けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

「会期の延長幅が79日間」から読み取れること・・・

2012-06-21 23:51:27 | 政治
昨日、通常国会の会期の延長幅が79日間と決定した。つまり9月9日までと言うことだが、ここから何を読み取れば良いのか微妙である。まず、この会期の延長幅を聞いて、最初は「なるほど」と思い、その後「ええっ、でもなぁ~」とも思った。

まず、なるほどと思った理由はこうである。会期末に合わせて解散総選挙 を行うとすると、その際には衆院選は民主党も自民党も代表選の後に選挙を戦うことになる。以前のブログ「野田総理と輿石幹事長のどちらが策士なのだろうか?」にも書いたが、民主党ないしは野田 総理の戦略の中には、細野原発相を総理に担いで次期衆院選を戦うというシナリオがあったはずである。先のブログでは、野田総理が消費税増税を達成できずに9月に細野原発相が新代表に選出されて即解散総選挙という流れを意図していたが、今回私なりに納得した野田総理のウルトラCとは、野党に対して解散(といっても9月であるが)を約束することで消費税増税を含む懸案事項を全て片付け、一方で(民主党分裂の責任を取る形で)その際の衆院選の旗印である民主党代表から野田総理は身を引いて、ここで民主党一丸となって細野原発相を代表に担ぎ上げ、衆院選の選挙管理をもって役割を終えるというものであろうと理解した。この場合、自民党も代表選後の選挙だから、谷垣総裁も交代は避けられない。しかし、民主党と自民党の代表選が揃ってテレビで取り上げられ、それに合わせて衆院選に突入するのであるから、民主・自民共にメディアへの露出度を高めて有利に選挙を戦うことが可能になる。野田総理と谷垣総裁が捨石になる覚悟が出来れば、現時点で想定される大阪維新の会等の大幅躍進を押さえ込み、獲得議席をその分上乗せできる可能性が高まる。民主にしても自民にしても、もうこれ以上の捻れによる不安定要素は避けたいだろうから、選挙後の大連立は織り込み済みなのだろう。公明党であれば問題ないが、大阪維新の会との連立ともなれば、参院の廃止ひとつとってみても、党を割ることになるかも知れない大きな地雷のようなものだから、大阪維新の会抜きでも安定した政権が確保できるならそれに越したことはない。であれば、野田総理と谷垣総裁が捨石になる覚悟を示してもおかしくはない。その程度には真面目さを持った政治家だと見ている。

ところが、そのシナリオに対する疑問も捨てきれないことに気がついた。それは、仮に細野原発相を担ぐことで民主党に対する好感度をアップし、その勢いで選挙に臨んだとしても、タダでさえ信頼が地に落ちた民主党が、小沢派との骨肉の争いを繰り広げながら、他の党に漁夫の利を得られずに議席を確保できるとは思えない。現状では議席数は半減以下なのだろうが、それが仮に2〜3割増になろうと比較第1党から第2党に落ち込むのは避けられない。菅前総理が前回の参院選で惨敗したときは、増税の話を唐突に出したという責任は否めないが、少なく見積っても半分以上の責任は鳩山元首相と小沢元代表の二人にあるのは間違いの無い事実である。しかし、このふたりの責任を問う声はほとんど聞かれることなく、全てが菅前総理にあるかの様な振る舞いを見れば、細野原発相のおかげで負け具合が緩和されても、選挙が終われば既に細野原発相は用済みとして扱われ、責任を取って党代表を辞任せざるを得なくなるのではないかと予想する。これは、民主党内での細野原発相の地盤が盤石であれば話は別だが、選挙の役に立たなければ(負けた後なので)いつ寝首をかかれてもおかしくはない。こう考えると、どうせ負けるなら野田総理が責任をもって、自分が代表で選挙を闘い、選挙後に責任を取って代表を辞任するという方が、よっぽど綺麗な身の引き方の様に思える。党としての長期的な視野に立てば、選挙後に細野原発相を代表に担ぎ、捻れが解消して政治が動き出すこともプラスのポイントに働き、来年の参院選では大きく躍進できるチャンスかも知れない。しかし、ここで細野原発相を浪費すれば、そのチャンスも失うかも知れない。

こう考えると、(別に私にとってはどうでも良いことだが)「本当にそれでいいの?」と聞いてみたくもある。ただ、そんな先のことより、目先の自分の議席の方が重要な人だらけだろうから、結局は予想通りになってしまいそうな気はする。これは多分、民主党が政権交代の為に集まった烏合の衆だからだろうが、老婆心ながら「もう少し真面目に党の為を考えた方がいいよ!」と言ってやりたい。

まあ、どうでもよいのであるが・・・(単なるぼやきでした)。

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