搭乗券の半券

6月13日。
Friday the 13th

イギリスに旅立つべく成田に向かう。
一通りのチェックインやら入国審査を終えて、スタバでコーヒーを買い、禁煙直前の1本を吸いながら時間を潰す。
（イギリスではタバコが高いので禁煙をする予定）

すると突然ボクを呼び出すアナウンスが。
何かと思いカウンターに行く。

「誠に申し訳ないのですが、本日、エコノミークラスが満席でして。出来ればビジネスクラスにお座り頂いてもよろしいでしょうか？」

何が申し訳ないのかよく分からないが、幸運にもビジネスクラスに格上げ。


ビジネスクラスは極めて快適。
椅子はグイグイ倒しても問題無し。
映画は見放題、ワインは飲み放題。

料理も「Fish or Beef?」という素っ気ないものではなく、和風か洋風のコース料理。まぁ、美味しいかと言われれば「・・・」だけれども、前菜、メイン、デザートの度にお皿が変わるし、いちいち料理の説明も受けるし、なんかちょっとExecutiveな気分。

まぁ、そんなこんなでExecutiveな空の旅を送っていると、FA（フライトアテンダント）の方とも仲良くなる。というか、これはビジネスクラス以降の「サービス」なのだろうが、割と小まめに色々と絡んでくる。色々と他愛も無い話で盛り上がる。

すると隣に座っていた外人がこう言い始める。

「彼女、随分しつこいね。お前の事好きなんじゃないの？」

おいおい、マジかよ、そういうこと？
そういえば、FAがジャケットに名刺を忍ばせて、後日一緒にご飯食べて・・・っていう話聞いた事あるぞ！
さっき預けたジャケットに名刺が入ってるってこと！？
俺もついに名刺ゲッターか！？

と、そんなこんなで勝手に大盛り上がり。
しばらくずっと悶々とした時間を過ごす。



で、いよいよ着陸。
預けていたジャケットを返して頂いて、機内での手厚いサービスに対してお礼を申し上げ、飛行機を降りたその瞬間、ジャケットの内ポケットに手を忍ばせる。

名刺は・・・無い。
でも、右側の内ポケットになかっただけで、きっと左側には・・・

おっ！何かあるぞ！

名刺サイズの四角いやつだ！
これ、絶対名刺だろ！
この大きさ、この紙質。
これを名刺と言わずに何を名刺と言う！


引きやがれ！

奇跡の国士一発ツモ！







以上、世の中の厳しい現実というものを噛みしめながら、イギリスでの2年間を頑張っていきたいと思います。
今後ともアレを色々とよろしくお願いいたします。