昨日に続いてテニスの話題ですが、スイスインドアテニス(ATP500)は錦織の準優勝で幕を閉じました。
昨日準々決勝のデルポトロとの激戦を書きましたが、準決勝は順当にいけばライバルラオニッチとなるはずでした。しかしラオニッチが2回戦敗退したために、ランキング37位のミュラーとの対戦となりました。
ミュラーは193cmという長身からのサーブが武器ですが、それほど苦労せずに勝てそうと思っていました。ところが始まってみると、ストロークもよくなかなか付け入るスキがありません。逆に錦織にミスが出て1セットを6-4で取られてしまいました。
しかしこの程度のランキングの選手は、好調をずっと維持するのが難しく崩れてくるものですが、2セットになっても良いショットを連発してきます。錦織から4-5の10ゲーム目なんとマッチポイントを握られてしまいました。それでも2回のマッチポイントを何とかしのぎ、このセットはタイブレークまでもつれこみました。
この辺りの錦織の粘りはさすがトップ10選手といえます。このタイブレークを錦織が制しファイナルセットとなりました。さすがにここまでくるとミュラーも疲れが出たのか、鋭さがややなくなり、錦織が6-3で大逆転となりました。本当に危ない試合でしたが、錦織の底力を見た気がしました。
昨日の決勝は第1シードのワウリンカが敗れたため、錦織と同世代のランキング12位チリッチとの戦いとなりました。過去の対戦成績は錦織の7勝4敗でやや有利という感じでした。しかし試合が始まってみると、チリッチが信じられないくらい好調でした。
もともとサーブは良いのですが、フォアバックともにオンラインでぎりぎりの鋭いショットが入ってしまいます。こういう状態をゾーンに入ったという表現をしますが、まさにこれで錦織も全く手が付けられませんでした。1セットは途中錦織がこのセットを捨てて、2セット以後のため色々試す感じで1-6で簡単にとられてしまいました。
2セットに入り錦織も戦術を変え、色々なショットを織り込みながら、何とかサービスをキープしていきました。しかしチリッチの好調さは続き、ブレークできそうな気配が出ませんでした。それでも5-4の第10ゲームではセットポイントを握るところまで行ったのですが、うまくしのがれてしまい、結局6-6のタイブレークとなりました。
ここでも錦織は絶好調のチリッチに何とか食らいついていったのですが、もう一歩が及ばず6-7で取られストレート負けとなってしまいました。それでもこれは価値ある準優勝で、今日発表のランキングでは、ラオニッチを抜き自己最高の4位復帰が決まっています。
もう今日から今シーズン最後のパリバオープン(マスターズATP1000)が始まりますが、錦織は今週の5試合の疲れをとる暇もなさそうですので、あまり期待できません。このブログももう少しテニスの話題が続きそうです。
昨日準々決勝のデルポトロとの激戦を書きましたが、準決勝は順当にいけばライバルラオニッチとなるはずでした。しかしラオニッチが2回戦敗退したために、ランキング37位のミュラーとの対戦となりました。
ミュラーは193cmという長身からのサーブが武器ですが、それほど苦労せずに勝てそうと思っていました。ところが始まってみると、ストロークもよくなかなか付け入るスキがありません。逆に錦織にミスが出て1セットを6-4で取られてしまいました。
しかしこの程度のランキングの選手は、好調をずっと維持するのが難しく崩れてくるものですが、2セットになっても良いショットを連発してきます。錦織から4-5の10ゲーム目なんとマッチポイントを握られてしまいました。それでも2回のマッチポイントを何とかしのぎ、このセットはタイブレークまでもつれこみました。
この辺りの錦織の粘りはさすがトップ10選手といえます。このタイブレークを錦織が制しファイナルセットとなりました。さすがにここまでくるとミュラーも疲れが出たのか、鋭さがややなくなり、錦織が6-3で大逆転となりました。本当に危ない試合でしたが、錦織の底力を見た気がしました。
昨日の決勝は第1シードのワウリンカが敗れたため、錦織と同世代のランキング12位チリッチとの戦いとなりました。過去の対戦成績は錦織の7勝4敗でやや有利という感じでした。しかし試合が始まってみると、チリッチが信じられないくらい好調でした。
もともとサーブは良いのですが、フォアバックともにオンラインでぎりぎりの鋭いショットが入ってしまいます。こういう状態をゾーンに入ったという表現をしますが、まさにこれで錦織も全く手が付けられませんでした。1セットは途中錦織がこのセットを捨てて、2セット以後のため色々試す感じで1-6で簡単にとられてしまいました。
2セットに入り錦織も戦術を変え、色々なショットを織り込みながら、何とかサービスをキープしていきました。しかしチリッチの好調さは続き、ブレークできそうな気配が出ませんでした。それでも5-4の第10ゲームではセットポイントを握るところまで行ったのですが、うまくしのがれてしまい、結局6-6のタイブレークとなりました。
ここでも錦織は絶好調のチリッチに何とか食らいついていったのですが、もう一歩が及ばず6-7で取られストレート負けとなってしまいました。それでもこれは価値ある準優勝で、今日発表のランキングでは、ラオニッチを抜き自己最高の4位復帰が決まっています。
もう今日から今シーズン最後のパリバオープン(マスターズATP1000)が始まりますが、錦織は今週の5試合の疲れをとる暇もなさそうですので、あまり期待できません。このブログももう少しテニスの話題が続きそうです。