再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

「絶対」ということは、あるのかないのか?

2008-06-29 07:51:20 | チャット

先週、おもしろい話(哲学問答)を聞きました。

「絶対」とは、『「対」「絶えること」』、つまり「相手がないこと」である。

片手だけの拍手、隻手音声(せきしゅおんじょう)は絶対の音。片手だけで音が出せるか?音が聞こえるか?

喜びだけあって、悲しみはない。幸せだけあって、不幸はない。成功だけあって、失敗はない。成長だけあって、衰退はない。

そんな絶対ということは、ないのである。

「絶対にそんなことはできない」

つい言ってしまいませんか?


日経BP-ECOマネジメントで連載を始めました!

2008-06-24 10:09:11 | ニュース

北海道洞爺湖サミット開催まで、あと2週間を切りました。本サミットでは、地球温暖化問題が主要議題の一つであり、多少なりとも1997年の京都会議時のような盛り上がりを見せております。

一方、原油高に起因した世界経済のインフレ懸念や国内物価高など、温暖化問題どころではないというような切迫感ある暗い雰囲気も漂っています。

2007年から2008年の一年は、世界的な激動期である同時に、私個人にとっても、激動の日々です。そんな中で、自らの原点に回帰していろいろと考えてきたことをコラムとしてまとめ、この度、日経BP社がネット上で主催するECOマネジメント」にて、掲載するはこびとなりました。

「カーボンマネジメント」

このテーマは、私自身が残された人生の時間を費やして、追いかけるだけの価値あるものだと確信を持てるようになりました。その思いと覚悟を込めて、連載を続けたいと思っております。

まずは、以下のURLにて、ご一覧いただければ幸いです。

http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/tsutsumi/01/index.shtml

2008624

娘・彩子の誕生日にて

筒見 憲三


人生のマジックアワー

2008-06-21 06:30:53 | チャット

先日、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」を見ました。おもしろかった!

ところで、マジックアワーという言葉は、私はこれまで知りませんでしたが、映画の業界用語のようです。

「マジックアワーとは、夕暮れのほんの一瞬のこと。太陽が地平線の向こうに落ちてから、光が完全になくなるまでのわずかな時間にカメラを回すと、幻想的ないい映像が取れる」

「一日のうちで世界がもっとも美しく見える瞬間、それがマジックアワー」

そもそも人間一人が生きるのも、ある意味では監督と主演が自分自身の「映画」を製作しているようなもの。

どんな人にも、必ずマジックアワーがある。一瞬でも「ひかり輝く時」がある。

そして、まだそんな時を経験したことがない人でも、また明日の来ることを信じて生き続ければ、マジックアワーは必ずやってくる。

往年の二枚目俳優が今や老いた端役に甘んじながら、絞り出したセリフが印象に残った。

「このままでくたばってたまるか!」

人間、いくつになっても前向きにチャレンジしていくべき。明日のマジックアワーを信じながら。

生きるエネルギーを得ることができる。そんな映画でした。

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ビジョンの力

2008-06-14 08:41:21 | コラム

北海道洞爺湖サミットまで、あと1ヵ月を切った。福田首相は、「福田ビジョン」として、サミットを見据えた日本の温暖化問題への覚悟を発表した。

「日本は2050年までに温暖化ガスを60から80%削減する」

こうした遠い将来の数値目標に対して、エネルギー専門家筋では、根拠と確証がないという理由で否定的な意見を聞く。

このようにビジョンと呼ぶような目標には、根拠や確証は必要なのか?私は、むしろビジョンは「将来こうありたい」と願うものであり、現時点での妥当性を問うべきではないという考え方を取っている。

さらに言えば、将来世代への願いであり、祈りでもあり、人類の無限の可能性に対する信頼なのである。

リーダーが覚悟と未来世代への信頼を持って、「かくあるべき」という表明がまさにビジョンと呼ぶものである。

ビジョンが持つ力は、すなわち、それを発するリーダーの信念であり力なのであろう。

したがって、重要なことは、「何を言うかではなく、誰が言うか」である。すなわち、覚悟と信念も併せ持ったリーダーが発したビジョンは、必然的に周りを巻き込み、具体的な動きを創りだす力を持つのである。

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実体験に基づいた起業論(28・最終回)

2008-06-07 10:19:28 | 連載:実戦的起業論

総括論(2):理想のリーダーとは?

昨年の11月から本連載を開始したが、今回で一応の区切りとしたい。

自分の実体験をベースにした起業というテーマで雑感を書いてきたが、なかなか満足いくものにはならなかったと今振り返って思う。やはり経営者としての挫折経験による自責の念が、自らの主張を委縮させているのであろうか。なかなか過去の失敗経験を乗り越えるのは難しいものである。

このトラウマを真に克服するためにも、さらなる高みへの挑戦が今の自分には必要なのかもしれない。そんなことを思いつつ、現時点での自らの理想のリーダー像を記すことで、本連載の締めくくりとしたい。

私は、リーダーには、いくつかの覚悟がいると思っている。

第一には、自分が率いる組織は、リーダーの器以上には成長しないという事実を認める覚悟。会社を成長させたければ、まず自分自身が最初に成長すべきである。

第二に、経営には、実にさまざまなことが起こるが、そのすべてのことが最終的には「良きこと」であると腹に収める覚悟。起こるべきこと、すべて良きこと。特に、辛いことの場合でも、そう思えるかどうか。それがリーダーの人間力・包容力である。

第三に、自分の力だけではどうしようもない見えない力があることに畏敬の念を持つ覚悟。その覚悟から来る精神が、「一期一会」の心境につながる。リーダーは、「今を全力で生きる」というオーラを出し続けるべきである。

そして、最後に、運命は切り開くものであり、決して定まっていないと心から信じる覚悟。最後まで絶対にあきらめないという姿勢を周りに対して貫き続けること。

これらの覚悟を持って、どっしりと組織の先頭に慄然と立ち続ける人。そういう人が私の理想のリーダー像である。

起業には、まさにこうしたリーダーが求められ、こうしたリーダーに率いられないと起業は絶対にうまくいかない。

逆に考えれば、起業という難行を通じて、人は理想のリーダーに近づくことができる。ただ、それは決して容易なことではない。

人生は一度。挑戦できる限り、挑戦し続ける。

私は人生の残された時間をそのように歩みたい。

(了)

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