けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

参議院の議席数が次なる焦点か?

2012-07-01 23:52:02 | 政治
6月30日の記事だが、産経新聞にこんな記事があった。

輿石氏、憂鬱のワケ…『参院議長』見果てぬ夢 6人離脱で民主-公明ラインも『水の泡』

流石に本当にこんなことがあるのかとも思ってしまうが、テレビ朝日の「報道ステーションSunday」でも、(テレビ局側の編集による作為が入っていることは認めた上で)やはり参院での造反による第1党からの陥落が、小沢氏説得と党を割らないことへの最大のモチベーションであることを認めている。

この産経新聞の解説が正しいとすると、これは少し輿石幹事長の人間性を疑いたくなる。というのは、彼が仮に参議院議長になるとするならば、小沢グループの造反が仮になかったとしても、来年夏の参院選前でなければ議長になれる可能性は皆無に近い。というのは、仮に解散総選挙が今年中に行われ、振り子の揺れが大きく逆に揺れて、その次の揺れ戻しを来年夏の参議院選に期待するにしても、6年前の安倍政権の失策を利用して大勝したレベルの勝利の可能性はない。であれば、早々に幹事長職を降りた後、次の臨時国会ないしは通常国会で参議院議長になるしか手はないのである。この場合、衆議院の議員数は関係ないから、仮に野田総理が解散総選挙を決断しても、そしてその選挙で民主党が大敗しても、参議院議長になるという視点で物を見ればあまり影響はない。であれば、参議院の議員数を確保することを最大の目標とすると、仮に痛み分けでそれぞれが致命的な大きな傷を受けることになっても、双方が決着をつける(つまり、離党&処分)ことさえ思いとどまらせれば、それで十分ということになる。言い換えれば、自らが幹事長職を務める党への忠誠もなければ、長い付き合いの小沢元代表すら自分の名誉のための踏み台に利用していることになる。私利私欲もいいところである。だから、何処まで本当かは分かりかねるが、先日のブログでも書いたとおり、今回のズルズル劇は総理側も小沢元代表側も、どちらも勝者がいないという意味不明の展開であったが、実は隠れたところに勝者がいたことになり、それなりに説得力のある記事だと言える。

しかし、仮に輿石幹事長がこの様な私利私欲に走っていたとしても、これがマスコミで話題となり、そのシナリオはそろそろ幕を引くことになりそうである。どうやら野田総理は輿石幹事長への一任への修正を週明けに行いそうだから、その時点で野田総理と輿石幹事長の対立が明らかになる。輿石幹事長が総理の要望を飲むのか、それとも総理が幹事長の首を取りに行くのか、動きは加速していきそうである。

ただ、駅の夕刊紙の見出し(中身は見ていない)などでは離党議員の数が半減するとか、それとは逆に輿石幹事長の優柔不断で逆に57人全員の離党が加速するとか、人によって見方は真逆である。面白半分で言えば、前回のブログにも書いたが中間派への処分をどうするかで結果は変わりそうだし、その中間派への処分は全法案に反対票を投じた小沢グループとは別扱いだろうから、処分の時期も先送りされる可能性が高い。特に、その処分内容が緩ければ、参議院でもギリギリ民主党に残りながら、1年後の参院選で有利となりそうな造反が増えそうである。だから、参院での消費税法案の採決までは、明らかに厳しい処分を下さずに、どっちつかずの状態を維持するのだろう。

だから小沢グループが大量に離党しても、あまりスッキリはしないかも知れない。梅雨時の空模様のようである。

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