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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

mini review 09392「イントゥ・ザ・ワイルド 」★★★★★★★☆☆☆

2009年09月19日 | 座布団シネマ:あ行
すべてを捨てアラスカへと放浪の旅へ出た裕福な青年の心の軌跡を描いた人間ドラマ。ショーン・ペンが監督を務め、原作は冒険家ジョン・クラカワー著のノンフィクション小説「荒野へ」。前途有望な未来を捨て自由を選択したすえに悲惨な最期を遂げる若者を演じるのは『ロード・オブ・ドッグタウン』のエミール・ハーシュ。『ダーティハリー2』のハル・ホルブルックが、愁いをたたえた老人の役で登場。青年が足を踏み入れていく、美 . . . 本文を読む

mini review 09391「悪夢探偵2 」★★★★★★★☆☆☆

2009年09月18日 | 座布団シネマ:あ行
塚本晋也監督が松田龍平を主演に迎え、他人の夢に入ることができる青年の活躍を描くサイコ・スリラー『悪夢探偵』シリーズ第2弾。依頼人の悪夢に登場する怖がりな少女に、極端に怖がりだった亡き母の面影を見た悪夢探偵が、彼女たちを救うために奮闘する。ヒロインは、300人を超える応募者の中から選ばれた期待の新星・三浦由衣。共演には『誰も知らない』の韓英恵、『イン・ザ・プール』の市川実和子、ベテラン光石研ら実力派 . . . 本文を読む

mini review 09387「ウォッチメン」★★★★★★★★★☆

2009年09月09日 | 座布団シネマ:あ行
『300 <スリーハンドレッド>』を手掛けたザック・スナイダーが、映像化不可能といわれていた同名グラフィック・ノベルを映画化したミステリー超大作。数々の歴史的事件にかかわってきたヒーローが次々と殺されていく裏で、世界を揺るがす壮大な陰謀劇が展開する。出演は『リトル・チルドレン』のジャッキー・アール・へイリーら。前人未到のビジュアル・ワールドと、その衝撃性ゆえ映画化が断念されてきたストーリーに注目だ . . . 本文を読む

mini review 09373「永遠のこどもたち」★★★★★★★★☆☆

2009年07月19日 | 座布団シネマ:あ行
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロをプロデューサーに迎え製作されたスペイン発のホラー映画。短編映画やミュージックビデオ制作で活躍するJ・A・バヨーナが初の長編監督を務め、主演は『美しすぎる母』のベレン・ルエダ。『クライムタイム』のジェラルディン・チャップリンや、『宮廷画家ゴヤは見た』のマベル・リベラが脇を固める。緻密(ちみつ)な人物描写は単純なホラー映画とは一線を画し、母親の深く強い愛を . . . 本文を読む

mini review 09369「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」★★★★★★★★☆☆

2009年06月27日 | 座布団シネマ:あ行
『死ぬまでにしたい10のこと』の実力派女優サラ・ポーリーが、長編監督デビューを果たした感動作。アリス・マンローの短編小説を基に、認知症の悲劇に直面した夫婦の美しくも切ない愛の物語を描く。製作総指揮は『秘密のかけら』のアトム・エゴヤン。ヒロインを演じるジュリー・クリスティが各映画賞レースを席巻している。カナダの美しい自然をとらえた映像の中に、人間の尊厳を浮かび上がらせるサラ・ポーリーの監督手腕に注目 . . . 本文を読む

mini review 09362「ICHI」★★★★★★☆☆☆☆

2009年04月08日 | 座布団シネマ:あ行
日本を代表する時代劇のダークヒーロー座頭市を、目の不自由な芸者“離れ瞽女”のヒロインとして設定した意欲作。近寄る者を斬り捨てながら生きてきた孤高の女性、市の過酷な運命が展開する。監督は『ピンポン』の曽利文彦。ヒロインの市を『僕の彼女はサイボーグ』の綾瀬はるか、彼女と惹(ひ)かれあう侍・十馬を『築地魚河岸三代目』の大沢たかおが演じる。綾瀬はるかのアクション・ヒロインぶりと、映 . . . 本文を読む

mini review 09360「おくりびと」★★★★★★★☆☆☆

2009年04月01日 | 座布団シネマ:あ行
ひょんなことから遺体を棺に納める“納棺師”となった男が、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく姿を描いた感動作。監督には『壬生義士伝』の滝田洋二郎があたり、人気放送作家の小山薫堂が初の映画脚本に挑戦。一見近寄りがたい職業、納棺師に焦点を当て、重くなりがちなテーマを軽快なタッチでつづる。キャストには本木雅弘、広末涼子、山崎努ら実力派がそろい、主演の本木がみせる見事な納棺技術に . . . 本文を読む

mini review 09357「歩いても歩いても」★★★★★★★★☆☆

2009年03月04日 | 座布団シネマ:あ行
『誰も知らない』『花よりもなほ』の是枝裕和が、家族の情景を鋭くとらえ、しんみりと描いたホームドラマ。15年前に死んだ兄と比較されて育ち、実家に居心地の悪さを抱いている男を阿部寛がユーモアと悲哀を込めて演じる。そのほか、夏川結衣、樹木希林、原田芳雄などが家族にふんし、家族の何でもない会話や日常を絶妙な間合いで表現する。[もっと詳しく] 横山家の記憶は、古びた家とともに、母親が保存している。 僕 . . . 本文を読む

mini review 08343「王妃の紋章」★★★★★★☆☆☆☆

2008年12月11日 | 座布団シネマ:あ行
『HERO』や『LOVERS』などのヒットメーカー、チャン・イーモウ監督による絢爛豪華(けんらん)な歴史大作。きらびやかな宮廷の裏に渦巻く陰謀と策略のドラマを華麗に描き出す。俳優陣も香港のトップスター、チョウ・ユンファ、『SAYURI』のコン・リー、『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』のジェイ・チョウらアジアを代表するスターたちが名を連ねる。細部にまでこだわった圧巻の映像美と怒とうのアク . . . 本文を読む

mini review 08335「雲南の少女 ルオマの初恋」★★★★★★★☆☆☆

2008年11月22日 | 座布団シネマ:あ行
昔ながらの暮らしが残る素朴な村で、つつましく生きる少女が、都会から来た青年に恋心を抱く切ない初恋物語。世界自然遺産にも認定された雲南省の豊かな自然を背景に、少数民族の少女と漢民族の青年の淡い心の交流を描く。撮影当時16歳でヒロインに抜擢された美少女リー・ミンが、素朴な少女の純情を体当たりで演じている。青年以外は現地のハニ族の人々で撮影され、彼らの日常の生活や雄大な自然の風景に魅了される。[もっと詳 . . . 本文を読む

mini review 08332「大いなる陰謀」★★★★★★★★☆☆

2008年11月02日 | 座布団シネマ:あ行
ロバート・レッドフォードが7年振りにメガホンをとり、レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズとオールスターキャストが勢ぞろいし、アメリカの対テロ政策の裏を描く感動的な群像ドラマ。政治家とジャーナリストの間で繰り広げられるサスペンスフルな展開に、戦場でのドラマ、大学教授と無気力な生徒のやりとりが複雑に絡み合う。戦争や生死の意味という根源的な問題への、レッドフォードのアプローチに注目したい。 . . . 本文を読む

mini review 08325「オリヲン座からの招待状」★★★★★★☆☆☆☆

2008年09月03日 | 座布団シネマ:あ行
京都を舞台に激動の時代に翻弄(ほんろう)されながらも、老舗の映画館を守り続けた男女の純愛と奇跡を描く感動ドラマ。浅田次郎の「鉄道員(ぽっぽや)」最終編に所収されている同名小説を、『ジェニファ 涙石の恋』の三枝健起監督が映像化。主演は『たそがれ清兵衛』の宮沢りえと『硫黄島からの手紙』の加瀬亮。貧乏に耐えながら映画館を守り続け、映画への明かりをともし続けた2人の固いきずなが感動を呼ぶ。[もっと詳しく] . . . 本文を読む

mini review 08320「明日への遺言」★★★★★☆☆☆☆☆

2008年08月10日 | 座布団シネマ:あ行
第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判をたった一人で戦い抜いた岡田資(たすく)中将の誇り高き生涯を描く感動作。戦争文学の第一人者である大岡昇平の「ながい旅」を原作に、『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が構想15年をかけて映画化。敗戦直後の混乱の中で自身の責任と信念を貫き通した岡田中将を、ベテラン藤田まことが熱演する。軍人の夫を愛情深く見守る妻に富司純子がふんするほか、西村雅彦、蒼井優ら多彩な顔ぶれが共 . . . 本文を読む

mini review 08313「オフサイド・ガールズ」★★★★★★★☆☆☆

2008年07月16日 | 座布団シネマ:あ行
女性が男性のスポーツを公共の場で観戦することが禁じられたイランを舞台に、サッカーのイラン代表がワールドカップに出場できるか否かが決まる大事な試合を見に行こうとする少女たちの奮闘を描いたハートフル・ドラマ。監督は『チャドルと生きる』でヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝いた名匠ジャファル・パナヒ。イランの女性問題というシリアスな題材を盛り込みながら、ユーモア満載の心温まるドラマに仕上がっている。[もっと . . . 本文を読む

mini review 08303「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」★★★★★★★☆☆☆

2008年06月05日 | 座布団シネマ:あ行
サンダンス映画祭など各国の映画祭で大絶賛され、アメリカで公開されるやいなや予想を上回る大ヒットを記録したハートフル・ストーリー。田舎のダイナーで働くウェイトレスが、突然の妊娠をきっかけに自分自身に目覚めていく姿を描く。監督は2006年に他界した女性監督エイドリアン・シェリー。ヒロインのウェイトレスを「フェリシティの青春」のケリー・ラッセルが演じる。ほろ苦くもおかしい独特の語り口と、登場するおいしそ . . . 本文を読む