再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

マンガの効用(ファンブックによる助成金紹介)!

2010-11-20 10:56:25 | ニュース

30年近くビジネスマンをやっておりますが、マンガを使って、プロジェクトや事業の紹介用パンフレットを作成したのは初めての経験です。

制作者によると「ファンブック」という愛称で呼んでいるそうです。

今回の紹介テーマは、東京都が行っている「クレジット創出事業」というものです。そもそもなぜマンガを使って、都の助成事業を紹介しようと考えたかというと、都の説明資料が詳細に記載されているためか、特に初めて見る人にはなかなか理解ができないだろうと思ったからです。

最初にマンガでと言われた時は、正直言って半信半疑でしたが、好奇心だけはある方なので、提案を見てみると、意外とおもしろく笑ってしまいました。確かにこれならば、CO2の排出クレジットなどという分かりにくい架空のものが、身近な問題として把握できる。細かい文章では、なかなか理解できないポイントがつかみやすくなるなと思いました。

コスト的にも、思った以上に廉価に仕上がるということで、思い切って発注してみました。

出来上がったものをお客さんや取引先にお持ちしたり郵送したりしていますが、今のところおもしろく分かりやすいと評判も上々です。

マンガやアニメも日本が世界に誇る文化の一つということなので、実ビジネスの世界にも、この日本の強みを活かすことができるのではないか。

まさにオールジャパンの省エネビジネスの展開にもつながることになると、夢は広がっております。

「veglia.pdf」をダウンロード


危機の時の振る舞い

2010-11-13 11:16:27 | コラム

人間の本性と本当の人間力は、危機的状況に遭遇した時に現れる。

この言葉に異論を挟む人は少ないであろうが、実際にこの状況の当事者になる人も、平和なこの国ではあまりいないのではないか。

ただしビジネスの場においては、こうした本性や人間力のあるなしを問われるような場面に遭遇するのは、何かしらのリーダーの立場にある人だけの特権でもある。

その立場が高く責任が重ければ重いほど、危機時の振る舞いの違いが如実に現れる。

傍観者的な立場で見ると、他人の狼狽ぶりは良く分かるものであるが、いざ自分自身がその場に立つと、なかなか冷静さが保てないものである。

そういう時にこそ、どっしりと構えていられる人こそが、「器が大きい」人と言える。

では、どうしたらこの器を大きくすることができるのであろうか。そもそも先天的なものなのか。あるいは、努力してなんとかなるものなのか。

そのはっきりした答えは自分には今のところないが、感覚的には、深刻な危機である修羅場をどれほど通り抜けたことがあるか、その経験の多さとその人の器は比例するのではないかと思っている。

また、危機というのは、もしも何も挑戦しなければ、あまり遭遇することもない。高い目標を掲げて、意欲的に挑戦するからこそ、時として自分の思うようにいかず、決定的な危機にも遭遇することになる。大きな挫折も味わうことになる。

人間の器を大きくするためには、先天的な天才を除いて、凡人にとっては、常により高みに向かって挫折することを恐れず死ぬまで挑戦し続けること、その愚直な歩みでしかないのではないだろうか。

なにかに挑戦し続けている人にエールを送りたい。そして、自分自身もそうあり続けたいと思う。


国家の命運・薮中三十二著

2010-11-06 09:00:03 | 読書感想

久しぶりに骨のある本で出合った。

「国家の命運」

著者の薮中氏は、北朝鮮との六カ国協議などでテレビにも良く出ていた薮中三十二氏である。この間まで、外務事務次官を務めており、退任後の著作となる。

尖閣の問題や北方領土の問題など、最近、わが国の外交の弱腰が批判されている中での、時期を得た書でもある。

さすがに事務次官まで上り詰めたトップキャリア官僚らしく、日本外交の実体験に基づく率直かつ明快な解説と自説が入った大変説得力のある本である。

こうした憂国の士が単に天下りで余生を過ごすのではなく、これだけの知見と経験の持ち主には、ぜひとも日本国の再生に活躍していただきたいものだ。まだ62歳という若さである。

今後の薮中氏の動向を注目したい。