ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

NHK特番 AIの提言

2017-07-31 10:42:33 | その他
先日NHKが特別番組で、開発したAI(人工知能)の分析結果から面白い提言を引き出すというものがありました。

面白そうと思ったのですが、ちょうどこの日が暑気払い飲み会でしたので、録画しておきました。なかなかゆっくり見る機会がなくやっと半分を見終わったのですが、いろいろ話題になっているようです。これに対しての専門家のコメントがありましたので、私の意見も交え書いてみます。

この特別番組は今ある社会の問題点を、非常に多くの情報としてAIに分析させ提言を引き出したというものです。これは「健康になりたければ病院数を減らせ」とか「少子化を食い止めるためには結婚よりもクルマを買え」といったある意味センセーショナルなものでした。

人工知能は例えば将棋や囲碁の分野でもプロよりも強くなるといった進歩を見せていますが、NHKはこれが万能であるかのような扱いになっているところはややおかしいと感じました。本来計算で結論を導き出す手法で、因果関係があるかどうかを見つけ出すことができるのか疑問です。

この因果関係を統計学を用いて検証する方法を因果推論と呼ぶようですが、AIはこの分野が苦手とされているようです。専門家によるとこの分野は世界でも研究が始まったばかりで、しっかりとした方法論は確立されていないようです。現段階では因果推論ができるかどうかもまだわかっていないようです。

この番組ではAIが指摘した「連動したデータ」をそのまま因果関係があるかのように扱っているようでした。番組中の「健康になりたければ病院数を減らせ」という例に夕張市を上げていました。

夕張市は2007年に財政破綻し、171床の総合病院が無くなり、19床の診療所に再編されたようです。このように病床数が減ることで住民は病気で亡くなる人が多くなるのではなく、逆に健康になったと紹介されていました。具体的にはガンや心臓病で亡くなる人が10年前に比べて大きく減っているといいます。

しかしこれは財政破綻したことで他のサービスも大きく低下し、多くの人が出て行ったようです。この中には透析を受けている人や、抗がん剤治療をしている人も当然出て行っていると思われます。こういった特殊な例が合致しているからと言って、AIの提言の正確性を示すことにはならないような気がします。

実際に「病院の閉鎖」と「地域住民の健康」をアメリカで調査した結果が出ているようです。その結果は簡単に言えば病院を閉鎖しても人々の健康状態は良くも悪くもならない可能性が高いということでした。

このようにやはりAIは大きな可能性を持っているものではあるが、万能でありそこから出てきた答えを鵜呑みにするというのは間違いのような気がします。

筋肉が病魔と闘うマイオカイン

2017-07-30 09:54:26 | 健康・医療
近年筋肉から分泌されるホルモン様の物質を「マイオカイン」と呼び、これが色々な病気を治していることが分かってきました。

これは2005年に筋肉から出ていることが発見され、「マイオ(筋肉)」「カイン(作動因子)」と名付けられ、その後色々な研究が行われています。

最近の研究では、ガンの末期になると急激にやせてきますが、これはガン細胞が自分自身が生存するために骨格筋に蓄えられているグリコーゲンやタンパク質をエネルギー源として使い始めるためと考えられています。この状態を悪液質(カヘキシア)と呼びますが、この筋肉の急激な衰えが死につながっているとされています。

ただしこのカヘキシアという概念は、数十年前はかなり注目されており、これを防ぐという研究も行われていましたが、最近はあまり聞いたことがなく単なるガンの症状として捉えられていると思っていました。

ガン細胞を移植し人工的にカヘキシアにしたマウスに、筋肉増強剤を投与した実験があります。筋肉増強剤を打たなかったマウスは筋肉が減少しすべて衰弱死したのに対し、投与したマウスはガン細胞が増殖しても筋肉量と体重が維持され10%しか死ななかったという結果が出ています。

このように筋肉が生命維持のために何らかの役割を果たしているようです。またガンに罹っていなくても運動している人は、将来のガン発症リスクが低いことが疫学的にわかっているといいます。

2015年のアメリカガン研究協会の調査では、肺ガンや食道ガンなど少なくとも13種類のガンに関して、運動の効果が確実にあると発表しています。この調査は特にマイオカインとの関連には触れていませんが、この記事の著者はマイオカイン分泌のためと考えているようです。

マイオカインは非常に多くの物質が含まれており、その中には大腸ガンにアポトーシス(細胞死)を働きかけ抑制する物質や、肝硬変につながる脂肪肝を改善する物質などもあるようです。糖尿病や動脈硬化、さらにうつ病やストレスにも効能がある物質も含まれています。その他認知機能の改善につながる物質や、アルツハイマー病の原因物質を減らす物質なども次々と見つかっているようです。

ホルモンではないのですがやはり筋肉中から分泌されるある酵素は、2型糖尿病を抑え込む働きがあるとされています。インスリンと同様に血液中の糖を吸収して細胞内に取りこむ作用があるようです。

こうして書いていくと人間のあらゆる病気をマイオカインが抑制しているようですが、すべて新しい物質ではなくすでに色々な臓器から分泌されている物質ばかりです。著者はこのマイオカインの分泌をうながすための運動を推奨していますが、寝たきりでない限り普通の生活の中で動かす程度で十分のような気がします。


すごい算数の計算

2017-07-29 10:40:44 | その他
6歳の子供に算数の計算をさせたときの親子の会話がネットで話題になっていました。

この子はまだ小学1年生で、足し算と引き算はできるものの掛け算や割り算は当然習っていません。まず掛け算の意味を説明するのも難しそうですが、例えば3×4は3が4個集まるといくつになるかということで理解したようです。

難しそうなのは割り算ですが、8÷2は8の中に2が何個入っているかということで分かったようです。こういう説明ができるのは親の方もかなりすごい人なのかもしれません。

さてこの息子に掛け算の「17×6」と「16×4」を出題したそうです。まず「17×6」については、「17+17=34」「34+34+34=102」と回答しました。これもある意味すごいと思います。17を6回足すのではなく、34としてから足すというのはいかに早く解くかを考えているようです。

この後「16×4」を出題すると、「68-4=64」と答えたというのです。こうなるとどう考えて計算したのか全く分かりません。これは父親の推定ですが、次のように考えたのではないかとしています。

この問題を解く前に前問での「17×4」を34+34=68というのが記憶に残っていたのではないかというのです。そこで「16×4」を「(17-1)×4」という風に考えたわけです。しかしこれを「17×4」から4を引けば良いという発想につながるのはすごいものと思います。たぶん68という数字はそれ以外考えにくいのですが、こういった柔軟な発想は大人では出ないような気がします。

実はこの小学1年生はこの前に割り算にも挑戦しています。問題は「40÷5」というものですが、これに「5+5が10で4+4が8だから、答えは8」と答えています。割り算につては40のなかに5がいくつ入っているかを考えたはずですが、この答えがどういう考えから出たかの正解は分かっていません。

これがネットで話題になり、こう考えたのではないかが色々出ているにすぎません。そのなかで最も支持されている回答が次の物です。まず40を10+10+10+10に分けます。そして5+5=10ですので10の中には5が2つある。つまり2つの5が4つあるから4+4となり8という答えが出てきたようです。こういう考え方か順番などは違っているかもしれませんが、こんな発想なのかもしれません。

1年生では数字を覚えたばかりだと思いますが、そういったときにはこのような柔軟な発想が出るものなのかよく分かりませんが、少なくともこの子は「天才」といってよいような気がします。


残業代ゼロ法案が法律化するのか

2017-07-28 10:41:02 | 時事
現政権の「働き方改革実現会議」のなかで長時間労働の是正策など話し合われていますが、継続審議となっている「高度プロフェッショナル制度」(残業代ゼロ法案)に風当たりが強くなっています。

この法案に対して連合が条件付きで認めるという方針を出し、法制化が進みそうになっています。これに対して反対の立場からのコラムが出ていました。

この法案の骨子は、年収1,075万円以上の(正確には年間平均所得額の3倍を上回る額)専門性の高い職業についている人の労働時間を規制対象から外すというものです。労働関連法はほとんどが労働者を守るためにある訳ですが、高年収の専門職をこういった規制から外すもので、特に残業代をなくすだけのものではないようです。

ですからこの法案の目的は、自由な働き方を日本に定着させるという側面もあるようです。仕事の成果で処遇される働き方が浸透すれば、長時間労働も是正されるだろうという考え方のようです。

私の感じとしてはわざわざこんな制度を作らなくても、日本には管理職というシステムがあります。これも企業によって違うのかもしれませんが、通常管理職になると残業代はつかなくなる代わりに、時間も自由になり自分の裁量で仕事ができるようになります。

昔は管理職になると部下を持ち一つのグループを運営する立場ということでしたが、現在は管理職になっても部下はなく、自分一人で仕事をするということが多くなっているようです。つまりこんな法制度がなくても、この制度と同じような職種の人は大勢いることになります。

本来日本では「働き方改革」が進まないのは、海外が「仕事に人を付ける」という基本なのに、日本は「人に仕事を付ける」という立場をとっているためではないかと思っています。

つまり欧米ではこういう仕事があるからと人を雇い、その仕事がなくなれば解雇するのが当然のようです。ところが日本では、その仕事がなくなってもその人ができそうな仕事を探して、新たな仕事をやらせるという方が普通だと思っています。

私の勤務していた会社でも、技術系として採用した人を、事務・営業部門に動かすなど多くありました。多分基本には終身雇用という感覚が今でも残っているのではないでしょうか。

こういった働き方を好まない人が、派遣社員などの非正規社員として色々な会社で働くシステムができてきたのかもしれません。現在の正規・非正規の問題はそれほど単純ではありませんが、企業の方もこの仕事ができれば誰でもよいという意識が出てきているようです。

横道にそれてしまいましたが、この残業代ゼロ法案ができたからと言って、長時間労働などの今の働き方の問題点が解決できるわけではありません。この制度の対象者を拡大することで、残業代も出ない労働者が増える可能性があるのであれば、無理に通すような法案ではない様な気もします。


7月度暑気払い麻雀

2017-07-27 10:41:19 | ギャンブル
先日今月2度目の麻雀を暑気払いとして開催しました。

このところ本当に暑く、家から出たくない感じですが、地方は大雨で被害が出たり大変のようです。関東地方はほとんど雨が降らず、貯水量が減少し取水制限が出ていますので、なかなかうまくいかないものです。私の区域は神奈川県でも特別な区域で、独立した水源を持っていますので、水の心配はしなくて済んでいます。

いつものように駅前の広場のようなところに集まりましたが、待っている間本当に暑く直接雀荘に集合しようかなど話していました。いつもの雀荘に行くましたが、数卓空いている程度で平日の昼間でも暇な人は多いようです。

当然年寄りが多いのですが、4卓も女性だけのグループがいました。やりながら話していたのですが、こういう人たちはどこで麻雀を覚えるのか不思議な気がします。どこかで女性の麻雀教室などというものがあるのかもしれません。

私たちの麻雀のほうは私が荘家で始まり、前回書きましたように東の1局はリーチをかけたいと思っていましたが、東が対子でドラが2枚入っています、これだと鳴いて上がって満貫ですので、待っていました。なかなか東が出ずに七対子の一向聴まで行ってしまったところ、東が暗刻たのです。

これならとトイトイに代えたところすぐ2回ポンができ、ドラと8ピンで聴牌しました。ドラは出ないとしても皆もそれほど警戒していませんので、期待していたところ8ピンを自模って親の跳満となりました。

これで今日は調子よく上がれるかと思っていたのですが、麻雀の基本はピンフというのがどうも横の引きが強く対子ができやすかったり、暗刻ができたりしてなかなか手になりません。それでもこの半荘はトップになりましたので、以後は流す感じで打っていました。

一度交通事故のような役牌チャンタドラ1を振り込んでしまい、この半荘は最下位になりましたが、最初のトップが効きプラスで動いていました。

惜しかったのはやはりチイトイ風の手から南と北が暗刻になり、なんと中盤で4万が暗刻となり、自模り四暗刻を聴牌したのです。2万と6竹でしたが、2万が出ているだけなのでセオリー通りリーチをかけました。かなり残っていたのですが残念ながらこのまま流れてしまいました。やはり役満というのは難しいものです。

いつもの時間でちょうど終わりましたのでトイレに行ったところ、帰ってみるともう半荘やるということでまとまっており、続けましたがさすがに疲れてしまい集中力がなくなっていたようです。

最終的にはトップが2回とれましたので、H君の1位にわずかに届かない2位で終わりました。外に出ると夜になってもうだるような暑さが続いており、暑気払いにはなったようです。