ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

スイスインドア 錦織準優勝

2016-10-31 10:49:38 | テニス
昨日に続いてテニスの話題ですが、スイスインドアテニス(ATP500)は錦織の準優勝で幕を閉じました。

昨日準々決勝のデルポトロとの激戦を書きましたが、準決勝は順当にいけばライバルラオニッチとなるはずでした。しかしラオニッチが2回戦敗退したために、ランキング37位のミュラーとの対戦となりました。

ミュラーは193cmという長身からのサーブが武器ですが、それほど苦労せずに勝てそうと思っていました。ところが始まってみると、ストロークもよくなかなか付け入るスキがありません。逆に錦織にミスが出て1セットを6-4で取られてしまいました。

しかしこの程度のランキングの選手は、好調をずっと維持するのが難しく崩れてくるものですが、2セットになっても良いショットを連発してきます。錦織から4-5の10ゲーム目なんとマッチポイントを握られてしまいました。それでも2回のマッチポイントを何とかしのぎ、このセットはタイブレークまでもつれこみました。

この辺りの錦織の粘りはさすがトップ10選手といえます。このタイブレークを錦織が制しファイナルセットとなりました。さすがにここまでくるとミュラーも疲れが出たのか、鋭さがややなくなり、錦織が6-3で大逆転となりました。本当に危ない試合でしたが、錦織の底力を見た気がしました。

昨日の決勝は第1シードのワウリンカが敗れたため、錦織と同世代のランキング12位チリッチとの戦いとなりました。過去の対戦成績は錦織の7勝4敗でやや有利という感じでした。しかし試合が始まってみると、チリッチが信じられないくらい好調でした。

もともとサーブは良いのですが、フォアバックともにオンラインでぎりぎりの鋭いショットが入ってしまいます。こういう状態をゾーンに入ったという表現をしますが、まさにこれで錦織も全く手が付けられませんでした。1セットは途中錦織がこのセットを捨てて、2セット以後のため色々試す感じで1-6で簡単にとられてしまいました。

2セットに入り錦織も戦術を変え、色々なショットを織り込みながら、何とかサービスをキープしていきました。しかしチリッチの好調さは続き、ブレークできそうな気配が出ませんでした。それでも5-4の第10ゲームではセットポイントを握るところまで行ったのですが、うまくしのがれてしまい、結局6-6のタイブレークとなりました。

ここでも錦織は絶好調のチリッチに何とか食らいついていったのですが、もう一歩が及ばず6-7で取られストレート負けとなってしまいました。それでもこれは価値ある準優勝で、今日発表のランキングでは、ラオニッチを抜き自己最高の4位復帰が決まっています。

もう今日から今シーズン最後のパリバオープン(マスターズATP1000)が始まりますが、錦織は今週の5試合の疲れをとる暇もなさそうですので、あまり期待できません。このブログももう少しテニスの話題が続きそうです。

スイスインドア 錦織ベスト4

2016-10-30 12:56:48 | テニス
現在開催されているスイスインドアテニス(ATP500)で、前回錦織が順当に準々決勝進出を果たしたことを書きましたが、これは強敵デルポトロとの対戦となりました。

デルポトロは28歳で錦織と同世代ですが、20歳で全米優勝しトップ10に入っていた選手で、錦織との対戦は4戦全勝となっています。しかし2010年に右手首の故障でほぼ1年休み、その後復調したものの2014年序盤から再び右手首の故障で2年近く活躍できず今年を迎えています。

当然200位以下のランキングとなりましたが、こういった選手は主催者推薦枠いわゆるワイルドカードでツアーにも出場し、活躍しています。もう復帰前の強さに戻っていることを示したのが、リオオリンピックで、決勝でマレーに負けたものの銀メダルを獲得しました。現在はランキングも44位まで上昇し、今回もワイルドカードで出場し、シード選手を倒して準々決勝まで勝ち上がってきました。

しかし錦織が4連敗しているといっても4年も前のことで、その後は目覚ましい強さを発揮しています。この二人がどんな試合になるか、準々決勝ではもったいないような好カードとなりました。

試合はデルポトロのサーブから始まりましたが、彼の強みは198cmの長身からの210キロ前後のサーブと、強烈なフォアハンドです。錦織もそのあたりを警戒してバッククロスに球を集め、チャンスになるとストレートでポイントを取るという展開になりました。

しかしともにミスが少なく、長いストローク戦も多くなりましたが、ラリーになるとやや錦織有利かという感じでしたが、共にサービスゲームをキープしています。何度か錦織はブレークポイントまではいくのですが、最後のポイントが取れていません。こうなるとブレークされたらセットを失うことになりますので、錦織のサービスゲームも緊張して見ていました。

5-5となった11ゲームでデルポトロのサーブですが、珍しくフォアの打ち合いとなり、錦織が鋭いショットで打ち勝ちました。フォアで負けたのがショックだったのかデルポトロにダブルフォルトが出て、最後は彼がフォアをネットにかけやっとブレークできました。次を錦織がキープしなんとか7-5で1セットを取りました。

2セットは1-1となった第3ゲームでデルポトロのサーブですが、ストークを支配できるようになったジュースから相手のミスを誘い早くもブレーク。ところが次の錦織のサービスゲームで、3本立て続けにとられてしまいました。ところが錦織の粘り強さが出て、ジュースまで挽回しなんとかこのゲームをキープしました。

ここでやっと勝てそうな感じが出てきました。それでもはらはらしながら見るような展開でしたが、錦織はこのリードを守り、6-4で取りストレート勝ちとなりました。これをものにした錦織には本当に優勝の可能性が出てきたような気がします。

腎臓結石の不思議な治療

2016-10-29 10:49:11 | 健康・医療
腎臓結石というのは主にカルシウムなどでできた石が腎臓にできてしまう病気で、これが排出されて膀胱に落ち、さらに動いて体外に出て一段落となります。

この時尿道などの細い管を通るとき、管壁を刺激して非常に強い痛みが出るようです。私はこの病気にはなったことは有りませんが、身近な人でかなりこれで苦しんだ人を知っています。

印象に残っているのが大学で2,3年後輩がこれにかかりました。石が動き始めて痛みが出そうということが本人にはわかるようで、その痛みは本当に激しく、声を出して話すことができないほどのようです。そこで今晩当たり痛みが出そうなので、下宿に泊まってその時救急車を呼んでほしいと頼まれました。

たぶんその頃は研究生で行っており、自宅から通学していましたので特に問題はなく、その下宿に泊まりました。幸いその夜は痛みが出ることがなく、次の日研究室で痛くなってしまいました。大学病院がすぐ近くですので、友人から車を借りて病院まで運びました。この時近くで苦しんでいるのを見ましたが、本当に大変そうでした。

この頃の治療法はよくわかりませんが、現在では石を溶かしてしまう薬や、超音波などで破壊することもできるようになったようです。

今回この腎臓結石をジェットコースターに乗って体外に排出できる可能性が高いことを、アメリカミシガン州立大学の研究グループが発表しました。ジェットコースターに乗って体が揺さぶられると、腎臓も揺さぶられ結石が管を通過できることがあるようです。この研究のきっかけは、腎臓結石の患者がディズニーワールドのビッグサンダーマウンテンに乗ったところ、3個の結石が出たという報告でした。

そこで研究グループはヒトの腎臓を精巧に再現したシリコンモデルを作成し、尿と結石を入れジェットコースターに繰り返し乗車したようです。その結果、乗車中に結石が移動する様子が確認され、約64%の確率で結石が出たと言います。最初の論文は20回の乗車経験を基に作成し、その後230回も同じ実験を繰り返し、70%近い確率で結石が出ることを確認したとしています。

この「ローラーコースター療法」は、結石が小さい場合に効果があるようで、4ミリ以下の結石の場合は手術をしなくても出すことができるとしています。この論文には賛否両論があるようですが、別にサンダーマウンテンである必要はなさそうですので、近くのジェットコースターで、気楽に試してみる価値はありそうな気もします。

錦織 準々決勝進出

2016-10-28 10:36:51 | テニス
今週からスイスのバーゼルで、スイスインドアテニス(ATP500)が開催され、錦織も参戦しています。

この大会昨年は地元のフェデラーが優勝していますが、今年は怪我のため出場していません。この大会はATP500ではありますが、毎年トップ選手も出場するのですが、今年はナダルも不出場で、トップ選手は地元のワウリンカだけとなり、錦織も優勝するチャンスが大きくなっています。

トーナメント表では錦織は第3シードでボトムハーフに入りましたので、準決勝で第2シードのラオニッチと対戦ということになりました。しかしそこまで行けるかどうかは、錦織のけがの回復次第ということになります。

このブログで書きましたが、錦織は前回楽天オープン2回戦で、突然の臀部の痛みから棄権してしまいました。あれからほぼ3週間たっていますので、完治していることを願っています。

この大会も錦織の試合はBS朝日でライブ中継してくれることになりました。夜中の時間帯とはいえテニスの試合の放映は本当に大変そうです。今回はインドアですので雨によって遅延したりはありませんが、始まる時間も前の試合により前後しますし、試合時間も短ければ1時間半もかからず、フルセットで長い試合だと3時間かかるという不安定なものです。このおかげできれいな画面でゆっくり観戦することができています。

錦織の1回戦はセルビアのランキング77位の選手でしたので、安心して見ていました。ところが1セットはブレークできそうでいてなかなかリードできません。どうもこのところの錦織は詰めが甘いというか、最後の1ポイントがなかなか取れないことが多いようです。

それでも最後にブレークして、7-5でこのセットを取りました。2セット目は錦織の調子が上がってきたようで、ここぞというところでしっかりポイントがとれ、6-1の完勝でした。少し前の錦織は、立ち上がりが不調で1セット目を取られたり、1セットとると2セットで集中力が落ちたりしていましたが、やっと安定し下位選手の取りこぼしがなくなってきました。

2回戦はランキング38位のイタリアの選手ですが、34歳ということもありあまり心配していませんでした。ところがこの選手が本当によく動き、錦織の鋭いショットをよく拾うのです。1セットは毎回のようにブレークポイントまで行くのですが、粘りに負けて取ることができません。どうもこのあたりが錦織の課題なのかもしれません。

結局互いにサービスキープが続き、タイブレークとなってしまいました。これは取ったものの、このようにミスが多いと上位選手には苦戦しそうな気がします。2セットは相手も疲れたのか錦織の一方的な試合となり、6-2で取りました。

これでベスト8ですが、ストレート勝ちとはいえあまり良い勝ち方ではないのが、これからの試合にやや不安材料となっています。

糖分の多い飲料に課税

2016-10-27 10:35:11 | 時事
WHO(世界保健機関)が「糖分の多い飲料に課税を」と呼びかけているようです。

こういったものの商品価格を引き上げれば、消費量が抑えられ、肥満や糖尿病、虫歯の患者を減らすのに効果があると指摘しています。糖分を多く含む飲料としては、砂糖を加えたり濃縮果汁を含む商品で、炭酸飲料、果汁入り飲料、スポーツドリンク、エナジードリンク、加糖アイスティーなどを指しています。

私は缶コーヒーぐらいしか飲みませんが、確かに非常に甘く微糖という表示があってもほとんど変わらないような気がします。糖分を取るために缶コーヒーを少し飲むということで、少しずつ時間をかけて飲んでいます。ついでにこの缶コーヒーというのは、日本の独特の飲料の様で、海外に行くとこの類の飲物を見たことがありませんでした。

WHOの研究グループがまとめた報告書によると、平均して1缶当たりティースプーン10杯分もの砂糖が含まれているようです。WHOの指針では、糖分を1日に接種するカロリーの10%未満に抑えるよう推奨しています。また5%未満であれば健康増進効果があるようです。

成人の場合10%未満というとティースプーン12杯程度になるようです。こういた飲料を1日1缶以上飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病になるリスクが26%高いとしています。また報告書は、税金で飲料価格を2割引き上げれば、消費量は2割以上減るという研究成果を紹介しています。

この背景には肥満の問題が深刻で、糖尿病患者も増え続けていることがあるようです。糖尿病の患者数は1980年の1億800万人から2014年には4億2200万人に増えています。

実際に2014年にこの課税を行ったメキシコの例では、1リットル当たり約5.5円(1ペソ)の加糖飲料税を挿入しました。これで商品当たり1割ほどの値上げとなりました。この結果課税された飲料の購買量は平均6%減少し、課税されていない飲料が4%増え特にミネラルウォーターが伸びたそうです。

この時の2014~2015年の税収は約2700億円となり、学校の整備などに使われたとしています。この動きは徐々に広がりアメリカでは市単位で導入したり、ヨーロッパにも広がっているようです。

日本について厚生労働省は、WHOの呼びかけは認識しているものの、日本人は肥満の人の割合が少ないので、具体的な取り組みはしていないとしています。この件については、たとえ課税されたとしても家計への影響はほとんどなく、問題はありませんが、酒やタバコの増税論と同じで、あまり良い方向であるとは思えません。