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修業の時計を止めない教師でありたいです。

TOSS体育フレッシュセミナーin秋田 1

2010-11-23 23:48:12 | 教師修業
 11月23日,秋田市スポーツ科学センターで行われた「TOSS体育フレッシュセミナーin秋田」に参加した。

 今回は「バトンパスの常識を疑う」の模擬授業を行った。
 従来指導されてきた「バトンを右手でもらい左手に持ち替える」という指導への疑問を投げ掛け,「左手でもらい右手に持ち替える」という新しい方法を提案する内容である。

 授業前,根本正雄氏に「新しい方法だから楽しみにしている」と声を掛けられ,私も一段と気合が入った。

 授業は次のように展開した。

(1) 3人組でリレーを行う
  私が見た限りでは,全員がバトンを右手でもらう動きをしていた。
  結果は1位オレンジチーム,2位黄色チーム,3位ピンクチームであった。

(2)[拡散的発問]バトンパスで気をつけなければならないことはどんなことか
  次のような意見が出た。 
  ・バトンを落とさないようにする。
  ・テークオーバーゾーン内で渡す。
  ・「ハイ」と言って渡す。

(3)[集中的発問]バトンは右手でもらった方がよいか,左手でもらった方がよいか
  1回目のレースでは全員が右手でもらっていた。
  そこで集中的発問を投げ掛け,実際に動いて試させるようにした。

(4) どちらがよいか試してみる
  試してみた結果は次のようであった。
  ・右手でもらう  7人
  ・左手でもらう  0人
  ・どちらでもよい 2人

(5) 教師の解と根拠を示す
  私の解と根拠を示した。
  「左手でもらい右手に持ち替える」が正解であると言うと,参加者にけげんな顔をされた。
  しかし,「レースの様子が途切れず見える」「コーナートップでインコースに詰めることができる」「接触が少ない」「走る距離が短い」と根拠を示していくうちに納得の表情になっていくのが分かった。

(6) 新しいバトンパスを練習する
  次のような練習を行わせた。
  ・左手でもらい,右手に持ち替える。
  ・走りながらもらう。
  ・「ハイ」と声を出して渡す。
  ・手の平に押し付けるように渡す。
  ・ゾーン内で渡す。
  本来はひとつひとつについて個別評定をしていくのだが,省略した。

(7) 3人組でリレーを行う
  全員が左手でもらい,右手に持ち替える方法で走っていた。
  順位は初めのレースと同じであった。