けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

今直ぐ始めよ!

2012-12-17 22:00:13 | 政治
自民党が圧勝して1日が経過した。今日は多くのTV番組でも主として当選した国会議員を中心にスタジオに呼び、昨日までの選挙を振り返っていた。しかし、ここで忘れないでほしい。ノーベル賞受賞者の山中教授は授賞式を終えてマスコミの前に顔を見せた時、「ノーベル賞は通過点。私にとっては既に過去形。これからの研究が大切。」と語っていた。噂によれば、ノーベル賞のメダルも殆ど封印して、自分から見ることはないだろう・・・と言われていた。私にすれば、これは彼の業績が正当に評価されたのだから、もう少しメダルを見ながら毎晩晩酌を楽しむぐらいのことをすれば良いと思うのだが、iPS細胞の実用化研究に使命感を強く感じることから、あのような発言につながったのだろう。昨日の安部総裁の顔に笑みがなかったことの背景にも、山中教授と同様にその使命を痛感していたことがあったのは間違いない。

だからこそ、私はお願いしたい。今直ぐに、復興担当の責任者として(例えば)小野田五典氏を指名し、(法的には現時点ではオフィシャルな意味合いを持たすことは出来ないが)被災地の首長(県知事と市町村長)を集めた会議を開き、復興のために何が必要で幾らの予算で何を作りたいのかの意見を速攻で集約すべきある。その中では、県が主導権を握って行うことと、市町村で主導権を握って行うこと、さらには国が責任をもって行うことを区分けし、自治体が担当する部分については白紙委任でお金をつける代わりにその責任を事後に問うことを明確にし、責任の所在を首長の固有名詞付で具体化するのである。また、この際には予算の年度内消化の悪弊を取り除き、最大限のスピードと効率を実現するための過年度の政策を提案させるのである。

景気回復のための様々な政策の中には、それなりに国会での議論が必要なものもあるだろうから今直ぐという訳には行かないのだろう。しかし、被災地の復興だけは別問題である。震災後、1ヶ月でやるべきことが1年半以上を経過して出来ていないのである。しかも、予算の管理を中央官庁の官僚が握り続け、復興のためには予算付けせずに突っぱねるが、復興に関係ないものに関しては天下り利権と合わせてつけてしまう。そんな状況をリセットするには最初が肝心である。その強い意思表示を示すには、26日と予想される首班指名まで待たずに今直ぐアクションを起こすべきである。そして首班指名&組閣の後に、その提案に復興大臣名でお墨付きを与えるのである。

東北の復興は日本の復興の象徴である。それに異論を挟む者はいない。だから、私心を捨てて故郷のために国のために命を捧げる覚悟があるのなら、野党議員でも復興庁の中に取り込んで現地の人と寝食を共にして復興につなげるのである。復興が急速に進めば、それと共に景気の回復の足音が聞こえだす。安部総裁の語る真の意味での「日本をとりもどす」を実現するためには参院選の勝利が前提である。そのためにも、やるべきことは待ったなしである。

なお蛇足であるが、この選挙期間中も中国からの尖閣諸島がらみの揺さぶりは続いていた。安倍政権の誕生で中国、韓国は警戒を強めているが、こちらの方に対する対策にも上記の復興推進は意味を持つ。中国、韓国が恐れるのは日本の安定政権である。安倍政権が長期政権になるのであれば、日本との関係改善を無視した行動を取り続けることは出来ない。今後、少なくとも3年以上も安定政権が続くと判断すれば、それが対中、対韓に強硬な政権であってもその3年間を無駄に過ごす訳にはいかない。韓国は北朝鮮問題でお尻に火がついているし、中国も日本との経済関係が冷え込むことで自国のバブル経済が弾ければ、習近平政権は崩壊の危機も否定できない。なによりも長期政権の基礎を確立することが万事に優先する。

まずは東北の復興を目指して今直ぐに動き出して欲しい。

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