けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

政府の言うことに懐疑的になれる中国人、なれない韓国人

2014-01-16 01:13:57 | 政治
今日は少し視点を変えたコメントをしてみたい。まず、下記の記事を読んで頂きたい。

Record China 2014年1月13日「日本人小学生の放った言葉に中国人家族が絶句、『われわれの愛国教育は間違っていた!』―中国メディア

これは中国の軍事関連ネット掲示板の米尓社区に中国人が投稿したものを引用した記事である。あまりにも良くできた話で実話なのか作り話なのかは分からないが、内容的には何処にあってもおかしくない話である。簡単に要約すると、日本人男性と結婚し日本で暮らす中国人女性が小学1年生の息子を連れて故郷の中国に家族で帰省した際に、その女性の姉の小学3年生の息子が、小学校で受けた反日教育をそのまま2歳下の従弟の日本の男の子に、学校で受けたままに反日感情をぶつけ、周りの大人が歪んだ愛国教育に気が付くというお話である。日本人の小学1年の子供は礼儀正しく大人を敬うのに対し、一人っ子政策で我儘放題に育った小学3年生の中国人の子供は部屋の掃除から何から何まで自分では何もできず、大人を敬うどころか大人の方が子供に気遣う状態であるという。そんな(中国の子供と違い)誰からも愛される資質をもった日本人の子供に対し、中国人の子供が日本人の子供に「(中国人の)大人が喜ぶ中国語を教えてやる」といって、「僕は死んで当然の日本人です。僕は中国人に謝ります」という中国語を教えたという。喜んでもらえると思い照れながその言葉を発した純真な日本人の子供を見て、中国の愛国教育はここまで歪んでしまったかと嘆いている。この行動を非難された中国人の子供は「パパたちは中国を愛してないんだ!」と反論したというが、子供の彼からすれば教えられたままのことを行動に移しただけである。

同じくRecord Chinaに、同様の記事もあった。

Record China 2013年12月24日「中国人ベストセラー作家、米紙への寄稿で『愛国主義は中国政府に乗っ取られた』―独メディア

内容はタイトルを読んだままの内容であり、愛国主義が政府にいいように利用されていることを嘆く記事がニューヨーク・タイムズ紙に寄稿されたというののである。若干補足すれば、愛国とは国を愛することであり、政府を愛することではなく、この二つを中国政府は混同して愛国教育を行い、自らの政権を肯定する教育を愛国教育と読んで偏狭な民族主義に乗っ取られたと言っている。

さて、これらの記事を読んで何を感じるか?まず最初に言えることは、「教育」の重要性である。ここまで徹底的に反日教育を行っていれば、安倍総理が何をしようが余り結果は変わらない。日本が全てのことにベタ降りしない限り、彼らの満足は満たされず、彼らへの譲歩は彼らの愛国教育の肯定に繋がるから、この偏狭な民族主義を正すためにはどの様な外交政策を取るべきかはちゃんと考えなければならない。多くの日本のメディアはその様な彼の国の反日教育などの前提をすっ飛ばかして性善説に立って議論するから、安倍総理の考え方との間の大きな溝が埋められない。それを理解した上で、様々な出来事を理解していかなければならないということである。

ただ、ここまでであれば今までも普通に感じていたことだが、ふたつの記事を見比べていて少しばかり気が付くことがあった。それは、中国の中には良識派の人がいて、中国政府の行う余りに無茶な主張を鵜呑みにすることなく、本当の正しいことは何なのかを考える余地が残されているという事である。これは、中国の特殊性として言論の自由がないから、その自由を求める中で中国政府の言うことを懐疑的に見る目が養われるチャンスがあるという事である。だからこそ、一般人レベルでも子供の会話を聞いて偏狭な愛国教育の理不尽さに気が付くことが出来るし、中国政府を批判する発言を行う人々も少なくない。

しかし、これが韓国となると事態は異なってくる。伊達に言論の自由があるから、政府やマスコミの言い分を懐疑的に見る目が養われていないのである。特に反日教育に関しては特に酷い。勿論、国家と政府の混同を意図的に行う様な教育ではないのだろうから、日本国ないしは日本政府に対する反日感情と、一般の日本人への反感は別のものとして認識し、日本文化事態は若い人には受け入れやすいのかも知れない。しかし、竹島問題、徴用工問題や慰安婦問題など、様々な案件に対して両国の言い分をフェアに聞き比べようという余裕までは持ち合わせていない。この点は、少数ながら中国人には見られるバランスのとれた人々が、韓国の中には殆ど見出すことが出来ない。ひょっとしたら存在はするのかも知れないが、それを口にした途端に村八分で袋叩きにされるのが目に見えるから言えないだけかも知れない。しかしいずれにしても、韓国の方が中国よりもタチが悪い症状を見せているように私には思える。それが、最近の朴槿恵大統領の言動にも表れているし、私が「既に、韓国は相手にせず中国に注力すべき」と考えるに至った背景にあるようにも感じる。

やはり教育は重要で、偏狭な民族主義を国家をあげて教育している現状は何とかしなければならない。安倍総理は、中韓の主張する歴史認識への弁解を正面から取り組むよりも、その偏狭な民族主義の教育の是正という点をアメリカに対してぶつけた方が戦略的にはやり易いのではないかと思う。

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