ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

「3分診療」でも症状をうまく伝えるには

2018-01-31 10:41:44 | 健康・医療
病院で長時間待たされたのに診療はわずか3分というケースは多いようです。

時間的な制約に加え、医学的な専門知識がない患者が、医師と十分なコミュニケーションがとれず、症状や希望している治療内容を正しく伝えられていないと感じている人が多いといいます。ここではこの3分診療の問題点ではなく、うまく伝えるための方法について記事がありました。

私も毎月クリニックに行っていますが、患者が10人以上待っていても1時間以内で終わりますので、まさに3分診療となっています。私の場合は喘息の発作を予防する吸入薬とタンを切る薬をもらうだけですので、変わりありませんで終わりでもかまわないわけです。

しかし何か体調が悪いという漠然とした不調の時、どう医者に伝えればよいのかは難しいような気もします。

短い診療時間では、患者は自分の症状を細かく正確に伝えること、治療への希望を伝えることもできず、医師側も大事な症状や病気の兆候を見落とす可能性が高くなりそうです。

患者が希望する治療と医師の治療が、コミュニケーション不足からすれ違うことは有ります。そのため最初に訪れた病院の治療に納得せず、色々病院を回ったりして、ますます3分診療が加速することになるわけです。

そこで症状をうまく伝えるコツが出てきます。まず短い診療時間では、「一番治したい」部位や症状を伝えることが大切です。その他の症状は参考程度にしておかないと、医師から見た重要な病気や、治しやすい病気から治療を始めることになります。やはり患者の希望にこたえられる状況であれば、症状によるストレスが早く改善されます。

次が何となくだるいといったあいまいな認識を、できるだけ具体的にするためには、情報を整理することです。この症状はいつからとか、悪くなっているのかどうかという基本的なことを紙に書いてみるのも良いようです。

すると頭の中で整理され、痛みや違和感のある部位なども具体化できる可能性があります。医師の前に出ると頭が整理しきれなくなり、言いたいことも言えずに終わってしまう人もいます。話すのが不得意な場合は、医師にメモを渡すのもいいでしょう。

患者が情報を整理しようという姿勢を見せると、医師は患者が自己管理できる人ととらえ信頼度が増す場合もあるといいます。

最近は自分の症状をインターネットで検索して、病名や症状の自己診断を行い、結果を医師に伝えるというケースもあります。これは「グーグル症候群」と呼ばれ、かなり危険なこととされています。

こういった点に留意すれば、短時間でも希望の治療を受けることができるようです。

インフルエンザと肺炎から身を守る秘訣

2018-01-30 10:46:11 | 健康・医療
このブログでも触れましたが、私も含め身の回りの人がかなりインフルエンザにかかっています。また今年の患者数が283万人という、過去最多になったというニュースもあります。

タイトルのようにインフルエンザと肺炎から身を守る秘訣という記事がありましたので、簡単に紹介します。但し私は基本的に、感染症を防ぐ方法はないと思っていますので、やや批判的な文章になるかもしれません。

現在はインフルエンザばかりに注目が集まりがちですが、肺炎も怖い病気の一つで、日本人の死因の第3位で「ちょっと重い風邪」と甘く見ているとひどい状況になりうるケースがあります。

肺炎は、肺に炎症を起こす病気の総称で、肺に侵入した異物から体を守るための防御反応ということになります。肺炎を引き起こすきっかけは、化学物質やアレルギー反応もありますが、最も多いのが「病原菌微生物」と呼ばれるウイルスや細菌による感染性肺炎です。

感染性肺炎には3つのタイプがあり、肺炎球菌などに感染することで起きる「細菌性肺炎」、インフルエンザウイルスやアデノウイルスなどが起こす「ウイルス性肺炎」、マイコプラズマなどが原因の「非定形肺炎」となります。

ここで一番気をつけるのが細菌性肺炎としています。特に細菌性肺炎の原因となるレジオネラ菌は、熱に強く50℃のお湯でも生き延びて増殖します。そのためお湯を循環させて使用する給湯設備を持つ温泉施設などは格好の住処になり、打たせ湯やミストサウナなどで、水蒸気などと一緒に細菌を吸い込んでしまう可能性があるようです。

さらに自宅では、加湿器も感染ルートになり、汚れた水の中でレジオネラ菌が繁殖し、水蒸気となって部屋中に拡散することもあるとしています。

しかし私としては、肺というのは微生物が繁殖しやすい環境ではなく、免疫も強いところですので、風邪をひいて免疫力が落ちたときなどを除いてそれほど心配することではないと思っています。

インフルエンザや肺炎を防ぐには、バランスの良い食事、適度な運動で体力をつけ、細菌やウイルスに負けない免疫力を付けるとしていますが、これは普通の生活を送れというようなもののような気がします。

予防のためにはうがいや手洗い、マスクに加え繊細な心掛けが必要としています。まず1)空気清浄機の水はこまめに取り換える、2)唾液と共に細菌が入って起きる誤嚥性肺炎を防ぐため口の中を清潔に保つ、3)トイレは蓋を閉じて流す、4)人混みではマスクをするのはもちろん、小さく呼吸する。

これが予防のための極意としていますが、どれをとってもどこに効果があるのかわからないような項目です。結局普通に生活していて、もしインフルエンザにかかったら運が悪かったとあきらめるのが極意なのかもしれません。

全豪オープンテニスついに決着

2018-01-29 10:45:26 | テニス
2週間という長いようでいてあっという間の全豪オープンテニスがついに決着しました。

色々と面白い試合が続きましたが、女子は第2シードのウォズニアッキが、男子はやはり第2シードのフェデラーが優勝し、ある意味順当な結果といえます。

大坂なおみは初めての4回戦で第1シードのハレプと対戦しましたが、勝利者インタビューでハレプがいっていたように、強打では負けるがいろいろなショットで力をかわした試合になり、3-6、2-6でストレート負けになりました。大坂はまだ20歳ですので、これからいろいろ学べばこれからが楽しみな選手といえます。

面白かった試合を書いていくと、何日分もの長さになりそうですので、簡単に触れておきます。女子はいろいろ波乱もあったのですが、決勝は第1シードのハレプと第2シードのウォズニアッキというランク通りの対戦となりました。

ハレプは準決勝もロングマッチとなりかなり苦労して勝ち上がってきました。そのためにやや疲れている感じもあり、持ち味のフットワークの良さがやや落ちている印象がありました。それでも1セットはタイブレークまで進み、その後も一進一退の展開でしたが、元気なウォズニアッキがフルセットの末初優勝となりました。

このグランドスラムは、ファイナルセットはタイブレークとならず、2ゲーム差がつくまで続くというルールは観ているほうは面白いのですが、選手にとっては過酷なような気がします。

男子は第6シードのチリッチとフェデラーになりましたが、2人とも難しい試合を勝って残ってきました。

チリッチは準々決勝でナダルと対戦し、リードしていたのですがファイナルセットでナダルが棄権し勝ちを収めました。フェデラーは準決勝でジョコビッチを破った韓国の新鋭チョンヒョンと対戦しましたが、チョンヒョンも2セットで故障棄権となりました。やはり一日おきとはいえ5セットマッチというのも選手にはかなりきついような気がします。

決勝は開始当初はチリッチが明らかに固くなっており、フェデラーの楽勝かと思われましたが、2セットのタイブレークあたりからチリッチらしいショットが出始めました。そうなるとさすがのフェデラーもサービスのキープが簡単ではなくなり、5セットまでもつれ込みました。

ここまでくるとフェデラーのうまさが出てきて、多彩なショットにチリッチがついていけず、フェデラーの2年連続優勝となりました。これでフェデラーはグランドスラム優勝回数20回という金字塔を打ち立てました。

今シーズンはビッグ4のレジェンド選手と中堅、新鋭と多彩な選手がそろい今後の展開が楽しみとなってきます。

管理職になりたい女性は2割!

2018-01-28 10:40:45 | 時事
働く女性の4割がやりがいを感じている一方、管理職になりたい人は2割に留まることが、日本経済新聞の2000人調査でわかりました。

数値目標を掲げて女性管理職の育成に取り組む企業は増えていますが、管理職指向は低調のようです。

調査によると、現在の仕事にやりがいを感じている女性は4割で、30代が42.2%と最も高く、40代が36.0%で最も低くなりました。管理職指向を聞いたところ、なりたいと思うは2割で、思わない人は6割に達しました。仕事にやりがいを感じている層でも、管理職になりたいと思う人は24.8%に留まっています。

国は2020年までに指導的地位に占める女性の割合を3割にするとの目標を設定していますし、企業も管理職に育成に力を入れていますが、女性の意識とのギャップは大きいようです。

この理由として、管理職指向を持つように育成されてこなかったことに加え、リーダーのモデルが固定化されていることも背景にあると分析しています。また強い指導力があり、仕事で成果を出せる人というリーダー像と自分とのギャップを感じ、向かないと思い込む女性が多いという部分もあるようです。

一方で管理職が魅力のない仕事に見えているという指摘もあり、働き方改革やコンプライアンス(法令順守)の徹底など、管理職の負担は増しています。そのため家庭や育児との両立は困難と感じる女性は多いようです。

しかし私はこの辺りの分析には納得できなところが多い気がします。現在の教育では男女平等は徹底しているはずですし、男女ともに高学歴化も進んでいますので、女性が管理職指向を持つように育成されていないということは無いような気がします。

またリーダーのモデルが固定化されているという点では、私はむしろ多様化する方向に進んでいると思います。この記事でも女性自身の意識が、活躍にブレーキをかけている面もあるとしています。

キャリアアップよりもワークライフバランスを重視したいといった意見や、結婚相手には自分より多く稼いでほしいという女性が8割を超えているようです。これを個人の意識改革が重要と片づけるのでは、何も解決しないと思います。

企業なりに女性の活躍を推し進める制度を作ったりしているようですが、基本的には個人の意識の問題ですので、それほど成果は出ないと思います。日本の男性が主で女性は従という歴史を引きずっているとも思えませんが、なぜ現代の女性がこういった意識にに陥っているのか私なりに考えてみたいと思っています。

何か良いアイデアが出たらまた書くかもしれません。


ガン化学療法の効果と進歩

2018-01-27 10:45:50 | 
強力な副作用のイメージから、抗ガン剤治療はつらい治療だと考えられていますが、この全身化学療法についての最新の解説が出ていました。

まず用いる薬の仕組みに違いがあり、いくつかのタイプに分かれます。「殺細胞性抗ガン剤」は、以前より用いられている抗ガン剤であり、髪の毛が抜けたり、疲労感や食欲不振により体力が落ちるなど、一般的に副作用がつらい薬として認識されています。

ガン細胞の分裂の過程を阻害することで、増殖を阻止することが狙いです。しかし細胞分裂が盛んな正常細胞も障害を受けるため、白血球減少や脱毛、吐き気などの副作用が出やすくなります。これが従来から使用されている抗がん剤で、現在でも最も多く使用されているタイプです。

次がイレッサやアバスチンに代表されるのが、ガン細胞が持つ特定の受容体や酵素などに特異的に結合することで効果を発揮する「分子標的薬」です。このタイプの薬は比較的最近になって実用化され、副作用も少ないのですが、やや切れが悪い(ガン細胞の縮小速度が遅い)という評価があるようです。

この分子標的薬の出現により、標準治療が大きく塗り替えられたということもあるようです。ただし今までの抗ガン剤では見られない特徴的な副作用があるため、その使用には専門知識が必要とされています。

現在最も注目されているのが、オプジーボなどに代表される「免疫チェックポイント阻害薬」です。ガン細胞が、免疫の攻撃から免れるためのチェックポイントを、この薬がブロックします。これにより体内の免疫システムがガンを敵と認識し、攻撃するように仕向ける薬です。

さらに乳ガン、子宮体ガン、前立腺ガンなどガンの増殖に性ホルモンが関与しているケースでは、「ホルモン剤」が用いられます。これは効果が高く、四種類の抗ガン剤の中で最も副作用が少ないことが特徴です。

毎年何らかの新薬が登場すると、全身化学療法は目覚ましく進歩しており、薬を適正に扱える専門家としての腫瘍内科医も増えています。化学療法といえば苦しい副作用ばかりが強調される一方、効果があまり期待できないとする時代は終わりつつあるようです。

ガンのステージと関連ですが、ステージ2から3は局所進行期とよばれます。検査上は全身に転移を認めませんが、一定の割合で微小な転移が隠れています。これを念頭に置きつつ、進行した局所病変に対し治療を行うわけです。これによって再発リスクを抑え、治癒もしくは延命につなげことになります。

ステージ4の患者では、化学療法はガンの鎮静化を図り、QOLを保ってガンと長く付き合うことが治療の主流となります。このように治療費の問題を別にすれば、化学療法は確実に進展しているようです。