再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

経営者の力と企業の業績

2010-01-30 13:03:52 | チャット

どんなに不況期であっても、会社が儲かるための鉄則はたった一つ。

「売上増」と「経費減」 この二つのことを同時に継続的に進めること。

このシンプルなことをひたすら追い求めるのが、経営者の最大の役目でもある。もちろん、言葉は単純ではあるが、それを実際の企業・組織行動として進めるためには、経営者は不断の努力と知恵を絞り続ける必要がある。

先日、このことを実に30年以上にわたって実践されてきた先輩経営者の話を身近に聞く機会があった。

経営は「結果」という言葉通り、その経営者の話には、深く重いものがあった。そして、随所に出てくる具体的な数値。金額ベースですべての業務オペレーションの大枠をしっかりと把握されている。これは言うほどに易いことではない。特にトップの立場の人間は、自ら動かなければ、待ちの姿勢では身に着くものではない。

特に、会社の浮沈を賭けるような大きな投資決定をする折には、大枠の採算ベースの確認はもちろんのこと、その積み上げられた細目の数値のポイントをしっかり把握する。そして、最後は自らの感覚に頼り決断する。

その決断時には、世の中の流れなどとは無関係に、自らの計算と商売感覚に信頼を置くべき。

この世の中の流れに流されないで決断ができるかどうかが、最も難しいところであろう。その決断の最初の分かれ道で、成功と失敗は決まると言っても過言ではないのではないか。ただその成否の結果が出るのは、実は相当時間が経過してからだろうが。

「ベンチャーは走りながら考える」といつも信じていた自分にとっては、この先輩経営者に大きな会社の節目における意思決定の極意の一端を垣間見させていただいたような気がしている。

これこそが、「商売感覚」というものであろうが、果たしていかにしてこれを磨くことができるのか。この答えを見つけることが、これからの自分の大きな課題だとも感じた次第である。


再生JALに期待

2010-01-23 10:15:25 | チャット

今週、ANA派の私が久しぶりにJALに乗る機会があった。搭乗日は、120日。19日の会社更生法申請の翌日ということで、新生JALの第一日目であった。

JALと言えば、われわれの世代では、あこがれの会社。常に就職したい企業の上位に位置していた会社である。優秀かつ勤勉な人材はあまたのはず。

なぜ、そんな会社がこのようなことになってしまったのか。完全民営化後にも、なぜ「親方日の丸」的な社風が抜けきらなかったのだろう。

歴代マネジメント層の責任は重いと同時に、従業員側にも甘えがなかったはずはない。大企業病は、一旦感染すると、なかなか自力では快癒できないのか。

今後のわが国企業経営上の重要な教訓ともすべきであり、そのためにももっと突っ込んだ総括が必要ではないだろうか。

最近の話題映画にもなった「沈まぬ太陽」には、まさに大企業病への初期感染の兆候とその後の経緯がはっきりと読み取れる。

いずれにしても、行くところまで行きついたことで、新生JALとして生まれ変わるしかない。そして、その先頭に立つ平成版「経営の神様」である稲盛CEOの手腕に期待したい。さらに内部からのCOOは、まだ発表されていないが、おそらく私と同世代であろうことからも、その方の経営にも注目したい。

一国民として、ぜひとも誇りあるJALに一日も早く再生されることを祈っている。

これからはJALにも乗りたいと思います!


小沢幹事長の元秘書逮捕に思う

2010-01-16 13:23:04 | チャット

なぜこの時期に?

国民は民主党の政権交代に期待して、票を投じた。その最初の通年予算審議が主題である新年国会が来週月曜日から始まるこの時期に。なにか深くて暗くて、恣意的なものを感じざるを得ない。

現職の衆議院議員でもある元秘書は、6年以上も前の政治団体会計処理について、その適正かどうかを追求されている。当時は地元の実力者とは言え、小沢氏も野党議員。今の立場とは大違い。

一向に懲りないゼネコンの談合があったのか、なかったのか。

そんなある意味古いことで、新政権が進めようとしている新しい政策がすべてパーになるようなことになれば、一体この国はどうなってしまうのか。

もちろん、もし金銭授受が仮に本当だったとすれば、それは決して許されることではないかもしれないが、そのことのみで折角政権交代して新しくスタートしたばかりの政治体制がつぶれてしまわないか。それが最も心配である。

期待はずれに終わった細川政権の時のようにならないことを祈りたい。

そのためには、ここは大変つらいであろうが、鳩山総理も全閣僚も、民主党議員全員も、小沢氏も、石川氏も、今回のピンチをなんとか凌いでもらいたい。

決して、民主党擁護のつもりで言っているのではない。ただ、新しいことを受け入れることが苦手で保守的な日本人がやっとの思いで選択した新しい政権に、もう少しチャンスと猶予を与えたいだけである。

もっと有体に言えば、「今こんなことやってる時じゃないぞ」と主張したい。言い知れぬ怒りのようなものが湧いてくる。


ベンチャーブーム再来を期す!

2010-01-09 10:33:34 | コラム

2000年から2005年の5年間は、第何次かの「ベンチャーブーム」でした。

その背景として、日本経済の活性化や健全な発展には、優良で多数のベンチャー企業育成が不可欠であるとされた。ネットの普及や公共政策がその後押しをした。そして、多くの若者が起業に憧れ、果敢に挑戦するユニークな事例が出てきました。

さらにその根底には、バブル崩壊後の失われた10年を脱却して、新しい産業を育成しないと日本経済は再生しないという国民全体の危機感があったように思います。社会全体として、ベンチャーを応援しようという温かくかつ友好的な雰囲気があった。

2006年初頭に一部の不心得者集団によって、そうした流れは大きく失速してしまいました。そして、すべてのベンチャー企業が同一視されるようになり、とにかく業績不振や下方修正した企業は皆悪者と非難されるようになりました。

ベンチャーのベンチャー企業たる所以は、大企業では決してできないような新しい領域に対して、一か八かの挑戦をすることが信条であり、その結果、成功すれば急激な業績拡大が見込める一方で、失敗すれば、一挙に大赤字となる。

こうしたダイナミックな経営スタイルこそが、ベンチャーの醍醐味のはずであり、その後ろ盾として個人投資家には大いに貢献いただきました。そのような日本における挑戦型社会構造の端緒が、残念な不正行為の露呈によって、一挙にしぼんでしまいました。

そして、まじめに挑戦してきた結果として図らずも業績悪化を招くこととなった志あるベンチャー企業も、不正によって市場退場させられた企業などと一緒にされてしまうことになる。

その後、2000年代後半の世界経済危機に際して、最近ではベンチャーへの期待や支援の話はほとんど聞かれることがなくなってしまいました。これは大変残念かつゆゆしきことかと思っております。

確かに足元の経済情勢を見れば、アジアの成長を取りこむべく、大型のインフラビジネスなど、ベンチャーにはとても扱えない大企業ならではのビジネスモデルが重要かもしれない。しかしながら、もっともっと長い目で見た時、資源の乏しい日本が低炭素社会においていかに国力を増大させていくかとなると、現状の産業構造のままで良いはずはない。むしろ産業構造の転換は不可欠なのではないだろうか。

では、どういう産業構造に長期的に変革していくべきか?その正解はまだ誰にも見えていない。だからと言って、手をこまねいていていいものだろうか。

私は今こそもっと新しい産業分野や企業が生まれてくるような土壌づくりを地道にしていかねばならないのではないかと思う。

ベンチャーブームと呼ばれるように多少の波があるのはやむを得ないが、根底に一貫したベンチャースピリットの醸成をしていく覚悟と信念が必要ではないか。

ただでさえ農耕民族的な日本人気質は、ベンチャースピリットに欠けるとされてきた。もういい加減そうしたレッテルを払拭したいものである。

経済不況期の今こそ、ベンチャーブームの再燃を期す!


初夢は「見果てぬ夢」か

2010-01-01 09:14:12 | コラム

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謹賀新年!明けましておめでとうございます。

2010年代のスタートの年に際して、これから10年の「夢」を語りたい。

2020年に果たしてどんな自分でいるか?どんな自分でいたいか?

それをこれからの10年間の目標として、夢として追いかけていきたい。

「省エネドリームチームの結成による海外展開」

先進国のみならず発展途上国も含めて、世界の「環境と経済の両立」に貢献したい。

そんな「日の丸省エネ推進チーム」を率いて、世界中のいたるところに省エネビジネスの種をまいていきたい。

そして国内では、新しい産業としての「省エネ関連産業」の中核となっていきたい。

そんな「見果てぬ夢」を腹の中心に据えながら、「今日の務め」を果たしていきたい。

2010年元旦 雪景色の犬山にて