再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

2008年の総括

2008-12-28 07:46:09 | チャット

2008年も残り数日となりました。齢を重ねるに従い、月日の経過の早さを実感します。

今年一年は、良い意味で「受け身」の一年でした。

6名で創業した新会社も8月末に初年度決算を迎え、9月から第二期目に入っておりますが、とにかく仕事のご縁をいただいた顧客に対して、精一杯のサービスを提供することにのみ専念しており、時として力不足による至らなさを露呈もしました。この点は大いなる反省点です。

現状はこちらから仕掛けるなどという能動的な行動ではなく、ともかく与えていただける機会をいかに全うするかということに注力したいと思っております。その意味で「受け身」の姿勢です。ただ各方面からいろいろなお話をいただけるだけ、われわれが目指している分野周辺に社会的な要請が高いことだけは事実だと確信した一年でもありました。それらの要請に的確かつ迅速に対応できる組織としての力をつけること、これが当面の目標です。

今年一年の後半は、世界的な金融・経済危機が一挙に表面化し、国内でも職を失う人が大勢出るという、かつてわれわれが経験したことのないさまざまな問題が勃発しており、不穏かつ暗い雰囲気が社会全体に蔓延しております。

例えば、非正規雇用者がこれほど国内大企業に浸透していたのには、正直言って驚いております。正規雇用者を守るべき労働基準法の硬直性が招いた皮肉な結果とも見ることができるのではないでしょうか。

一方で、われわれのようにベンチャー企業の立上げを目指している者達は、究極の非正規の勤労者であり、自らを守ることは自らの努力と自らが築いた人的なネットワークだけです。そこには決して甘い幻想はなく、厳しい現実があるだけです。その現実に立ち向かいなんとか生き延びるためには、自らの力を信じて前に進むしかない。立ち止まった時点が、すなわち死を意味することになるからです。

苦しくても逆風でも、とにかく現実から逃げることなく今を生き抜く。国民の一人一人にその覚悟がありやなしやと突きつけられているのだと思います。

それでは自分自身はと自問自答すれば、その覚悟のほどがまだまだのレベルだと確認できた一年でした。

来年は良い年であることを願って!


久しぶりのタイ訪問

2008-12-20 12:10:52 | チャット

今週は16日の火曜日から19日の金曜日まで、タイ王国のバンコクに出張しておりました。目的はESCOビジネスに関するセミナー講演でした。バンコクを訪れるのは、今回が2回目ですが、最初の訪問はもう20年近く前でした。

当時は米国へ留学中であり、そのMBA教育プログラムの中で、アジア調査ツアーとして参加したもの。20名ほどの米国人と一緒に、日本(大阪)、韓国(ソウル)、タイ(バンコク)、台湾(タイペイ)と周り、当時のいろいろな企業の方々とビジネスミーティングを行いました。

バンコクでも2泊ほどして、政府や銀行の関係者とお会いしたことを記憶しております。特に、女性が流暢な英語を駆使して、さまざまなビジネスの場で活躍している姿が強く印象に残っております。

当時のバンコク市内は、恒常的な交通渋滞でした。トゥクトゥクという原始的な自動三輪車がタクシーとして車の間を走り回っていました。まさに南国の途上国そのもの。

それがどうでしょう。この20年間ですっかり様変わり。6年前に完成したというバンコク新国際空港(スワンナプーム)は、広大な敷地に、超モダンなデザインで、まさにアジアのハブ空港に相応しいものでした。ちなみに空港の名称のスワンナプームとは、「黄金の土地」だそうです。設計は世界的に有名な建築家のヘルムート・ヤーン氏(ドイツ系アメリカ人)。ヤーン氏は、シカゴのオヘア空港の設計者でもあり、また最近では東京駅八重洲のグラントウキョウ・南北2棟タワーの設計者でもあります。

またバンコク市内も以前のような絶望的な渋滞は解消されており、新交通システムも完成していました。まさに20年の経済発展の成果なのでしょう。

さらに都心に住む人々には、ある種のゆとりと人生を謳歌している雰囲気がありました。早朝の公園では、大勢の人々が音楽に合わせて体操したり、太極拳をしたり、散策をしたりと、とてもいい雰囲気。特に高齢者の顔がいきいきとしていたのが印象的でした。

経済的には今回の世界同時不況の影響は急激に受けているようですが、日本よりもはるかに余裕があるように感じたのは、食糧自給率が100%の国だからでしょうか。食料は安く量は豊富なので、仕事が無くても飢える心配はなく、なんとかやっていけると皆信じていると、タイ駐在が長い日本人ビジネスマンが言っていました。

一方、今回のテーマである省エネや環境対策は、まだ緒に就いたばかりですが、やりだせば早いのではないかと感じました。

GDPなどという経済指標レベルでは、まだまだ日本には遠く及ばないものの、国の持つ力、潜在力も含めて、ひょっとしてその力は日本を超えているのではないかとさえ感じた次第です。

やはり時間と費用を惜しむことなく、たとえ短くてもたまには外から日本を見ることが重要だと、今更ながら再確認した出張でした。


生産工場における「見える化」事例

2008-12-06 08:40:45 | ニュース

久しぶりに当社(ヴェリア・ラボラトリーズ)の活動がメディアで紹介されました。

日経BP社がネット上で主催する「ECOマネジメント」において、当社が今春から進めている日本ユニシスの子会社である日本ユニシスサプライ栃木工場でのエネルギー管理の事例である。

http://premium.nikkeibp.co.jp/em/report/129/index.shtml

ここでの特徴は、今までの省エネアプローチにはなかった生産工程をも含めた効率化を進めるというもので、製品の生産原単位を「見える化」しようと挑戦していることです。現場の皆さんの絶大な理解と協力の基に、一緒になって成果を出せるように検討を進めております。

しかしながら、まだ本当に胸を張れる成果を出せるのは、もう少し先になると思いますが、今のところ順調にプロジェクトは進行しております。

これがうまく行けば、省エネサービス事業者として今までなかなか手が付けられなかった生産部門までも含めた省エネ推進が提案できるようになり、ビジネスの幅が大きく広がることになると期待しております。

さらには、現時点ではエネルギーのみの補足と管理に留まっておりますが、さらにサプライチェーン全体のカーボン管理まで視野を広げていくことも考えられ、そうなるとますますビジネスの厚みが増すものと思います。

いずれにしても、省エネの推進には、現場の皆様との意思疎通と結果を出すという情熱の共有化が不可欠であり、その意味では今回の日本ユニシスサプライ栃木工場の皆様には、心より感謝をしている次第です。

お互いの信頼がお互いのモチベーションを高め、より良い成果を出すことができる。省エネ推進サービスというビジネスの根本は、この顧客との一体感が最も重要であるとあらためて感じている次第です。