けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

まさか、お尻を蹴り上げるシーンを暴力だと勘違いしてはしていないだろうな!?

2013-02-01 21:56:06 | 政治
昨日までの全柔連及びJOCに関するのきは、桜宮高校に関する橋下市長の行動の対極に位置する行動であった。既に腐るほど様々なメディアで取り上げられているが、幾つかピックアップしてコメントしてみたい。

まず、誰もが思うことであるが、全柔連の幹部が今回の事件を「監督続投」で逃げ切れると判断した背景を私は知りたい。誰の判断でその様な決定をしたのか?これだけ桜宮高校の話題でテレビが盛り上がり、スポーツの指導において暴力・体罰を許さないという風潮が高まる状況でありながら、それでも「監督続投」で逃げ切れるという感覚が私には信じられない。もし私が園田監督のことを大切にする人であるならば、とにかく今回は潔く身を引いて、安倍総理の様にいつの日か復活できる日を耐えて待ちなさいとアドバイスする。多分、園田監督が先走って辞表を提出してもいないのに辞任会見をした背景にはその様なアドバイスがあったのだろう。だから、もし全柔連の幹部が園田監督のことを本気で思っているなら、今回の様な判断をするとは考えにくい。監督を更迭するとその責任問題が発生するから、有耶無耶にしようとして現状維持を貫こうとしたのだろう。園田監督は当然責められるべきではあるが、世界に今回のニュースが発信されたことは東京オリンピック招致にも好ましくない影響があることが予想され、事件が起きた後の対応を誤った責任は大きく、是非ともこれを追及して欲しいものである。

次に、テレビの映像で園田監督が練習中に選手のお尻に蹴りを入れているシーンを何度も繰り返し流している点にも注目したい。常識が分かる人であれば、まさかあれが今回の騒動で問題となっている暴力・体罰だと思う人はいないだろう。(当然、カメラの前でやるほど無防備ではないだろうから)過去の映像を探してあれしか見つからないということは容易に予想できる。もし仮に、報道機関が考え抜いたうえでニュースを構成していると仮定すれば、あの映像を流すということはその報道機関は(1)あの程度の行為でも問題だと感じているか、(2)あの程度のことを騒ぎ立てるのは如何なものか、の何れかのスタンスに立っていることを意味している。しかし、本当はそのどちらでもなく、とても許容できないような耐え難い暴力を加えていたというのが事実だろう。今回の事件が起きたのは桜宮高校の事件が起きるよりも遥かに昔であり、単なる話題に乗っかろうとした悪戯の告発ではない。親に言われて仕方なしに部活をしている中学生などとは異なり、世界一になりたい、金メダルを取りたい、と強い意志を持った自律した第1線のスペシャリストであるから、ちっとやそっとの厳しさでは音を上げることはない人たちである。それが、文句を言うのがたった一人であれば我儘な奴という可能性もあるが、第1線の15名もの選手が連名で、しかも全柔連に対する告発で埒が明かないと感じて、更に上位のJOCにまで問題を格上げしようとしているのだから、テレビを見た際に我々が園田監督に感じた「熱心な指導者」というイメージとはかけ離れた、きっと悪意すら感じる限度を超えた何かがあったのだろう。にもかかわらず、流れるのはあのお尻を蹴り上げる映像である。多くの一般の視聴者が、あの映像を見ながら映像の裏に潜む恐ろしい暴行をイメージしてくれるだろうと期待するのはあまりにも無理がある。だから、本来であればその様な映像は流すべきではないのである。マスコミには、後で裁判を起こされるのが嫌だから、自分で判断してもっと酷いイメージを植え付ける映像構成にすることは出来ないのかも知れないが、真逆のメッセージを発信してはいないかということを意識した最低限の感性を敏感に研ぎ澄ます努力はして欲しいものである。

最後に、今回の騒動で分かったのは、自浄努力に期待するのはあまりにも無責任であり、外部からの強制的な介入は必須であるということである。JOCに告発文書が届いた際に、JOCは当事者である全柔連に対応を丸投げしたが、当事者に自分を裁く意識を期待するのには無理があることを全ての人が知っている。だから、桜宮高校に対する橋下市長の判断・行動と、その対極にある自浄努力による解決を模索する今回の行動のどちらが正しいのかは、ここ数日の一連の流れで結論が出たのではないかと感じている。しかし、最近は桜宮高校の在校生の保護者を中心に、マスコミやネットを通じて反撃に出ようという行動が目立ち始めている。敢えて言わせて頂けば、「長い目で見た桜宮高校のためを思っての行動」と「今、現在の在校生の利益だけを思っての行動」とに分けて議論するならば、あまりに後者の立場の保護者が多すぎる。あなたたちのその考え方が、責任感が強く非の打ちどころのない一人の生徒が死に至る事件の背景の一つにあることを、橋下市長は指摘しているのである。それを、あのように反撃の狼煙を上げるのであれば、我々に任せて自浄努力で解決する訳がないと宣言しているにも等しいのである。あれだけのことがあった今この瞬間は、敢えて立ち止まり、頭を冷やしてもう一度考え直す時間を持つことは、在校生の生徒が人間として(選手として)成長するために有益なはずである。本田圭介は、怪我をして1年以上も棒に振っても、それをポジティブにとらえている。本当の一流の選手になりたければ、その様な精神を鍛えるチャンスを生徒に与えるべきである。急がば回れである。

誰か、全柔連や桜宮高校の保護者の皆さんに、この様なアドバイスをしてくれないものか・・・。

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