い絆の分だけ... 続き 間宮兄弟は、なかなか、羨ましいと思う。 間宮兄弟には、生きてきた時間の分だけ、おしゃべりすることがますます多くなっていく。 波乱万丈の生き方を選択しているわけでは . . . 本文を読む

mini review 07219「地下鉄(メトロ)に乗って」★★★★★☆☆☆☆☆

2007年03月27日 | 座布団シネマ:ま行
父親が倒れたという知らせを受けた日、長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。突然現れた亡き兄が姿を現し、兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった……。 続き 泣かせの浅田次郎に、心地よく乗せられて・・・。 原作は浅田次郎、泣かせの名人である。わかっていても、泣かせられる。とても通俗的なのだが、とにかく、ストーリーの紡ぎ出し方がうまい . . . 本文を読む

mini review 070207「マッチポイント」★★★★★★☆☆☆☆

2007年02月12日 | 座布団シネマ:ま行
ロンドン。アイルランド人のクリスは、元プロテニス・プレイヤーで、英国の上流階級に憧れる野心家。大金持ちのトムと親しくなり、彼の妹クロエとの結婚にまでこぎつける。 続 12歳でデヴューした「ハリウッドの小悪魔」は、まだ末恐ろしい21歳だ! この映画は、71歳になった天才ウディ・アレン監督を、ミューズとしてのスカーレット・ヨハンソンが見事に回春させた映画として、後年、記録されるかもしれない。 舞 . . . 本文を読む

mini review 06167「マンダレイ」★★★★★★☆☆☆☆

2006年08月20日 | 座布団シネマ:ま行
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の鬼才ラース・フォン・トリアーが、アメリカをテーマに描き物議を醸している“アメリカ3部作”の第2弾。第1弾『ドッグヴィル』の主演女優ニコール・キッドマンに代わり、『ヴィレッジ』のブライス・ダラス・ハワードが主人公グレースを演じる。アメリカの奴隷制度を題材にしたストーリーと、建物を表す白線を引いただけの空間で物語を展開させる斬新な撮影方法に注目。[もっと詳しく] ド . . . 本文を読む

mini review 06133「マルチュク青春通り」★★★★★★★☆☆☆

2006年03月11日 | 座布団シネマ:ま行
『天国の階段』のクォン・サンウ主演の青春ラブストーリー。監督は詩人としても知られるユ・ハ。共演は清楚(せいそ)な魅力で人気のハン・ガインと軽妙なキャラクターで知られるパク・ヒョジュン。ブルース・リーへの憧れをモチーフに監督の自伝的要素を織り込んだ作品。[もっと詳しく] 日本で僕たちも、ブルース・リーと深夜ラジオだった。 韓国に軍事政権が登場したのは1962年にあたる。ユ・ハ監督は、そのころ、19 . . . 本文を読む

mini review 06132「マザー・テレサ」★★★★★★★★☆☆

2006年03月11日 | 座布団シネマ:ま行
人々に愛と希望を与え続けたマザー・テレサの真実の姿を描いた人間ドラマ。監督はイタリアで数々の作品を手がけているファブリツィオ・コスタ。主演は『ロミオとジュリエット』のオリビア・ハッセー。共演は『オペラ座/血の喝采』のセバスティアーノ・ソマ、『息子の部屋』のラウラ・モランテ。オリビア・ハッセーの渾身(こんしん)の演技に心を打たれる。[もっと詳しく] 「愛の反対は憎しみではなく無関心」と、マザー・テレ . . . 本文を読む

mini review 06127「マラソン」★★★★★★★☆☆☆

2006年01月30日 | 座布団シネマ:ま行
実話に基づくチョ・スンウ主演の感動作。監督は本作が長編デビュー作となるチョン・ユンチョル。息子を想う母親を熱演したのは、22年ぶりにスクリーンに復帰をはたしたキム・ミスク。韓国で社会現象を巻き起こし、今年最大の話題作となった作品。[もっと詳しく] 普通の「障害者」の日常が、普通の母親の「絶対愛」に包まれる。  韓国映画で「障害」を正面から扱った作品として、多くの人が「オアシス」をあ . . . 本文を読む

mini review 06123「村の写真集」★★★★★★★☆☆☆

2006年01月09日 | 座布団シネマ:ま行
古い写真屋の家族を通して、人と人との絆を描く感動作。監督は脚本も手がけた三原光尋。頑固一徹の写真屋・高橋研一に藤竜也。その息子に『海猿』の海東健。映像、ストーリー、心に残る音楽、どれも暖かく描かれた珠玉作。[もっと詳しく] 全国で活発化するフィルムコミッションの記念碑的作品。 日本全国各地で、映画制作のロケ誘致を主たる目的とした、フィルムコミッションが創設されている。政府や地方自治体も注目してお . . . 本文を読む

mini review 05120「メゾン・ド・ヒミコ」★★★★★★★★☆☆

2005年12月17日 | 座布団シネマ:ま行
『ジョゼと虎と魚たち』の犬童一心監督と脚本家・渡辺あやのコンビが海辺に建つゲイのための老人ホームで繰り広げられるひと夏の出来事を独特の感性で描く。主演はオダギリジョー、柴崎コウ、田中泯。アニメ映画『源氏物語』以来18年ぶりに細野晴臣が映画音楽を手がけたことでも話題になっている。柴崎コウがノーメイクで演じたヒロインは存在感にあふれ、彼女が演じるキャラクター心の動きは、観るものの共感を呼ぶ。[もっと詳 . . . 本文を読む

mini review 05113「ミリオンダラー・ベイビー」★★★★★★★★☆☆

2005年11月21日 | 座布団シネマ:ま行
アカデミー賞で、主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門を制覇した、クリント・イーストウッド監督の最新作。ボクシングに希望を見い出そうとする女性とそのトレーナーの心の葛藤(かっとう)を丹念に描いたヒューマン・ドラマ。アカデミー賞で2度の受賞をはたしたヒラリー・スワンクと初の受賞に輝いたモーガン・フリーマンの演技は要チェック。[もっと詳しく] 「犠牲」なくして成立し得ないアメリカン・ドリーム。 . . . 本文を読む