けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

議事録問題をこのまま終わらせてはいけない!

2012-03-16 21:54:42 | 政治
以前より、原発事故に係わる議事録が残っていないことが話題となっており、先日も、議事録の代わりの議事概要が76ページ分公開された。アメリカの核規制委員会NRCの作成した議事録は3,000ページ以上あり、その対比から如何に日本の対応がずさんであったかが話題となった。今日はこの件について少し触れてみたい。

私の住んでいる場所では見ることはできないが、関西テレビ「アンカー」で毎週水曜日に放送されている「青山繁晴の“ニュースDEズバリ”」の内容は、色々な方がテキスト起こしをされていて、その内容を詳細に知ることができる。この青山繁晴さんの話題は過去のブログでも何度か扱ったが、全国的にもTVタックルへの出演で有名だし、彼を最も有名にしたのは昨年4月に、誰よりも早く福島第一原発に入り現状を外部に公開したことだろう。その際の彼の心意気に前福島第一原発の吉田所長も応える形で、青山さんに色々とメッセージを残しているようだ。その経緯が下記のURLでご覧になれるので、是非、読まれることをお薦めする。


「ぼやきくっくり」さんのブログ
■関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”テキスト起こし
3/15付:「アンカー」原発事故議事概要…権力側は“保身どろどろ”吉田前所長は“決意清らか”

このテキスト起こしを読めば、大きく分けて3つのことが述べられている。ひとつは福島第一原発の吉田前所長が如何に誠実に頑張ってこられたか(さらには、病気療養後の活動も含めて)、ふたつ目には如何に議事概要が政治家(および官僚)の保身が酷いものであるか、そして最後に如何に政府側が青山さんの様な事実をありのままに公開する人を排除し事実を闇に葬り去ろうとしているか・・・が読み取れる。最後の件は、平野復興相が国家権力を使って罪のない青山さんを不当に逮捕しようとした怨み辛みが含まれるので、かなり感情的な批判となっている部分もあるが、この平野復興相が被災者に寄り添い復興のために私心を捨てて行動できる人か否かを判断する上で、重要な意味を持つと思う。ただ、今日はそれは本題ではなく、またひとつ目の吉田前所長への応援の気持ちも抑えながら、ふたつ目の議題に焦点を絞ろうと思う。

私が議事概要について思ったのは、何処かのニュースで「関係者の間に残る細かなメモを寄せ集め、それらをひとつの議事録にまとめ上げ、その発言者ないしは同席者に対して内容の確認・修整をお願いした上で、議事概要としてまとめる」という内容の発言を聞いて、やはりこの議事概要には期待できないのではないか・・・という気持ちが沸いて来たということだ。通常の議事録作成手順では、当然ながら発言者に内容確認をお願いし、その人の意図に反した記述は訂正されるのであるから、上述の議事概要の手順は如何にも尤もな話なのであるが、私はこれには問題があると思っている。通常、議事録は会議の直後に確認を行なうから、自分の発言がどの様な内容かは自分も同席者も全て覚えているし、誰かが間違えたことを言った場合には発言内容を残した上で、補足書きで訂正内容を列挙したりする。つまり、議事そのものの内容は事実として残されるべきである。当然、頭に血が上った状態であれば、その後も暫くは自分の発言が「まずい」とは気が付かないから、誤った発言はそのまま残る。しかし、1年近く経って世間の評価もある程度落ち着いた状態では、本当の自分の発言は横に置いて、「これが公になってはまずい」という保身が働くのは当然である。だから、その様な場所を徹底的に削除するように求める政治家・官僚が出てくるのは容易に予想できる。同様に、言ってもいないのに「こんなことを、ここで言ったはずなんだが・・・」とねじ込むこともあるだろう。証拠がないのであれば、如何様にでもできるのである。

実際、青山さんがご指摘の様に、絶対、これで議論が終わっているはずはないという内容なのに、いきなり議論が終わっていることになっていたり、相当主観を盛り込んだ記録も残っている。だから、今回の議事概要とは「本当は、これを公開されても痛くも痒くもないですよ!という部分を抜粋するとこうなる」という資料になっている。しかし、私も過去のブログでも指摘していた通り、青山さんも良心的な経産省の幹部から『それなりの議事録はありますよ』という言葉を引き出しているという。官僚は、良くも悪くも頭の良い人が多いから、あまり議事録に残して困る発言はしていないだろうから、その議事録が表に出せないのは政治家が「待った!」をかけているからに他ならないであろう。だから、いつの日か政権交代が起きて、その議事録を表に出すための命令を担当大臣が指示するのを待つのみである。

しかし、今日、この命令に似た面白い話題が新聞に載っていた。先日から原発事故当事に菅前総理が東電幹部に対して恫喝していた内容が明らかになっているが、その映像が残っていて、現在も東電が保管しているという。今日のニュースでは、枝野経産相がその映像を東電が公開していないことについて、「なぜ公開しないのか意味不明だ」と述べ、公開を求めたという。さらに枝野氏は「東電が持っているのだから、東電が公開すれば済む話だ」と、東電の対応を批判した。具体的な内容は、「60(歳)になる幹部連中は現地に行って死んだっていいんだ。俺も行く」「撤退したら東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ」などと怒鳴り散らし恫喝していたというものだ。

ここから先はあくまでも予測だが、東電はこの様な映像証拠を何かの時のための切り札に残そうと思っているのではないか。例えば、東電国有化を進めようとした際に、この様な映像が公開されたら民主党政権にとって痛手ではないですか?という恐喝に使えるネタなのである。困るのは多分、菅前総理と海江田元経産相だろう。このふたりは、失言や不適切な行動が多くあることで有名である。その他にも、本音としては正しいが、責任ある立場の発言としては不適切という内容もあるかも知れない。このレベルになると、相当な数の政治家が係わってくる。面白く感じたのは、その様な脅迫を早い段階でシャットアウトするための逆襲として枝野経産相が先んじて攻撃を仕掛けた点である。多分、細かく見れば枝野経産相にも不適切発言はあるのであろうが、彼は彼なりに菅前総理の責任を正等に追及しなければ、今後の日本のためにならないという気持ちを持っているのであろう。というか、そう信じている。

今回の映像をきっかけに、その他の多くの会議の録音情報や議事メモ、場合によっては映像情報が堰を切って流れ出し、真相究明に役立つことを期待する。


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1 コメント

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ガレキの広域処理は田中派の紅白戦 (sheltem)
2012-03-19 05:42:44
ガレキの広域処理利権は
田中派の紅白戦です。

野田、検察、ガッキーのやる気のなさは異常です。

小沢と創価が解散させない理由は簡単。

それは小沢と創価が黒幕だからです。

事実、野田のマズイ政策は
すべて小沢の利権と結びついています。

詳細はこちら↓

ht■tp://blog.livedoor.j■p/sheltem2/
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