ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

早いものでブログ開設から10年経過

2024-09-07 10:34:28 | その他
ブログの編集画面に行くと開設からの日にちが出ており、3650日を超えていました。そこで念のため最初のブログを調べてみると、2014年9月7日に「ブログを始めました」という記事が見つかりました。

何となく更新していましたが、早いものでもう10年も経ってしまいました。たぶん市内の研究所を退職したのがこの年の5月で、次の年に大学の非常勤講師も定年になったようです。

このブログを始めたのは、大学の講義の内容でした。基本はドラッグデザインを教えていたのですが、その中に有機化学の面白い話や薬に関するトピックスなどを入れていました。

これはパワーポイントにまとめていたのですが、講義で話しただけではもったいない様な気がして、ブログで発信してみようというのが始めたきっかけでした。この時にまとめておいた話題が50件ほどありましたので、それとネコの話題や時事問題など適当に混ぜて出していたような気がします。

当初は毎日更新ではなく、気が向いたときに更新していましたが、理由は覚えていませんがその後毎日更新するようになりました。準備してあった話題も無くなると、科学ニュースなどから興味のある話をとりあげる形となり、10年も続いたというのは我ながら驚いています。

朝食をとってから書き溜めている中からその日の記事をブログにアップし、その後記事を1000文字ぐらいにまとめるというのが完全に日課となっています。内容は15ぐらいのカテゴリーに分類していますが、これは自然に集計されています。

最も多いものは「健康・医療」で1196件となっていました。これは私が興味があるという事と、書きやすいことで選んでいるようです。次が「自然」の421件ですが、ここには健康・医療にははいらないような動物の話など全て入れていますので、多くなっているのかもしれません。

続いて「時事」344件、「薬」302件で予想外に多いのが「その他」330件となっていました。このその他にはどんな話題を入れているのかよく分かりませんが、かなり後から追加したカテゴリーと記憶しています。

ここに記した物だけで2600件ほどになりますので、これでほとんど占めているようです。「ギャンブル」が152件ですが、これはほとんどが昔の職場仲間との麻雀の話しです。

昔はパチンコやスロットも入れていたのですが、今も月に何回かは行っていますが1,2時間程度ですのであまり面白いことも起きていません。

この麻雀は楽しみにしているのですが、メンバーが75歳以上の高齢者ですので、いつまでできるか分かりません。現在は月1回でやっていますが、動けるうちに回数を増やそうかとも思っています。

こんな感じでブログを続けていますが、私もいつまで文章が書けるか1回でも永く続けられるよう頑張るつもりです。

「歩きスマホ」はなぜ危険なのか

2024-08-18 10:31:26 | その他
私は未だにスマートフォンを持っておらず、拘りのガラケーを通しています。

私はスマホを通話機能を持った超小型PCと高性能カメラが融合した機器と捉えています。外出時には常にタブレットを持っていきますので、あまりスマホの必要性を感じないのかもしれません。

今のガラケーを買い替える時期になった時、ガラケーで通すかスマホにするか考えようと思っています。歩きスマホが転倒のリスクを増大させることは周知のことですが、その原因は周囲への注意力が落ちることが大きいと考えられてきました。

最近の研究によれば、スマホで何かを操作したり意味や興味のある画面を眺めることだけで歩行の安定性が損なわれることが分ってきました。

歩きながらスマホを操作したり画面に見入っていたりすると、周囲への注意力が落ち自分が転んだり階段から転落したり、他の歩行者や自転車などとぶつかるなど、事故につながる危険性があります。

この歩きスマホに大阪大学などの研究グループが取り組んだ結果、スマホでゲームなどをする認知課題をしながら歩くと、画面には何もうつっていないスマホを単に眺めながら歩く非認知課題の歩行に比べ、より安定性やその持続性が低下していることを解明し、その結果を発表しました。

歩くという行動は、足を交互に前後に出すという周期性があります。足を出す歩幅の間隔がどう変化するかは、歩行の安定性を評価するための重要な指標とされています。健常な若年者の歩行の変化は、いわゆる「1/fゆらぎ」というノイズによる持続的な周期性のあるものです。

このノイズは心拍の間隔、炎の揺れ、小川のせせらぎといった自然現象の中にもみられ、長期の周期性のある現象とされています。ヒトの歩行は指紋のように個々人で異なっており、心地よい揺らぎの歩行パターンに次第に収斂していくものかもしれません。

一方高齢者やパーキンソン病患者では、こうした歩行周期の持続性が低下し、1/fゆらぎが損なわれる傾向があることが分っています。そのため歩行の安定性を評価するためには、歩幅の変化に1/fゆらぎの持続性も加えることができます。

研究グループは歩行を比較した結果、単にスマホを見つめながらの非認知課題歩行、ゲームをしながらの認知課題歩行(歩きスマホ)の両方で、同程度に視覚情報が低下していたことが分りました。

通常歩行と比べて歩きスマホでだけ、歩行周期のゆらぎが低下していることが示されました。研究グループは、歩きスマホに伴って行われているなんらかの脳内情報処理が、外界の障害物などだけでなく、頭の中の難易性を低下させることを示唆しているとしています。

今回の成果はパーキンソン病の歩行障害の原因を探ることなどに繋がると期待しています。

寝るときのエアコン「何℃」で「何時間」がベスト

2024-08-08 10:32:09 | その他
私の家では寝室には夏冬通じて起きるまでエアコンをつけています。寝室が朝日が直接当たる位置にありますので、遮光カーテンを付けていても朝温度が上昇してしまうのです。

冬は加湿器も使っていますが、今まで特に問題も出ていません。今年は特に暑い日が多くなっていますので、かなり前から27℃ぐらいに設定して使用しています。

睡眠で一番休ませるべきところは、実は筋肉や臓器ではなく「脳」という説があります。面積あたりの発熱量が体の中で一番多いのが脳となっています。また自律神経の中枢があるという事で、特に冷やして休ませることが「体を休ませる」ことにつながるようです。

夏の方が疲れを感じるような気がしますが、これは汗をかいたという身体的な疲れではなく、汗をかかせるという複雑な指令を脳が出しているため、脳が疲れることで疲れを感じるという事が分かっているようです。寝ている間も脳を冷やしておくことが大事となります。

つまり寝ている間もエアコンをつけて部屋を冷たくしておくことが大事となります。この時何℃で何時間が正解なのでしょうか。そもそも脳にとって快適な温度というのがあり、その快適な温度にするための室温が23℃前後といわれています。

睡眠中の目的とする室温は、じつは脳と身体で違っています。脳が23℃前後であるのに対して、身体は26℃前後です。この差をどうするかという正解は、エアコンの設定温度を間をとって24〜25℃となるようです。

体が寒くて震えたりすると睡眠が浅くなってしまうので、頭は冷やして身体は暖める必要があります。そのために布団を利用するのが良いようです。夏でも冬用布団でよく、冬用布団で暑くない程度まで室温を下げてよいという事のようです。

エアコンのタイマーは、熟睡のためには「朝までつけっぱなし」が正解としています。特にマンションなどコンクリートに囲まれた部屋に住む人は注意が必要です。コンクリートは昼に熱されて蓄熱していて、この蓄熱のピークが夜11時です。

そこから放熱されていくため、外気温が下がっていく夜中でも室内温度が下がらないことがよくあり、夜中の熱中症が多いという事になります。さらに湿度は室内の場合、寝ている間に上がります。

温度が下がると相対的に上がるのと、寝ている間にかなりの汗をかいていて、その汗が蒸発して部屋の空気中にたまるからです。この湿度が上がるとやはり熱中症のリスクも上がるため注意が必要となります。

結局私の家のように、27℃とやや高めではありますが、起きるまでつけておくというエアコンの使い方は、それほど間違ってはいないようです。

エアコンのつけっぱなしは身体に悪いというのは、もはや都市伝説になっているのかもしれません。

筆記テストと偏差値は個性をつぶす

2024-07-08 10:34:26 | その他
いつ頃からか分かりませんが、何かを評価するときに偏差値という値が重要な意味を持つようになっています。

私は実際の意味やどうやって数値化するのか分かりませんが、本来統計学の単語のはずが現在では独り歩きしています。ただ数値として出ていますので、分かりやすいことは確かで、その辺りから頻繁に使われるようになったのかもしれません。

さて日本経済の停滞基調を解消するためには、生産性の向上、つまり全体の労働能率を高める働き方を導入する必要があると言えます。個人の生産性を向上させるための一番の根幹は、国民の教育にあります。

世界の教育水準と比べて、日本の教育については悲観的な見方が多いようです。第一に日本の受験システムが筆記試験で合否を判定するため、いわゆる偏差値教育が生まれ若者が天から授かった特異な能力を十分に発揮できなくなっています。

不得意科目をなくしてみなを平均化する教育では、もって生まれた個性を生かすことはできません。各自の得意な分野を徹底的に伸ばす、言ってみれば「オタク」を産む教育をしなければ、イノベーションは起こらず日本は世界の競争についていけなのではないでしょうか。

ある専門家の理念として、各人が自分自身に尊厳を持ち、その理想を実現できるような教育環境を世界の若者たちに作ろうとしています。

ペーパーテスト偏重で記憶力ばかりが問われる日本の受験勉強が、科学者にとって最も重要な「なぜか」という問いかけを若者にさせなくなっていると指摘しています。アメリカでは大学に応募する学生はこれまでの活動や将来の抱負を詳しく書き、面接を通じて全人格を評価されます。

この様な配慮がなければ、今持っている知識が豊富な人だけが選ばれ、自分で問題を発見し解決する能力を持つ人材は選べません。日本は昔から農耕社会で灌漑など共同作業をするのに長けており、協調性が尊重されてきました。

その反面皆が持つ個性を尊重せず、時には個性を抑圧することもありました。農耕社会では昔の記憶が役に立ったので、年寄や物知りが大事にされました。しかし現代では、百科事典的知識の持ち主の有用性は格段に落ちています。

現在研究者に必要なのは、ヒトを真似することではなく、人類のためになる新しい知識や新しい技術をいかにして見つけ出し、いかに現実に役立てるかを考えることです。

だからこそ研究者は「なぜか」を問い続け、まだ知られていないアイデアを見つける努力をしなければいけないとしています。私はこういった論調に必ずしも同調していません。

こういった意見は全員が同じような能力であるかのような前提がありそうです。実際はできる人もできない人もいますので、そういった中で教育をどうするかの議論が必要な気がしています。

ストレスを感じると食べ方が変わる

2024-06-20 10:31:08 | その他
一般的にストレスを感じると食事量が大量になる「過食」や、食欲がなくなってしまう「拒食」なることがあるようですが、食べ方にも変化が生じるようです。

滋賀医科大学の研究グループが、ストレスを受けたマウスはエサの場所が複数あっても1カ所に片寄って摂食する行動を示すことを実証しました。

今後ヒトにも応用できるか検討し、人工知脳とセンサーを使って、そのヒト固有の食べ方の些細な変化でストレスを可視化することを目指すとしています。ストレスによる過食や拒食は食事の量に着目していますが、個人差も大きいようです。

研究グループは、食べる順序やどの食品を優先的に食べるかといった「食事の質」の変化にも目を向けてみました。実際にストレスや疾患で食べ方が変わるかどうかを科学的説明できる研究が無かったため、マウスによる実験を着手しました。

通常のマウスと、弱いストレスを与えたマウスを用意し、半径30センチの半円の形をした桶の中に入れ、4つの餌場を等間隔において食事様子を観察しました。

ストレスは、狭い袋に閉じ込めて数時間拘束する、1週間1匹だけで隔離する、2日に1回マウスが好きな高脂肪食を2週か与えた後突然与えないようにする、という3つのタイプを準備しました。

強いストレスではヒトと同様に食事を受け付けなくなったり、過食したりする可能性があるため、人に置き換えると少しストレスを感じる程度にしました。その結果ストレスを受けたマウスは、エサを食べてもドーパミンの濃度がほとんど変わらないことが分りました。

通常のマウスでは、摂食すると一気にドーパミン濃度が上昇しました。さらにストレスを受けたマウスは同じエサが均等な距離に置かれているにもかかわらず、4カ所のうち1カ所にこだわって餌を食べることが観察できました。

これらの様子を撮影したビデオを詳しく分析すると、ストレスを受けたマウスの方が咀嚼している時間も長くなっていました。研究グループはこれらの結果を踏まえ、今後はヒトでのストレスと疾患と食事のとり方の関係について研究を続けるとしています。

例えば小型のセンサーでその人の食べ方の癖をAIに覚えさせ、通常と異なるパターンが検出されるとアラートで知らせるような端末が開発できれば、ストレスの可視化や脳神経に関わる病気の早期発見に繋がるのではないかとしています。

こういった研究がホントに役に立つのか若干疑問がありますが、これからはセンサーに見張られる生活のひとつと考えれば、有用といえるのかもしれません。