Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

TOSS授業技量検定宮城例会 3

2010-11-29 00:00:35 | 教師修業
 授業を終え,和室に戻る途中,S氏から「太田先生って,授業するとき緊張するんですか」と聞かれた。

 模擬授業前,少しは緊張するのだが,何だか最近はさほど緊張しなくなってきている。
 リラックスした状態やワクワクした気持ちで模擬授業を開始することが多い。
 授業中に,どこかで笑いを取れないかなどということを考えているほどである。
 今回の「上着を脱ぎなさい」というユーモアを含んだ指示も,外で行うことが決まったとき,意図的に組み入れたものである。
 
 模擬授業はあくまでも「模擬」である。

 本番の子ども相手の授業なら,失敗は許されない。
 だが,模擬授業なら失敗したっていいではないか。
 誰にも迷惑を掛けるわけではない。
 失敗したら,自分の弱点が見つかって,むしろいいのではないか。
 このように割り切って模擬授業に臨んでいるのがいいのかもしれない。
 授業していて,とても楽しいのである。

 逆になっている先生が多いように感じるが,違うだろうか。
 子どもの前では失敗することがあるにもかかわらず,検定模擬授業では絶対に失敗は許されないというような姿勢で臨んでいないか。
 今回も,トイレやロビーで授業直前まで練習している先生を多く見た。
 それはいい。直前まで努力するというのはすごいと思う。
 だが,子ども相手の本番の授業の直前にも,それをしているだろうか。
 本番のときにこそするべきではないのか。

 私はこのように考えているのである。