けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

やはり歴史問題は難しい・・・

2012-02-28 23:58:17 | 政治
先日のブログ「悪意があることを前提とせざるを得ない悲しい問題」で、悪意を前提とせざるを得ない歴史問題の難しさについて書いたが、その後も色々読みあさっている中で、自分が少々青臭い考えの持ち主だと気がついた。

最初に断っておくが、この手の問題は既に真実を明らかにしたくても証拠は限られている上、そろぞれの立場が悪意を持って相手をねじ伏せようとしている部分があるので、私が得た情報も何処まで正しいかは分からない。これで商売している学者やジャーナリストなら、徹底的に裏を取るために時間を費やすことはできるが、素人が趣味でやているブログだから当然ながら、悪意を持った人の術中にはまってしまう可能性は当然ながら否定できない。しかし、仮にそうならそこまで事態は複雑ということを意味しているから、それはそれで問題提起となる。ということで、誤りの書き込むとなる可能性を認めた上で書かせてもらう。

さて、何が青臭いかと言えば、先日のブログで書いた「悪意を持った」活動の内訳を誤解していた点である。南京事件に関して言えば、色々な記事を読んだ中で以下の「ぼやきくっくり」さんのブログが参考になった。非常に詳細に書かれているので、興味のあある方は一度目を通すことをおすすめする。

河村市長頑張れ&支那軍と支那人の特徴及び南京陥落前の大混乱

まず最初に、私が思った南京事件肯定派の人の背景にある悪意とは、「日本を叩いて金を巻き上げよう」「日本を叩いて国際的・政治的に優位に立とう」ということかと思っていた。そして、相当程度の殺戮が日本軍が加害者として行われていたということも信じていた。多分、日本軍が殺した中国人も相当数いたのは今も疑らないが、それ以外に死者がいたとは夢にも思わなかった。しかし、上記のブログの後半の方にかけて書かれているが、中国軍が膨大な数の軍人、自国民を理不尽にも殺していたことは疑いのない事実のようだ。というのは、悪名高きアイリス・チャンの「レイプ・オブ・南京」の中に、この中国軍による大量虐殺の状況が克明に書かれているのである。この手の中国軍による虐殺の記事は、これだけではなくその他の証拠も多数見つかっているようだ。日本でも、沖縄を米軍に占領される際に、日本軍が沖縄の民間人に犠牲を強いた悲しい歴史の数々が語り継がれている。中国軍の上層部が、下級の兵隊が敵前逃亡するのを恐れ、鎖につないで戦わせ、幹部クラスはさっさと逃げて南京を後にしたというが、これと似た話も沖縄戦に関連して聞くことがある。南京に入城した日本兵(今でも生き残りの証人)も、地下壕のような場所の中に足を鎖でつながれた中国兵が沢山いて驚いたという話を聞いたことがあるが、これとも整合性が取れている。どこの国も、似たような事があるものだと思う。しかし、中国軍の残虐さは桁外れのところがあるように私は読んだ。

この様な背景で見つめ直せば、中国側の悪意の背景が読み取れる。つまり、南京事件否定派が「そんな忌まわしい過去はなかったことにしたい!」と思っていることが予想されるのと同様に、中国側にとっても「なかったことにしたい忌まわしい過去」なのである。しかし、流石に戦勝国側なので、過去の中国の歴史が全て勝者の歴史であるのと同様に、勝った側の視点で自由に歴史を書き換えてしまえ!というのは至って自然な発想である。そして、被害者が1万人程度であれば「中国軍も殺戮はしてたよね?」という自国民からの突き上げも予想されるが、30万人にもなれば「石に中国軍もそこまではするまい。そんなことがあったなら、加害者は日本軍のはず・・・」ということになる。言ってみれば、自らのアリバイのためにスケープゴートを探していたところ、ちょうど良いのが日本軍だったというストーリーである。

もちろんこれだけでは、日本軍が残虐行為をしていない証拠にはならないのであるが、意外に日本軍が大人の行動をとっていた証拠の記述(欧米人の日記や手紙の類)が多く残っていて、それらを対比すると中国側の方が部が悪いように見える。もちろん、逆の立場の主張は読んでいないので、この点では公平な判断ができないことは認める。ちなみに、南京陥落の前に、誰よりも早く南京から脱出したのは蒋介石で、東京裁判で日本軍による虐殺を証言した東京裁判でベイツという人は、蒋介石政権の顧問であったというから、所謂中国側の大本営発表ということになる。上述の南京事件否定派にとって都合の良い証拠の類に対し、肯定派にとって都合の良い証拠(ただし、中立的なポジションにいることが確認できる欧米人の直接的な証拠であり、伝聞ではなく、直接的な体験と定量的な被害者数など記したもの)を出してもらい、双方でそれぞれの証拠を検証すればよい。

ちなみに、河村名古屋市長の例の「南京事件はなかった」発言は、実はその前振りがあり、その前振りを聞いても「なるほど」と感じるものがある。実は、事前に名古屋市議が中国に出向き「南京事件に対する相互の理解のギャップ」を訴え、友好親善のために意見交換をしたいと伝えていたという。先方の中国側も、「議論しても結論は変わらないだろうが、議論なら大いに結構!」と受けて立つような発言があったのであるが、それが後になって「議論などしない!」と態度を硬化させたのが例の事件である。なるほどと書いたのは、当初は南京側の担当者は、議論して相手を打ちのめすことには誰も文句は言わない(言われない)はずと読んだのだろう。しかし、それは決して受けてはいけない喧嘩と後から知って、大慌てしたのではないか・・・というのがゲスの勘ぐりである。

なお、そんな中国の勝手な思惑がどうしてここまで知れ渡ったかと言えば、戦勝国アメリカの都合であることはよく言われている。原爆や空襲で罪もない民間人を数10万人以上殺戮した以上、日本軍がそれ以上に残忍でないと都合が悪いこともあり、アメリカ側にとっても都合の良いスケープゴートでもあった。何とも運が悪いとしか言いようがない。しかし、原爆や空襲の非人道的な部分でさえ、日本はアメリカに対して大人の対応をしているのであるから、善意に基づく未来志向とは如何に美しいものか分かる。それが良いかどうかは分からないが・・・。

ついでだから慰安婦問題についても簡単に触れておくが、「ぼやきくっくり」さんの別のページに、やはり慰安婦問題も取り上げられている。

「「WiLL」慰安婦問題特集

このブログのメインは月刊「WiLL」という雑誌の「従軍慰安婦」問題の特集を紹介しているようであるが、私が興味を持ったのはその雑誌の記事以上に後半の日本の敗戦後の占領軍の話である。政治評論家の三宅久之さんが「たかじんのそこまで言って委員会」で発言した内容だそうだが、マッカーサー元帥が厚木に来てからわずか1箇月の間に、神奈川県下だけで290件もの強姦事件が起き、占領軍が慌てて日本に対して慰安施設を作れと命じて、日本人慰安婦を集めて対処したという。それでも、7年間の占領期間中に3万件の強姦事件が起きたというのだが、米軍側は「たった3万件ということは、いかに米軍の軍規が厳粛だったか・・・」と言っているそうだから、戦争に絡んだ慰安婦というのはどこの国でも共通の問題であり、非合法な強制を伴わない、適切な対価を得ての慰安婦であれば、占領された側の不要な強姦被害者と性病の蔓延を防ぐ上でも、世界中から非難される極悪非道の行為とは言い難い。良い悪いは別として、それがその当時の常識であったということである。しかも、前にもブログで書いたが、意外に彼女らは高給取りだったそうだから、どこまでを被害者と言うべきかは微妙である。

この様な歴史上の常識に対し、更に「ぼやきくっくり」さんのブログに書かれた内容が確かならば、自称被害者の大半は相当疑わしいことになる。韓国にわざわざ出向いて「裁判しましょう!費用は全額持ちますから!」と韓国人をけしかけて裁判沙汰になったいきさつもあるので、便乗派の人が相当数いるのは推察できる。しかし、多分、韓国側にも「お互い、証拠を付き合わせて議論しましょう!」と言って受けてくれる人はいないのだろう。

やはり、歴史問題は難しいと改めて感じたところである。

←人気ブログランキング応援クリックよろしくお願いいます


最新の画像もっと見る

コメントを投稿