Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

TOSS授業技量検定宮城例会 2

2010-11-28 23:22:16 | 教師修業
 事務局に配慮していただき,授業は外で行えることになった。市民会館入口前のポーチである。
 参加者に温かい和室から寒い外に出ていただき,子役6名で授業が始まった。

(1)短なわとび1回旋2跳躍
(2)長なわとび8の字とび

 これらは基礎技能が習得できているかどうかの診断である。
 全く問題なくできていた。


(3)長短とび(前回しとび)

 「いまやった短なわとびと長なわとびを組み合わせます」と投げ掛けると,「えーっ」という声が聞かれた。
 そのような技は見たことがない,そんなことはできるのかという反応である。
 
 事前の検討会では私が中で短なわを跳んだのだが,とっさの判断で私は長なわを回すことにした。
 ポイントは長縄の回し手なのであるから,私が回せば演示が成功し,イメージ化できるはずである。
 ここでの演示が失敗すると,うまくイメージ化が図れない子が出てくる。
 短なわはM氏が跳び,私ともう1人の子役の先生で長なわを回した。見事に成功である。

 3人組をつくって,役割を交代しながら練習させた。
 しばらくして集合させ,テクニカルポイントを導き出す発問・指示をした。
「どのような工夫をしたら上手に跳べるでしょうか。グループで話し合いなさい」
 
 1つのグループからは声を掛けてタイミングを合わせること,もう1つのグループからは長なわを回す人が短なわに合わせることが出された。

 そこで,「長なわを回す人が短なわのリズムに合わせてあげた方がよいですか。それとも短なわの人が長なわを見て合わせた方がよいですか」と集中的発問をし,どちらがよいのか試させた。
 子役の先生方は,スピードを変えるなどして試していた。
 
 結果は,長なわを回す子が短なわに合わせてあげるほうがよいというのが全員であった。
 「そうです。例えば短なわの子が二重跳びをするとします。そしたら,二重跳びをしながら長縄の人の動きをみるなんて不可能ですね」と補足説明をした。
 
 「10回跳べたら合格です。何人合格になるかな。グループで競走します。10回跳べた人は上着を脱ぎなさい」と指示し,競争させた。
 
 「上着を脱ぎなさい」というところで笑いが起きた。
 合格の証とはいえ,寒い中で上着を脱がされるのだから,たまったものではない。
 
 4人合格したところで時間が迫っていたために集合させ,「今日は4人合格です。初めての技なのにすごいですね。次回から学習カードを使って練習していきましょう」と投げ掛け,授業を終えた。