再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

ラトビア出張

2010-02-27 19:18:06 | チャット

来週の火曜日から6日間ほど、ラトビア共和国に出張する。

ラトビア共和国は、バルト海に面する北東ヨーロッパの小国で、バルト三国としての一員としてエストニアリトアニアの間に位置している。第一次世界大戦後の1918に独立したが、その後1940ソビエト連邦に併合され、再び1991にソ連から独立を勝ちとった。

私にとって、今回の目的地であるラトビアのみならず、このあたりへの出張はまったく初めてのことある。緯度は首都のリガで、なんと樺太の北端よりもさらに北。平均気温が氷点下などは当たり前で、夜にはおそらく-2530℃ぐらいにもなるそうだ。

さて、日本はこの国から大量のCO2排出権を購入しており、その金がちゃんと現地でのCO2削減案件に使ってもらわねばならない。そのために日本の省エネ・新エネ技術の諸情報を積極的に紹介に行くというプロジェクトへ幸運にも参加させてもらうこととなった。あわよくば日本の優秀な省エネ・新エネ技術が売れることを目論んではいるが、果たしてどうか。行ってみないとまったく分からない状況である。

なぜそれほど大量の排出権が売り出せるのか。どうやら京都議定書で決めた1990年基準値からの大幅なCO2排出量減少は、急激な経済不況によるものらしい。ある意味、京都議定書の不合理かつ不平等な点が浮き彫りとなった事例かもしれない。

まあそういう固い議論はしばらく横に置いておいて、省エネ・新エネ関連における日本での常識・経験・実績が、どの程度現地の人たちに受け入れられるか。超寒そうなのには今から閉口しているが、一方で、その反応を実感できることが楽しみでもある。


異質への許容度

2010-02-20 09:16:25 | チャット

バンクーバーオリンピックのスノーボード代表の服装問題が随分と大きく取り上げられている。結果として、その分野に疎かった私も興味を持ってその選手を知ることとなったが。

すでに彼はスノーボードのプロ選手として、国内外で活躍しているとのこと。まさか自分の立ち居振る舞いがここまで話題になり、マスコミや国民に叩かれるとは予想だにしていなかったことであろう。

確かに、一国の代表なのだから、もう少し自覚をもった態度と振る舞いをした方が良かったものの、あの程度のことが、あれほどの問題なのか、非難されることなのか。

彼なりの自己主張の形であろうことをもう少し許容してもいいのではないか。平均的かつ常識的な尺度から乖離した異質なものを許容できる余裕に乏しいように感じる。

日本国における独特な閉そく感は、こうした点にも如実に表れている。周りの目をいつも意識し、いつも気をつかいすぎる傾向が、社会全体の重苦しさを助長している。

周りへ物理的な迷惑をかけない範囲であれば、もっと異質を認め合って、おおらかに生きていけないものか。

むしろ、彼のプロフェッショナリティーこそ、尊敬に値するものだ。さらに、オリンピックに出場できるまでのアスリートは、われわれのような凡人には想像を絶する努力と苦しい世界があったに違いない。

そうした彼の人生の深層部に光を当てることもなく、ただ表層的な問題のみをあげつらう傾向が最近多すぎはしないか。

鳩山首相や小沢幹事長問題も、根っこのところ同じような構図にあるのではないか。

羨んだり妬んだり、けなしたり非難する文化から、尊敬しあい、いいところをほめあう、そしてお互いの苦労をねぎらう、もっと許容度のある社会にしていきたいものだ。


三枝氏の三部作

2010-02-13 09:40:23 | 読書感想

若くして企業再生コンサルタントや企業再建を任された経営トップを経験し、その後、株式会社ミスミ(東証一部)という上場企業の経営を創業者より託された「三枝匡(ただし)」氏の実践的経営書・三部作を手にしました。

それらは、すでに新刊本として20から10年以上前に発刊されたものであり、それぞれに文庫本化がされている。結構有名な書籍らしい(不明を恥じる)。

19913月初版の「戦略プロフェッショナル」(ダイヤモンド社)

19949月初版の「経営パワーの危機」(日本経済新聞社)

20019月初版のV字回復の経営」(日本経済新聞社)

それぞれに文庫本は、日系ビジネス人文庫より、2002年から2003年、2006年と第一刷が発行されています。

おそらく新刊本が出された頃に、それらを手にしておれば、著者の意図の半分も理解できなかったのではないか。20年前の自分は、「経営」や「経営者」がなんたるか、考え及びもつかない世界で生きていた。

それが今この時期に出会ったきっかけは、本から本へのつながりであり、現在の自分自身の抱えている問題意識や取組んでいる課題によるところが大きい。

著者の主張している「日本のビジネス界での40代における経営プロフェッショナルの育成が急務」という熱いメッセージは、今もまったく色あせることはなく私の心に浸み込んできた。

すでに50代も半ば近くの自分自身を冷静に見つめるとき、著者のような有能かつ経験豊富なビジネスマンとのとてつもない大きな格差を感じつつも、なんとか10年遅れぐらいではその後を追いかけていきたいものだ。

コンサルタントのような第三者的立場ではなく、実際に企業経営を経験した人間にしか掴めない智慧に溢れた良書であり、物語的な構成が時を忘れさせ、同時に興奮と感動を覚えることができる。

つい夢中に字句を追いながら、ふと気付くと今の自分自身の身近な課題と置き換えて考えたりしている。このような経営シミュレーションは、経営に携わる者やこれから経営者を目指すビジネスマンには、極めて有効なトレーニングの一つではないかと思う次第である。


12分の1の終了

2010-02-07 08:14:20 | チャット

2010年と新しい年を迎えて、早1ヶ月が経過した。すでに2月も第1週が終わり、短い2月もあと3週間のみ。

2月は当社の中間決算でもあり、2010年8月期(第3期)の折り返し点だ。

創業3年目あたりの会社は、この先大きな成長が見込めるのか、それともベンチャーの「死の谷」と言われる奈落の底に落ちていくのか、そのあたりの分岐点にさしかかっている。

足元の日常業績を固めながら、次なる成長戦略をいかに立案し、社員一丸となって、その戦略を実行し業績を上げることができるか。

この点こそが、リーダーの双肩にかかっていると同時に、少ないメンバー一人一人のパフォーマンスに依存する。

1週間毎に会社や個人の成長が感じられるであろうか。極論すれば、1日1日の小さな決定やちょっとした行動こそが、将来の大きな差になって現れる。

ベンチャー企業の醍醐味とは、このような緊張感ある感覚を日々肌で感じられることであり、かなり大げさに言えば、この感覚の復活こそが閉塞状況の続く日本経済の重要な処方箋のような気がするのである。

できるだけ発想は大きくしながら、明日から足元である下期業績の積上げにまい進したい。

悩み、考え、そして即座に行動する!

 

これを密かに2月の個人スローガンとしたい。