70歳でも50代に見られる人もいれば、逆に歳よりも老けて見える人もいます。そのメカニズムが長生き・若返り遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」にあることが分かっています。
私はこの遺伝子については全く知りませんでしたが、サーチュイン遺伝子を活性化するには「断食」が効果的なようです。
成田山新勝寺などでは、2泊3日〜6泊7日の間、水以外は一切取ってはいけない断食参籠修行などが行われており、これはもちろん心身鍛錬のためですが、この断食が健康にとって有効だという報告が出ています。
アメリカインターマウンテン医療センターが興味深い報告をしています。同地ではモルモン教徒が人口の6割を占めていますが、教義上毎月初めの安息日は水以外を口にしません。
信者たちを調べてみると、同じ地に暮らす一般住民に比べ、心臓病の発症率が39%、糖尿病は52%も低いことが分かりました。これが1カ月に1回の断食でこれだけの違いが出てくると分析しています。
金沢医科大学の研究チームがマウスを使ってミトコンドリア制御による抗老化対策を調べてみたところ、サーチュイン遺伝子に新しいミトコンドリアを増やすスイッチの役目があることが分かりました。
老化に伴いミトコンドリアは減少しますが、サーチュイン遺伝子を活性化させれば老化のスピードを遅らせることができ、その手っ取り早い方法が断食というわけです。
研究チームはこれが人間にも当てはまるのか、次にヒトで実験しました。必要摂取カロリーから25%減らした食事を7週間続けたところ、サーチュイン遺伝子の働きが最大で10倍、48時間の断食でも2~4倍増加しました。
このサーチュイン遺伝子は免疫細胞を活性化させたり、血液の老化、傷ついた遺伝子の修復機能も考えられるようです。サーチュイン遺伝子が筋肉や血管などさまざまな細胞に働けという指令を出すのですが、この遺伝子は空腹のときにしかスイッチが入りませんので、断食をすればよいということになるわけです。
この断食の期間をアメリカイリノイ大学が調査しましたが、夜6時以後朝10時まで(16時間)何も食べないと、12週間で体重が平均3%、最高血圧が7mmHg低下しました。この調査ではカロリー制限がなく、それ以外の時間は好きなだけ食べてよいことになっていました。
この断食の効果が、本当に科学的に証明されたかはやや怪しい気もします。もう私の歳では効果があるかどうか確かめるのは難しそうですが、簡単にできることでもあり少しやってみる価値がある報告なのかもしれません。
私はこの遺伝子については全く知りませんでしたが、サーチュイン遺伝子を活性化するには「断食」が効果的なようです。
成田山新勝寺などでは、2泊3日〜6泊7日の間、水以外は一切取ってはいけない断食参籠修行などが行われており、これはもちろん心身鍛錬のためですが、この断食が健康にとって有効だという報告が出ています。
アメリカインターマウンテン医療センターが興味深い報告をしています。同地ではモルモン教徒が人口の6割を占めていますが、教義上毎月初めの安息日は水以外を口にしません。
信者たちを調べてみると、同じ地に暮らす一般住民に比べ、心臓病の発症率が39%、糖尿病は52%も低いことが分かりました。これが1カ月に1回の断食でこれだけの違いが出てくると分析しています。
金沢医科大学の研究チームがマウスを使ってミトコンドリア制御による抗老化対策を調べてみたところ、サーチュイン遺伝子に新しいミトコンドリアを増やすスイッチの役目があることが分かりました。
老化に伴いミトコンドリアは減少しますが、サーチュイン遺伝子を活性化させれば老化のスピードを遅らせることができ、その手っ取り早い方法が断食というわけです。
研究チームはこれが人間にも当てはまるのか、次にヒトで実験しました。必要摂取カロリーから25%減らした食事を7週間続けたところ、サーチュイン遺伝子の働きが最大で10倍、48時間の断食でも2~4倍増加しました。
このサーチュイン遺伝子は免疫細胞を活性化させたり、血液の老化、傷ついた遺伝子の修復機能も考えられるようです。サーチュイン遺伝子が筋肉や血管などさまざまな細胞に働けという指令を出すのですが、この遺伝子は空腹のときにしかスイッチが入りませんので、断食をすればよいということになるわけです。
この断食の期間をアメリカイリノイ大学が調査しましたが、夜6時以後朝10時まで(16時間)何も食べないと、12週間で体重が平均3%、最高血圧が7mmHg低下しました。この調査ではカロリー制限がなく、それ以外の時間は好きなだけ食べてよいことになっていました。
この断食の効果が、本当に科学的に証明されたかはやや怪しい気もします。もう私の歳では効果があるかどうか確かめるのは難しそうですが、簡単にできることでもあり少しやってみる価値がある報告なのかもしれません。