けろっぴぃの日記

最近、政治のことをはじめとして目を覆いたくなるような現状が多々あります。小さな力ですが、意見を発信しようと思います。

後味の悪い爆弾ニュース

2012-06-15 23:53:12 | 政治
いやはや、驚きのニュースが出てきた。小沢一郎元代表の離婚の話題である。普段は週刊誌を読むことはないので知らなかったが、今朝の産経抄を読んで驚いた。話によればGWの頃に隠し子騒動もスッパ抜かれていたようだが私は知らなかった。別にこの手のスキャンダルものは政治本来の話題とは異なるのでどうでも良い話題なのだが、この夫人の直筆の手記はちょっと爆弾としては大きそうだ。

私が注目するのは、現在の小沢裁判においては検察役の指定弁護士の捜査能力からすれば上級審で新たな証拠は出てこないだろうと目されていたが、ひょっとすると夫人の証言次第ではその証拠能力次第で有罪が確定するかも知れない。もともと刑務所の塀の上を歩くような限りなく黒に近いグレーと裁判官が認定した判決だったから、その疑いを裏付けるような発言が飛び出せば、簡単に塀の上から塀の内側に転げ落ちておかしくない。というか、本当に有罪かどうかというよりも、政界の間で「有罪となる可能性が高まる」との見方が強まれば、沈みゆく泥舟から我先にと逃げ出すのが得意な政治家たちは、アッという間に手のひらを返すことになるだろう。これが政局全体の動きにも影響を与える可能性は非常に大きい。

例えば、消費税増税法案の採決において、風見鶏的に野田総理と小沢元代表の値踏みをしていた中間派からすれば、ここで反対票を投じよう(ないしは棄権も同様)ものなら小沢一派と同類と見られかねないと、彼らとは一線を画した対応が必要と考えるだろう。小沢派が反対票なら棄権、小沢派が棄権なら賛成と、少しずつ差をつけるならば、少なくとも法案が否決される可能性はほぼ皆無である。しかし、それでも小沢元代表を捨てきれない強力な親小沢派は行動を共にする。かなり人数は絞られるから、野田政権からすると寧ろ「小沢切り」で支持率改善を期待できるかも知れない。渡りに舟とばかりに、ますます現主流派は強行な行動を取れるようになる。結果的に、数日前までの追い込まれた感が強かった野田首相は、一気に勝負を決めにかかるかも知れない。輿石幹事長も、小沢切りで民主党存続を取るか、小沢擁護で民主党が解体するかの究極の選択を迫られるかも知れない。彼の価値観では、民主党の存続の方が優先度は高いだろうから、輿石幹事長自らが小沢切りを決断しなければいけないかも知れない。政局が大きく動く瞬間だ。

ちなみに、今回の事態にはもう少しオマケがついている。小沢ガールの筆頭とも言うべき田中美絵子議員が、55歳の妻子持ちの官僚との不倫も時同じくして週刊誌にスッパ抜かれた。よくもまあ、これだけタイミングを揃えて週刊誌に叩かれるものだと呆れてしまうが、この緊張感の無さがある種、象徴的である。ただ、更なるおまけとして、小沢元代表の離婚問題と合わせて、この手の話題が主要なテレビのニュースでは取り上げられていないということが面白い。幾らなんでも、たった一人の離婚問題(ついでに不倫問題も)が国論を2分する大きなテーマの結果を左右するということになることを、マスコミもその良心から嫌ったのかも知れない。

ただ、最後に一言だけ言っておくとすれば、このタイミングで複数のスキャンダルネタが飛び出すのは偶然ではないだろう。少し前の安倍政権時代に、公務員制度改革を目指していた際に、官僚からの自爆テロ的に年金問題がリークされたが、誰かを陥れることに長けた人達は何処にでもいるようだ。結果はともかくとして、見たくないものを見てしまったようで後味が悪い。

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