ごっとさんのブログ

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血小板と肝臓病との関連

2019-04-12 10:48:15 | 健康・医療
血液検査で必ず測定される血小板の数値と、肝臓病とに関連があるという記事を見ましたが、私も初めて見る内容でどの程度科学的に立証されているのかは怪しい気もします。

転んで擦り傷ができて出血しても、しばらくするとカサブタができて出血は止まります。カサブタは傷口をふさぐノリのような働きをしていて、その中心的な役割をなすのが血液中を流れている血小板です。

傷は表皮のほかあらゆるところででき、風邪をひいてのどの炎症で出血したり、花粉症で鼻の粘膜が充血して鼻血を出したりします。仕事や家庭のストレスによる胃炎で出血することもありますが、いずれも血小板が止血してくれます。

基準値は1マイクロリットルあたり12万~40万個(以下12~40と記載します)と幅が広いですが、健康な人なら一般に20以上となっています。

40より多い時は、慢性骨髄性白血病や腸の炎症、関節リウマチのほか肺や胃のガンが疑われます。過剰な血小板は強固なノリを生むため、血が固まりやすくなり血栓症の原因になります。

血栓症は心筋梗塞、脳梗塞などですが、血管に傷ができると血小板の数が正常でも発症し、これは血管にできた傷をすぐに修復しようとする身体の反応が逆効果になるわけです。

血小板が少ない時は、急性白血病やHIV、悪性貧血などが考えられますが、見逃せないのが肝臓との関係です。

肝機能の低下と血小板数の低下は連動しているようです。20未満は軽症の肝炎で、17未満は中程度、15未満は重症になり、13未満は肝硬変に突入し、10未満で肝臓ガンの可能性が高いとされています。

血小板のベースとなるタンパク質は、80%が肝臓で作られるため、飲み過ぎや食べ過ぎによる脂肪肝などで肝臓が持続的に炎症にさらされると、血小板の合成が減り血小板が少しずつ減っていくようです。

酒を飲む人はγ-GTPを気にしますが、血小板の数値も注意する必要があります。特に酒に強い人ほどγ-GTPに異常は出ず、じわじわと血小板の数値が減少していることがあると言います。

私は2月に健康診断(市の補助がある)を受け、その時の血液検査では血小板は31.6でした。これは正常値の中ですが、この正常値が13.1~36.2となっておりかなり幅広いだけでなく、この記事では重度の肝炎という14でも正常値に入ってしまいます。

多分肝硬変になった患者は血小板が13程度まで下がるということで、13になったから肝硬変ということでは無いような気がします。

このように血液検査などの結果の数値を見るのは、単に正常範囲にあるかどうかではなく、何年間かを比較してどういう経過になっているかで判断するのが正しいような気がします。

私は検査結果を一応保存してありますが、あまり過去と比較したこともありませんので、念のためじっくり見てみようと思っています。