けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

本当は策士なのか?

2011-12-11 23:59:53 | 政治
まず最初に、本題と関係ない話題から入らせて頂く。おとといの金曜日、福島第一原発の前所長の吉田さんの病状が発表された。食道癌とのことである。本人がわざわざ福島第一原発に出向いて作業員に自らの口で告げたようであるから、噂に聞くような悪い状況ではないのであろう。12/7の「ジャック・バウアーと吉田所長について思うこと」で少々うがった見方をしてしまったが、予想される最悪の事態ではないのだろう。ただ、被爆線量が70mSvというのは少々嘘くさい。免震重要等にい続ければそんなものなのかも知れないが、個人的には怪しいと思う。事の真偽は現場の人はご存知なのでろうから、その辺の事情を知った上で、現場の作業員が自らの体にも異変が起きているのではないかと心配する気持ちは予想できるので、そのために吉田さんは自らの健康状態を見せに行ったのかも知れない。真実はしばらくしないと明らかにはならないが、吉田さんの治療がうまくいき、且つ現場の作業員のローテーション(長く、現場にいた方々は、そろそろ場所を離れて交代すべきだと思う)の体制を早期に確立して欲しい。

さて、少々長くなってしまったが、以下が今日の本論である。

金曜日に一川保夫防衛相と山岡賢次国家公安委員長兼消費者問題担当相に対する問責決議案が参院で可決された。野田総理は二人の続投を宣言し、当人や興石幹事長も辞任の必要なしということで一致している。一体何が起きており、今後、どのように推移していくのかが良くわからない。

少なくとも、今後国会が空転するのは確実である。したがって、二人が辞任するないしは内閣改造で首の挿げ替えのどちらかを行うのはまず確実であろう。であれば、どのタイミングでその判断をするのが懸命であると判断しているのであろうか?

実は一川防衛相の問責が話題にのぼり始めたとき、私は気になっていたことが一つあった。それは、普天間移設のための環境影響評価書の提出を年内に行うとした場合、どの大臣が提出するのか?ということである。一川防衛相があっさりと辞任してしまうと、後任の大臣が提出しなければならない。しかし、これは沖縄県民にとって決して受け入れられないものだろうから、ここでまたひと悶着あるのは予想できる。とすると、その問題だけでまた問責決議を出せるのかどうかは微妙だが、しかし問責決議をレッドカードに例えれば、環境影響評価書の提出にはイエローカード的な評価がつきまとうだろう。とすれば、次にまたイエローカードざたを起こせば、それらを合わせてレッドカードとなるのは目に見えている。だとすれば、次の大臣になるべく汚点を残さないように、現大臣になるべく多くのイエローカードを背負ってやめてもらおうという魂胆なのかも知れない。

つまり、環境影響評価書の提出で批判が集中する中、その責任を取る形で自ら辞任をするというシナリオである。そう考えると、組閣のときから防衛の専門家を防衛相に据えて、環境影響評価書の提出に絡んで辞任という事態になると、本命の大臣を失うことになるので政権にとっては致命傷である。しかし、小沢派の議員を抜擢し、その議員が針の筵で且つ同僚議員からも「これ以上評判を落とすな」と批判の声が上がり自ら辞めるのであれば、小沢支配の呪縛からの巧妙なソフトランディングでの決別と、本命大臣の温存を両立できる。次の大臣が長島昭久氏などの専門家となれば少々怪しいかも知れない。山岡消費者問題担当相にしても、最初からこうなるのは目に見えていたし、どう考えても消費者問題担当相と山岡氏の組み合わせは裏に何かあると思わざるを得ないぐらいミスマッチだ。

多分、正月が開けて1月下旬頃には全ての答えが出ているのかも知れないが、野田総理は本当は相当な「策士」なのではないかと思ってしまう。

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