けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

韓国におけるアメリカと中国の序列がもたらすもの

2013-10-30 23:58:47 | 政治
今日は非常に短絡的で思慮の浅いコメントを書かせて頂く。この記事を書こうと思ったネタ元はちょっと古いが下記の記事である。

2013年9月26日 日経ビジネスONLINE 「なぜ、韓国は東京五輪を邪魔したいのか 読者からの質問に答えて(鈴置 高史)

毎度のことだが、日経ビジネスONLINEは無料の会員登録をしないと読めないので私なりの理解で簡単に要点をまとめておく。

(1)「例えば、夫婦喧嘩した奥さんが通りに出て大声で亭主の悪口を叫ぶ。亭主は困って奥さんに譲歩する。この際、奥さんが恥ずかしい行動をしたとは世間は見ないのです。」というように、韓国では人の足を引っ張る卑怯さが「恥ずかしいこと」という評価が国民的にないために、他人が傷つけば相対的に自分にとってゲインがあると感じている。
(2)歴史の中で文明は大陸から生まれ島国に伝わったとの考えがあり、(本音では中国よりも韓国の方が上と思いながらも)文明上の上下関係的には中国>韓国>日本であると信じている
(3)韓国の国教たる儒教では上下の関係が極めて重要で、韓国は日本より上にある国なのに世界にそれが認められないことが気に入らない
(4)韓国には「強い人は譲歩しない」との特殊な確信があり、日韓ワールドカップ2002にしても河野談話にしても、日本人は「譲歩することで、お互いが歩み寄れる」と信じがちだが、韓国人からすると「日本が、韓国の方が上位にいると認めた」と勘違いし、日本が狙った結果には結びつかない。

とまあ、こんなところだろうか?失われた20年と言われるデフレで国力を大きく落とした日本、民主党政権で日米同盟もぐらつき中国やロシアに付け入る隙を見せまくった日本、3.11や福島第一原発事故など泣き面に蜂状態、時を同じくしてウオン安で好景気を迎えた韓国経済など、韓国に勘違いさせる要因は大いにあった。しかし韓国は、元々、日本よりも序列が上だと思っていたのだから、1997年のIMF危機で自信を失いかけていたところを、2002年のW杯以降、自己肯定するのに都合の良い事態が長く続いてきて、勘違いはやがて確信へと変わった。だから、最近の朴槿恵政権の日本をケチョンケチョンに言いまくる背景には、上述の(1)~(4)があるのだろうなということは説得力がある。ただ、ここまで理路整然と説明されなくても、最初から感覚的には誰もが感じていた話ではある。

しかし、この中の(3)だけはちょっと奥深さが違うと私はこの記事を読んで気が付いた。まさにこの(1)~(4)の中で最も重要なのは「儒教での上下関係」の重要性である。単なる感覚としての「あいつより上でありたい」という負けん気ではなく、「あいつより上でなければならない」という使命感である。そして、最近それが強く現れたのは日本と韓国の関係ではない。中国とアメリカと韓国の関係なのである。

例えば韓国併合以降、韓国は日本から酷いことをされたと主張している。朴槿恵大統領は「千年忘れない」と言うが、では千年前から今までの間に、韓国が中国から何をされてきたかを考えれば、日本が韓国にしたことなど取るに足らない恐ろしく屈辱的な内容であるはずである。しかし、それにも関わらず、日本には「千年忘れない」と言うのに、千年間酷いことをしてきた中国には文句のひとつも言わないのには理由がある。儒教的な上下関係を感じているからである。しかし、10年前であればこれほど中国に従順ではなかったはずである。それは何故なのか?

それは、韓国にとって「アメリカ>中国>韓国>日本」という序列が以前はあったのに、現在はその序列が「中国>アメリカ」に変わってしまったからである。特に北朝鮮に対する6か国協議でのアメリカのていたらく振りは酷いもので、「何やってんだよ!」と言いたくなるものだった。まんまと北朝鮮に騙されて、核ミサイルを手に入れられてしまった。さらにイラク戦争で失態を示し、リーマンショックなどの経済危機もあり、アメリカの重要性がどんどん地に落ち始めた。その癖、韓国哨戒艦の天安が北朝鮮に撃沈されても北朝鮮への反撃も許されず、アメリカに対する信頼は地に落ちる。一方で中国はと言えば、経済発展と軍事力増強を背景に、世界の中での重要度は増すばかりである。民主党政権時代の尖閣漁船衝突事件では、客観的には中国は多くのものを失ったのであるが、韓国には「株を上げた」ように見えてしまったから、相対的な序列として「中国>アメリカ」と確信するに至ったのだろう。日韓併合にしても、最近の数学社の韓国歴史教科書でもそれなりの評価をしておりながら、どうしても感覚的にそれを許せない背景には、序列が上のはずの韓国を、儒教的な道徳観を踏みにじり下剋上を試みたことがある。これほど序列を意識するから、アメリカと中国の序列の逆転が余程韓国にとっては重かったのだろう。

傍から見れば「別に、そこまでしなくてもいいんじゃない?」と言いたいところだが、あの朴槿恵政権の暴走は異様であり、論理的に説明できるようなものではない。馬鹿げているとは私自身も思うところだが、実際にはこの様な韓国の特殊な背景を理解しないと適切な判断が出来ないのかも知れない。であるならば、「河野談話」にしても、日本側が勝手に韓国を思いやって行ったことではなく、韓国からの条件提示に単純に取引を試みて裏切られたという事実を突きつけるなど、大いなる勘違いを事実をもとに訂正する努力が必要なのかも知れない。更には、アメリカによる日本と韓国との序列関係や、経済力や文化に関する序列、世界の中での評価としての序列など、遠慮せずに日本が上であることを思い知らせるのもひとつの手かも知れない。これと同様に、韓国にとってのアメリカと中国との序列が再度逆転する方向での努力も東アジアの安定においては重要かも知れない。日米を中心とする中国包囲網は、その再逆転の武器でもあり、TPPもしかりである。

今までは序列に拘るのはあまりに大人げないと思っていたところであるが、韓国相手には意外にこれが本質なのかも知れないと感じた。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2013-10-31 03:23:51
序列と言えば犬を思い出しました。

犬も優しくするとつけ上り、人間より上と錯覚します。
韓国=犬でしょうか。

その犬を韓国人は食べる。
これって皮肉でしょうか。
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Unknown ()
2013-11-02 22:12:46
この論理はおかしい。韓国が、古来から韓国>日本と思っている訳ではなく、日本が争いを、避けて資金(血税)を出して来たから、騒いだ方が、得策だと思っているに過ぎない。日本が韓国より先進国である事はかなり前からだ。昔からの不等式で突き進むなら、
北朝鮮>韓国
イギリス>アメリカ
台湾>中国  を全てクリアーしなければ非論理的。まあ韓国に論理を求めるのは無理な話だが。
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