ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

マイアミオープン途中経過

2016-03-31 10:44:51 | テニス
先週からマイアミオープン(ATP1000)が開催されています。

このマスターズはトップ10選手というよりは、トップ30までぐらいの選手がほとんど出場しており、グランドスラムと遜色のない陣容となっていました。錦織もランキング通り第6シードで出場しています。錦織はこのマスターズといわれる1000の大会では優勝したことがなく、今年中に優勝を狙ってはいます。

しかしこの大会のドローを見てみると、準々決勝ではマレーを、準決勝ではナダル・ワウリンカ、決勝でジョコビッチとビッグフォーを完全に倒さないといけないという厳しい状況でした。この大会はシード選手は1回戦が免除されますので、2回戦が初戦となります。

この開始前に第3シードのフェデラーが体調不良で棄権しました。もともと錦織とは決勝まで当たらないため、あまり気にしていませんでした。錦織は2回戦は順当に勝ち、本当に強くなってきた感じです。ところがこの段階で多くな波乱が起きました。第4シードのワウリンカが2回戦敗退してしまったのです。ワウリンカは時々こういった取りこぼしのある選手で、何だまたかという感じでしたが、なんと第5シードのナダルが試合途中体調不良で棄権敗退してしまったのです。この時期のマイアミは昼は30℃以上の気温となり、この暑さにやられたようです。

そして3回戦ですが、錦織はややもたついたものの、危なげなく勝ちました。ところがなんと第2シードのマレーが3回戦で敗退してしまいました。もちろん王者ジョコビッチは残っていますが、それ以外は錦織より上位選手がいなくなってしまいました。しかも4回戦はフランスのツォンガと当たると思っていましたが、彼とはほぼ5分の成績で、今回も苦戦するかと思っていました。ところがそのツォンガも3回戦で敗れ、4回戦も錦織は楽勝で勝ち上がることができました。

明日の準々決勝からは、ランキングは下とはいえ厳しい相手になりますが、ビッグフォーと比較すれば、勝てる可能性は高くなっています。この大会がなぜこんな大波乱が起きたかのかよくわかりませんが、錦織にとっては本当に大チャンスです。

ここまであまりにも楽に勝ってきたので、準々決勝がフランスのモンフィスとどんな試合になるかわかりませんが、このチャンスをものにして、たぶん決勝に待っているであろうジョコビッチに挑戦してほしいものです。この大会もNHK-BSが放映していますので、あと3試合楽しみに応援するつもりです。

ガン検診と生存率

2016-03-30 10:44:42 | 健康・医療
先日ネットでのニュースとして、ガン検診による早期発見とその後の生存率調査という物が出ていました。

これはガン検診の精度そのものを疑問視するものではありませんが、実際の患者の生存率については、早期発見したからと言ってよくなるわけではないという結果でした。これは複数の大学や医師、腫瘍学者らの研究チームが発表したものです。

彼らはガン患者のうち検診を受けて見つかった患者と、受けていない患者を分け、各々を30年間という長期にわたって追跡調査しました。例えば大腸ガンでは1万人ずつの調査対象を設定したようです。私はいわゆる疫学調査的なものはあまり信用しないのですが、これだけの人数と長期間の調査ですので、ある程度は信頼できる結果かもしれません。

この結果30年間で検診を受けた人の中で大腸ガンにより死んだ人が128人であり、検診を受けなかった人は192人ということで、やはりガン検診の効果がありそうです。しかしこの間の死亡者数は、検診受診者群が7,109人で受けていない人たちが7,111人と全く差がありませんでした。また大腸ガン以外の10種のガンについても同様な調査を行ったようですが、検診を受けた人の死亡率が低かったのは、3種のガンだけだったと言います。

これは予想外といってもよいようです。やはり私もガン検診を受診し早期に発見されれば、完治する可能性は高く、当然長く生きられるような気がしていました。この結果について研究グループは、次のような問題点を指摘しています。

まず第1はガンが発見されて治療する場合は、早期であっても方法はあまり変わらず、患者さんに対してダメージが大きくそのために長生きにはならないというものです。確かに比較的早期発見で、完全に手術によって切除できても、念のため的に化学療法を行うことは多いようです。

次がガンと診断されることの精神的ダメージです。極端な例として、男性が前立腺ガンと診断されると、自殺する人がかなり多いようです。最後が、ガンといっても必ずしも治療する必要がなく、放っておいても問題がないものがあるということですが、これについてはやや疑問です。

この説明ではあまり納得できませんが、この研究チームは(日本ではありません)ガンの早期発見の重要性を訴えたかったのだと思います。このあたりは健康診断という物の捉え方の差もあるようです。日本ではガンも含めた健康診断を受けることは、別に珍しいことではありません。しかし外国では健康なのになぜ検査を受ける必要があるのか、といった風潮があるようです。

こんな結果が出たとしても、ガンは早期発見が治癒につながると信じてもよいような気がします。

テニス肘 急性と診断法

2016-03-29 10:40:10 | テニス
私はかみさんと毎週木曜日の夜テニススコクールに行っています。

昨年までは、1月2月はあまりにも寒いためお休みしていました。これは単に寒いからというだけではなく、気温が低いとたぶんボールの内圧が下がり、あまり弾まなくなってしまいます。これで面白味が下がることもあり、冬期休暇としていました。しかし今年は新しいスクールに代え、ここは3か月でひとつの単位になっていたこともあり、行くことにしました。

それでも今年はまあまあの暖冬で、それほどひどい寒さもなく、何とかやってきました。このスクール仲間の一人が、ひどいテニス肘となり、しばらくお休みになってしまいました。

実は私も3年ほど前、テニス肘になり整形外科のお世話になりました。テニス肘は、正式には上腕骨外側上顆炎という名前で、別に肘の故障ではなく、手首から肘までの間の筋肉が、疲労により炎症を起こすようです。

私の場合は、1時間半のスクールが終わると、腕を強く曲げるとやや痛いということは頻繁にありましたが、2,3日で治るということを繰り返していました。ところが次の日朝起きると、この上腕部が非常に痛くほとんど動かせなくなってしまいました。それでも普通に会社に行き、気を付けながら仕事をしていましたが、昼食の時箸でつまんだものを口に入れるというのが痛くてできませんでした。

次の日が土曜日だったので、近くの整形外科に行きましたが、当然のようにX線を取ったりいろいろ検査をし、骨には異常がなくテニス肘という診断でした。この時医者が腕を取り、指で軽く「ここが痛みますか」と押されたところは本当に激痛が走り、さすが医者と感心しました。

このとき処方された湿布薬がすばらしく、ジクロフェナックという鎮痛薬配合でしたが、密着性も非常に高く、腰痛や肩こりで普通の医者から出してもらう湿布薬とは全く違っていました。またこれを張っておくとあれほどひどい痛みだったのが、ほとんど感じなくなる程度まで改善しました。結局テニスのレッスンは1か月ほど休んだだけで、この湿布薬を張りながら再開することができました。

かみさんもこの湿布薬が気に入り、ほぼ治ってからも時々この整形外科に行き、薬だけもらい色々な部分の痛みに重宝しました。私の場合は急性時の痛みはひどかったのですが、予想外に早く痛みが引き復帰できました。

この時の診断法として、痛い腕の中指を逆の手でもち中指を持ち上げるように力を入れ、このとき痛みが出るとテニス肘ということでした。今でも右腕が疲れたようなときは、この診断法で判断しています。

猫の手術が終わりました

2016-03-28 10:41:05 | 
家に真っ黒なベーラという猫がいます。

この猫は正式には家猫になっておらず、2階のネコ部屋にこもっている猫です。もともと外で餌やりを7年もしていたのですが、かなり歳をとってきておばあさん猫になり家の中に保護しました。ところが家猫と仲が悪く、大喧嘩になってしまいやむを得ずネコ部屋に入れておきました。

何しろのら生活が長く、家族には少しは慣れてきたのですが、基本的には野良猫のままのようです。家猫たちを閉じ込め部屋のドアを開けてやるのですが、階段を下りては来ても全く触れず、すぐに部屋に逃げ帰ってしまう状況でした。部屋の中では触るとゴロゴロいうのですが、抱き上げると固まってしまいすぐ暴れます。何とか慣れさそうとはしていたのですが、この状態のまま2年近くたってしまいました。

部屋の中で呼ぶとかわいい声で鳴いていたのですが、たぶん1年前ぐらいから変な声になり、全く鳴かなくなってしまいました。これも気になっていたので、1か月前ぐらいに健康診断に連れていき、ぐらぐらの歯を抜いてもらったり、血液検査などしましたが全く異常はありませんでした。

ところがその後呼吸するたびにのどがゴロゴロなるようになってきたのです。明らかに呼吸が苦しそうで、舌も少し出しています。そこで獣医さんに連れていくと、のどの炎症だろうということで、抗生物質と抗炎症剤をもらって帰りました。これを1週間飲ませたのですが、一向に良くなる気配がありません。むしろだんだん悪くなるようで、呼吸の時の音も大きくなってきました。

獣医さんに電話すると別の抗炎症剤を出すというので、もらってきましたが、これも全く効きません。そのうち苦しいのか前足でのどをかきむしるようなしぐさが出てきました。舌もかなり出したままになっており、呼吸音もかなりひどいものでした。獣医さんに連れていきX線を取ってみると、気管のちょうど声帯あたりが5,6ミリ盛り上がっており、塞がりそうになっていました。それでも獣医さんの酸素室(ICUだそうです)に入ると少しは楽そうになっていました。

獣医さんの都合で3日後でないと手術ができないというので、酸素室に預けて帰ってきました。手術といっても麻酔をかけ、口を大きく開けて鉗子のようなものでふくらみをちぎったようです。試験管の中に入った組織を見せてもらいましたが、白とピンクのきれいな塊でした。それでもこれでかなり楽になったようで、舌も引っ込み酸素室の中で横になっていました。この日も預けて様子を見てもらい、次の日家に帰りましたが、やっとエサも食べられるようになりました。

現在この取った組織を検査に出していますが、悪性腫瘍でないことを祈っています。

コンピュータ囲碁の勝利

2016-03-27 10:52:57 | 文化
ひと月以上前になりますが、コンピュータ囲碁が非常に進歩し、プロ棋士にも勝てるようになったことを書きました。

その時3月に世界のトッププロとの対戦が企画されているとしましたが、少し前に実施され、コンピュータが4勝1敗で勝利したようです。

このソフトはグーグルの関連会社が開発した、人工知能(AI)「アルファ碁」というもので、対局者は李九段という私は知りませんでしたが、世界のトップ棋士です。最近の新聞に「常識はAIに覆された」という見出しで、この対局の何場面かが紹介されていました。

前にも書きましたが、囲碁の世界ではコンピュータがトッププロに勝つには、まだ10年はかかるとされていたものが、簡単に達成されてしまいました。人工知能の進歩がすごいのか、そういったソフトを開発する人たちがすごいのかわかりませんが、これで囲碁・将棋・チェスなどのゲームはAIに勝てなくなったわけです。

今回のアルファ碁は、画像認識などで注目されている「ディープラーニング(深層学習)」という手法が用いられて様です。こう書いても私もよくわかりませんが、石の形の良さなどを教えるのではなく、人工知能が自ら気づくことができる手法とされています。膨大な数の人間の棋譜を記憶し、自己対局を何千万回と繰り返すことによって、賢くなっていったようです。

この紙面では対局中のいくつかの場面を示し、その手について日本の名人が感想を述べています。その中で定石といわれる手を手抜きして、ほかの場所を打ったりと人間ではあまりやらないような手がいくつか出てきたようです。定石というのは長い囲碁の歴史の中で、両者が互角となるとされている手順ですので、本来手抜きすると不利になるはずですが、大局的にはあり得るようです。

その他も斬新な手として、評価されたものに対する名人の感想は、「今までの感覚とかけ離れ、弟子が打ったら叱り飛ばす」ような手ということでした。全体としてこのアルファ碁の大局観を見て、「人間は打たれてきた形の固定観念に縛られている」といった感想が述べられていました。面白いことにアルファ碁が敗れた1局は、精密な読みが要求されるような囲碁だったようです。本来AIはこういった先を正確に読むという点では、最も得意とする分野ですが、その点で人間のほうが正確に読めたということは不思議な気がします。

最後に名人は、「打ち方を教えられた」という感想を述べていましたが、今後のプロの対局にも何か影響が出るのかもしれません。こういった人工知能がどこまで進歩するのか、SFの世界が近づいているのかもしれません。