再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

第45回衆議院選挙

2009-08-30 11:02:28 | チャット

721日の異例の首相予告による衆議院解散から総選挙日程が818日に公示され、いよいよその投票日である830日当日がやってきた。

ご存知の方も多いでしょうが、憲法の規定によれば総選挙は解散日から40日以内に行わなければならないが、今までにその規定いっぱいの40日を使った例はなかったそうだ。もちろん今回が最長記録。

では今までの最長記録はと言えば、なんと麻生総理の祖父である吉田元首相が1953年に行った「バカヤロー解散」だったそうだ。その時の解散から投開票までの期間は、36日間であった。これまでの最長記録が、孫の手によって56年ぶりに塗り替えられたのです。

まあそんなことはどうでもよいことですが、今回の結果がどうなるかには、結構興味を抱いている人は多いのではないでしょうか。

私も先ほど国民の義務(権利?)を果たすべく、投票に行ってきましたが、確実にいつもと雰囲気が違っていました。

いつも朝早めにいくのですが、8時前なのに、結構たくさんの人がゾロゾロと投票場に向かっているではありませんか。投票場の中も、なにかいつもと違うあわただしい雰囲気がありました。

何か大変なことが起こることを皆さん期待しているのでしょうか。

いずれにしても、今日の未明には大勢が判明するでしょうから、今日が明るい日本の第一歩とならんことを祈る次第です。

ただ明日は台風が接近しており、月曜日という週初めなのに、またまた通勤に影響が出て疲れそうです。


夏休みの読書:1Q84

2009-08-22 10:05:09 | 読書感想

出張と夏休みと連続したため、本ブログも2週間ほどお休みをいただきました。

今回は久しぶりに読書感想を載せたいと思います。

今年の夏休みは、お陰様で1週間取ることができましたが、休み前から読む本を決め、事前購入しておきました。

それが話題のベストセラー、村上春樹氏の「1Q84(Book1&Book2)」です。確か6月頃でしたか、なかなか書店では手に入らないということで、アマゾンで予約しておき、何週間後に届き、そのまま夏休みまで積み置かれていました。

私自身、村上氏の著作を手にするのは初めてでした。また、今回の著作については、すごい人気という風潮につられて、中身など事前の知識は全くないままに購入したというものです。

休み初日の前夜からスタートしたのですが、それからというもの、約1000ページにおよぶ全2巻を必死に追いかけることとなりました。

確かに、一度読み始めると、次はどうなるのかという好奇心から、寝ることを惜しんで読み進めてしまう。実家への行き帰りの電車の中はもちろんのこと、まだ夜の明ける前から目が覚めると、早朝散歩前の一読とか、寸暇を惜しんでページを手繰る。

こういう読み方を強いられる著作には、久しぶりに出会いました。一度手にしたら、止められない。売れる理由が分かった気がしました。

とはいうものの私自身の読後感はというと、必ずしもスッキリしたものではなく、読み進めるにしたがってなにか心に重いものが圧し掛かるような気分になりました。暗いモヤモヤ感というべきでしょうか、ある種の不安感というものでしょうか。

心身のリフレッシュを期した夏休みの読書対象としては、不適だったと思います。

また、村上氏の文章は、どうも私好みではないようです。確かに流麗かつ華麗な表現ではなりますが、ちょっと味の濃すぎる食事のような感じでしょうか。歳のせいか、最近あっさり系になじんできたようです。

さらに、Book2で完結かと思いきや、まだまだ先があるようで、これもスッキリ感が得られなかった一因かもしれませんが。

でも、Book3が出れば、きっと買って読むことだろうと思っております。

あまり読書感想になりませんでしたが、まあ一度読んでみられたらいかがでしょうか。おもしろいですよ。


スクール・ニューディール構想への提言

2009-08-01 09:34:09 | コラム

21世紀の学校」にふさわしい教育環境の抜本的充実を図り、安全・安心で環境にやさしい学校づくりを進める。

これが文部科学省の進める「スクール・ニューディール構想」だそうだ。

この構想が「経済危機対策」の一環として行われることには、ちょっと違和感があるが、まあ細かいことは別として、この機に学校施設の重要性が見直されたことは喜ばしいことだ。

学校は、児童生徒のみならず、地域住民にとっても最も身近な公共施設であり、緊急災害時における重要な防災拠点にもなる。

そのような重要な公共施設の耐震化、エコ化、ICT(情報通信技術)化に取り組むことは、財政事情の厳しい折であっても、本来優先的に進められるべきものであろう。

景気浮揚策との一石二鳥を狙うというのは、妙案とも言えるかもしれないが、逆に景気が良かったならば一気にやらないのかと、政策責任者のポリシーを追求したくなるが。

この構想中のエコ化メニューは、二重サッシや断熱ガラス、節水型トイレ、省エネ機器導入による省エネ改修、校庭の芝生化などが挙がっているが、目玉はやはり「太陽光発電」の導入である。

この構想以外でも最近の太陽光発電は、一気に地球温暖化問題解決のエースの座に踊り出た感がある。固定価格買取制度なども、あれほど反対していた行政も業界もすんなりと了承し、今や太陽光発電はこの世の春を謳歌している。

このような現状から、100年に一度の大変な経済危機も、何事にも動きの遅い国にはたまには悪くないのかもしれないと皮肉を言いたくもなる。

さて、この太陽エネルギーであるが、実は発電のみならず、太陽熱エネルギーの利用という側面が忘れられているのがちょっと片手落ち感が否めない。

太陽エネルギーの利用効率から見ると、発電よりも熱利用がおよそ2倍の効率になることは良く知られている。

しかしながら、わが国では、1980年をピークに急速に太陽熱利用システムの導入が減速してきた。その原因には、いろいろと不幸な出来事があったものの、今こそもう一度太陽熱利用も含めた効率的で効果的な太陽エネルギー利用を考える時ではないか。

その意味でも、今回のスクール・ニューディールの基本メニューには、ぜひとも太陽熱利用システムも含めてもらいたいものだ。

発電と熱利用のベストミックスによって、学校校舎の屋上がパネルで埋め尽くされる日が一日も早く来ることを期待している。

ちなみに世界の太陽熱利用実績(エネルギー換算ベース)では、中国が約7割を占めているそうであり、その事実を最近知って驚いた。中国は太陽エネルギーのみならず、新エネルギー分野でも世界一になる日も近いのではないか。