営業論(2):「ないない尽し」のベンチャーにあるものは?
信用・実績・組織力そして資金力と、すべてないところからのスタートが、まさに創業である。
では、そうした「ないない尽し」の状況から、いかに独り立ちできる企業に成長していくか。大変に難しく挑戦的なテーマであるが、実際に志半ばで断念する企業が大半である。
では最終的に、その成否を決めるものは何か?
情熱と知恵、そして運。
情熱のないベンチャー企業は、そもそもベンチャーとは呼ばないので、これはあることが大前提。しかし、知恵となると、差が出てくる。そこには創業者の力量と、そこに集まった創業メンバーの資質が大きく左右する。
人よりも優れた知恵を出すには、どうすればいいか?この問いに対する簡単な答えはない。
いつもいつも考え続けるしかない。というのが、私の到達した境地。今さら、親からいただいた才能や頭脳を取り換えることはできず、要は今ある自分の頭で考え続けるしかない。
寝ても覚めてもの世界であり、時として、「狂の世界」かもしれない。
幸いにして、頭は使っても使っても、多少疲れることはあっても、減ることはない。
そして、最後は運に任せる。こればかりは、どうしようもない。
「人事を尽くして、天命を待つ」
ベンチャー営業の基本姿勢は、この言葉そのものである。
(次回に続く)
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