けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

総理を投げ出した次は、ひょっとして選挙まで投げ出すのかも・・・(殿のご乱心)

2014-01-17 01:53:03 | 政治
今更ながらであるが、ちょっとだけ細川護煕元総理の都知事選出馬についてコメントを・・・。

まず最初に私の細川元総理に対する感想を述べておく。私は都民でもないので選挙権はないが、仮に都民であれば「東京オリンピックを確実に成功に導ける人」というのが最優先の条件と考えている。これは、都民ではなく日本国民としてのエゴかも知れないが、オリンピックの成功は確実に都民にとっても有益であるはずで、社会保障や防災などその他の課題とも密接にリンクしている問題だと考えている。だから出馬の可能性を初めて聞いた時には、「総理経験者が東京オリンピックの旗振り役をやったら凄い!」と感じた。脱原発というキーワードは、私にとっては「あまりにも短絡的な思考」としか言えないが、それでも都知事は脱原発には権限も何も持ち合わせないのだから、どうせ大した影響力は行使できないだろうから「東京オリンピックが成功するなら・・・」という気持ちで少々好意的に話を聞いていた。しかし、テレビで小泉元総理と並んで記者会見している姿を見て、「いやぁー、年取ったなぁ・・・。これでは1期は務まってもオリンピックのある2期目までは体が持たないな・・・。」という実感を持った。総理在任中に関しては、新聞記者などの評判は色々あるが、新しい時代の象徴的なイメージがあり、何かを変えてくれるという期待があった。しかし、今の彼にはその様な期待など感じさせるものはない。既に政治的センスというものを失っていたところに小泉元総理が茶々を入れて、ついうっかりその気になってしまったという感が強い。だから、2期を務め上げられない都知事などいらないという理由で、細川元総理を都知事に押す気持ちにはなれなくなった。

さて、この様な私の個人的な気持ちは横に置いておくとして、細川元総理は何か良く分からないが、都知事選への公約等を発表する記者会見が2回も延期しちる。この辺の事情を読売新聞が下記の様に推測している。

Yomiuri Online 2014年1月16日「過去に五輪返上論…細川氏、発言の一貫性苦慮

みんなの党の渡辺代表が指摘するように、徳洲会からの5000万円の不明朗な借り入れ問題で責任を取って辞めた猪瀬前知事の後任に、東京佐川急便からの1億円借り入れ問題で総理の座を辞した人物が着くというのは、多くの都民からは違和感を感じずにはいられないだろう。しかし、これまでの多くの政治家は、責任を取って辞職し、その後に選挙を経て復活当選したのであれば一通りの「みそぎ」を行ったと見なす風潮があった。だから、20年近く昔の話をことさら大袈裟に取り上げるつもりは私にはない。ただ、過去に東京オリンピック返上論を池上彰さんの著書のインタビューの中でぶち上げていたのは致命的なように感じる。脱原発にしてもオリンピック返上にしても、ブレーキしか踏めない政治家は政治家として失格であり、しっかりとアクセルを踏むべきところで踏める政治家が求められる。その辺の質問対策と選挙公約などの政治方針の一貫性に思いの外手間取っているというのは事実だろう。1回の記者会見延期までは「何か作戦があるのかな?」と期待を持たせるかも知れないが、2回目の延期は政策遂行力のなさを物語る失態なのだから・・・。

ちなみに、折角なので佐川急便問題に関する私の考えを述べておくと、一度罪を起こした者はその後に再挑戦できないというルールは明らかにおかしい。世の中では、(例えば芸能人の覚せい剤事件などがそうだが)ちゃんと刑に服せばその後はそれなりに温かい目で見てあげるという風潮があるが、検察が社会的制裁や事件の悪質性、有罪とするだけの確信的証拠の有無などを勘案して「不起訴処分」とした場合には、それなりの社会的制裁がある以上、「再挑戦を許さない」というのはバランスを欠く。だから、今回の細川元総理であれ、可能性は薄いが4年後に猪瀬前知事が立候補する場合でも、一度は辞職して責任を取ったのであれば、それは都民の判断に任せてそれ以上は深追いしないというのが良いと感じる。実際、細川元総理が都知事に当選したとして、そのために東京オリンピックの準備が滞り、細川元総理は4年を待たずに都民からの突き上げを食らって辞職しなければならないというシナリオはありそうな話である。その時、猪瀬前知事が「東京オリンピックを招致したのは私だ!もう一度チャンスをくれ!」と言って立候補するシナリオもあながちありえない話でもない。まあ、こんなことを今考えても仕方がないが・・・。

さて、ここから先は少々視点を変えてみる。脱原発が都知事選のテーマとして不適切なのは多くの人が感じているところだと思う。しかし、何処かの自称発明王の様に趣味で都知事選に立候補するのも本人の自由だから、脱原発を訴えてもそれはそれで構わない。そして、実際都知事には脱原発を実現するための何の権限もなければ、都知事であるという理由で脱原発の影響力を発揮することもできない。別に都知事であってもなくても、発信力のある人であれば肩書にはこだわらない。小泉元総理がその例である。だから、細川元総理がもし影響力を行使したいなら、原発立地地域の県知事に立候補するか、国政の場で勝負するのが筋である。小泉元総理が支援しているそうだが、もし仮に脱原発を1歩でも前に進めるのが目的なら、小泉総理が出馬して細川元総理が支援するスタイルの方が100倍インパクトはあるし、当選の可能性も100倍高くなる。しかし、実際に立候補したのは政治と金の問題の前科と東京オリンピックに滅茶苦茶ネガティブな姿勢を持つ細川元総理である。

これは何とも臭い話である。まるで、都知事に当選する気など全くないような行動である。単なるアドバルーンを上げることが目的のようにすら見えてしまう。実際、細川元総理は当選、落選にはこだわらないかの様な発言もしているらしいから・・・。だとすると、「脱原発さえアピールできればそれでいいや。落選は織り込み済みさ!」と割り切っていたのに、脱原発をアピールする選挙公約の記者会見を開こうと思ったら、どうやら記者からの質問の大半が原発と関係ない政治と金の問題や東京オリンピック返上論など、自分が語りたくないことばかり聞かれそうだと今になって分かり、二の足を踏んでいるという状況ではないかと思ってしまう。

あの時も「殿のご乱心」と言われたが、今度はトップの座(総理ではなく都知事)に登りつめる前に「やっぱ、やぁーめた!」と選挙を投げ出してしまうのではないか・・・?と思ってしまった。

本当に20日には記者会見が開かれるのだろうか?何となく疑わしい状況のような気もする。

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