再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

2013年の総括

2013-12-30 06:55:41 | チャット
今年もあと2日。
昨年の年末からのスケジュール表を見ながら、今年一年を振り返る。
その時々の活動から、その時々の心境がよみがえる。
楽しかったことよりも、圧倒的に苦しかったことが多かった一年であったと、あらためて想う。
社長がこう感じるのであれば、会社のメンバーはさぞ不安で焦燥感に駆りたてられた一年だったのではなかったか。
申し訳なく思っている。
将来の成長ビジョンを示し、そこに到達した時に、どんな素晴らしい世界が広がっているか。
そんな明るい夢と希望を明確に示せなかった。
ベンチャー企業のリーダーとして、最もやるべきことができなかったこと。
このことが、今年の最大の反省点であり、新年に向けての最大の課題でもある。
今日から5日間、実家に帰り、もう一度自らの原点と今の課題と向き合い、心静かに新しい年を迎えることとしたい!


100点満点狙いと60点確保のバランス

2013-12-28 13:04:11 | チャット
小さな企業においては、さまざまな業務を一人の人間がこなさなくてはならず、人材の多機能化が不可欠となる。
そうすると一人の人間に、あれもこれもと仕事が溜まり、それらをいかにこなしていくかで、その人の価値と評価が決まる。
仕事のできる人ほど、この傾向は強くなり、ますます仕事は増える一方である。
このような状況をいかに脱して、ある一定以上の顧客満足を得ていくか。
とても難しいテーマであり、どのような小さな企業でも直面している課題ではないか。
こうした状況下における私の若い頃からの対処法は、仕事の中身によって、100点満点狙いと最低合格点の60点確保との切り分けを大胆に行うことである。
ただし、すべての仕事に100点満点を狙うことは、物理的にも精神的にも不可能であり、そこは大胆な割り切りが必要となる。
リーダーたるものは、この割り切り(さじ加減)を部下にうまく伝えていくべき。
また、100点満点を狙っていても、必ず100点が取れるわけではなく、時には80点や70点で終わってしまうこともあるでしょうが、少なくとも100点を狙わずして100点は取れない。
どの仕事を100点満点狙いとするか。
この選択と集中が経営判断の肝になるのではないか。
一方、どんな仕事でも、一旦引き受けた以上は、絶対に落第点(60点未満)は駄目である。
絶対に60点は確保するというコミットメントは必要である。
リーダーの日々の仕事の大半は、このさじ加減を常に心がけ、現場の担当者、責任者への指示と決断を伝えることである。
そして、この判断のミスによりなにか問題が起こった場合は、その責任はすべてリーダーにあるという覚悟も必要である。
最後に、100点満点を狙うと決めたら、なんとしても100点を取るというこだわりと気迫もリーダーには不可欠なのだ。
このことは、どんなに現場が大変で苦労をしていても、あえて心を鬼にして、リーダーのこだわりによる厳しい指示を伝えることが大切となるが、これが言うは易しでなかなかできないものである。
甘いリーダーに導かれた組織は、どこか甘くなり、結果として厳しい競争環境において生き残りを果たせなくなる。
厳しいリーダーこそが、組織を強くし、より大きな成長を促し、結果として皆を幸せにできる。
この逆説的な事実と現実をしっかりと見据えたマネジメントを目指していきたい。



同郷の先輩の上場を祝う!

2013-12-21 16:45:01 | チャット
私の生まれ故郷は、愛知県犬山市。
小学生から中学生にかけて、ボーイスカウトの活動をしていた。確か「やぎゅう班」だったとかと思う。
その時の一年先輩で、やぎゅう班の班長だった人が、このほど東証マザーズに上場を果たした。
今から10年ほど前に、30数年ぶりお会いして、お互いにベンチャー企業の経営者であることを知った。
それ以来、お互いにベンチャー死の谷をくぐり抜け、悪戦苦闘の日々を送ってきたところ、なんと上場とのこと!
おそらく人に言えないような苦労をされただろうと思うと、本当に心から敬意を表したい。
そして、自分も負けてはおれないと、勇気と気力をもらうことができた。
これからも良き先輩であり、ライバルであって欲しい。
そのためには、まずは自らが奮い立たねば!
先輩の奮闘記は、以下をご覧あれ。

http://www.nvcc.co.jp/blog/


エネルギー業界の喧騒の中で

2013-12-15 16:19:34 | チャット
先週は当社の事業領域であるエネルギー業界のさまざまな人達に会っていろいろな話を聞く機会があった。
確かに今、業界全体が急速に流動化している。
電力自由化しかり、原発問題しかり、エネルギー基本計画の見直ししかり、再生可能エネルギーの普及策しかり、それらのあらゆる分野で近い将来、今までに経験していなかった出来事に直面するであろう。実に不透明な時代である。
さて、こうした喧騒状態の中で、小さなベンチャー企業がいかに生き抜くか。
これが今の社長の最大のテーマである。
過去のしがらみやトラウマに惑わされることなく、しっかりと自分達のビジョンとビジネスを見つめ直す時ではなかろうか。
自分達の積み上げてきた実績と経験を信じて、たとえ少しずつでも、前に進むしかない。
未来を予測する最良の方法は、自らその未来を創ることだから???!


リーダーシップの要諦

2013-12-08 11:58:16 | コラム
最近、BSの番組でハーバード・ケネディスクールの特別講義(ワークショップ)の模様を放送しており、大変興味深く見ている。

現在放映中のものは、6回シリーズで「リーダーシップ白熱教室」と題したものであり、リーダーシップ分野の研究で名高いロナルド・ハイフェッツ教授の講義である。


ケネディスクールは、行政大学院として、公共政策・国際開発分野における世界最高の教育機関であり、世界各国のさまざまなリーダーがここで学んだ経験を持つ。

以下に教授のリーダーシップに関するさまざまな金言の中で、特に心に染み入った言葉があるので紹介したい。

「リーダーシップは、周りを説得して自分の考えに従えというカリスマ的な存在ではない。世の中のあらゆる組織や社会の中において、一人一人に必要なものであり、組織や社会をより良く変えるためには個々人が発揮すべきもの。」

「課題や問題を解決しようとするとき、人々に損失を我慢してもらう必要があることが往々にして起き、すぐに周囲から反発が起きる。そんなときこそ、周囲から孤立しないようにすることが大切だ。」

「また、ときにはその場から離れ、全体を見渡せる場所に上がってみることも欠かせない。」

「説得しなければならない相手が、その改革で何を失い、何を失う必要がないのか、正しく見極めることが欠かせない。」

「そして再び現場に戻れ。」

このようなリーダーシップ論は、決して公共政策上にのみ有効なものではないと思う。

日常のビジネスにいても、まったく同じではないか。

特に、少人数のベンチャー企業では、社長だけがリーダーシップを発揮するのではなく、構成員すべてがリーダーとして、日々のさまざまな課題や問題を自らの発想と知恵と勇気で対応していく。

このところにこそ、大企業にも決して負けないベンチャー魂の神髄があるのだと思う。