再び原点回帰なり!

未熟なビジネスマンの心のつぶやき

雇用機会の創出

2010-09-18 11:07:27 | コラム

1989年から1991年の米国在住中、テレビでの政治家や評論家のインタビューにおいて、良く聞かれる言葉の中で特に印象に残っている言葉がある。

Create Jobs

「仕事を作る」まさに「雇用機会の創出」ということだ。

当時は、日本経済は絶好調であり、ほとんどの業界が超繁忙期。人出が足りなくて、いかにロボットやコンピュータに仕事をさせるかが真剣に議論され、さまざまな開発もされていた。

したがって、そんな状況の日本人から見ると、「Create Jobs」がなぜ政策課題になるのかと、正直言ってあまりピンとこなかった。

時は流れて、今となれば、まさにこのことこそがわが国の喫緊の政治的・経済的な課題。

日本経済もある意味成熟したのであろうか。当時の米国のように。そして、これからは国内において良質な雇用機会をいかに創り出していけるかが、極めて重要な問題となりつづけるであろう。

ベンチャー企業の立上げを経験したものであれば、人を雇うことがどれほど大変なことかが身にしみて分かっている。雇用するということは、その当人のみならず、その人が養っている家族全員の安寧がかかっている。

また、雇用は単に賃金を払えば良いというものでもない。いかに楽しくかつ誇りを持った仕事ができるか。そして、仕事に従事する時間も、一定以上の余裕とゆとりがなければならない。その上で、できるだけ報酬は高いに越したことはない。

雇用責任とは、そういう問題である。

だからこそ、ベンチャー企業では、なかなか新卒者を雇用することはできない。新卒者を雇うことは、少なくとも数年間は、成果や結果を求めなくてもよいぐらいの収益上の余裕がなければならない。これは創業期においては、それほど安易なことではない。

今の会社を創業して丸3年が経過したが、5人の創業メンバーから、9人の社員と数名の契約社員となった。それらの家族を合わせれば、相当な人数を支えている。

「エネルギーサービスをビジネスに!」

その志が達成されるのは、定期的に新卒者を雇用できるようになる時であろう。その日が一日も早く来るよう努力したい。

それが国の課題である雇用機会の創出であり、ささやかな貢献になるのだから。


仕事の喜びは・・・、

2010-09-04 12:02:59 | チャット

社会人になって30年。なにかしらの仕事を、なにかしらの立場で行ってきたが、ビジネスの道を選んで本当に良かったと思うのは、やはり「人と人とのつながり」を感じる時が一番である。

特に、省エネルギー関連の業界で仕事をし始めてからすでに15年以上になるが、最近実にこの世界が狭いなあと感じている。

省エネというテーマの領域が狭いというのではなく、人と人のつながりが狭いのである。

業界自体が狭く未成熟のかもしれないが、「省エネをビジネスに」という難しい共通のテーマを追いかけている奇特な人間が少ないのかもしれない。

最近、随分前に一緒に仕事をした人と、まったく違う場面でまたつながりができることが増えてきた。そういう人たちは、突然かつ久しぶりの電話一本でも、直ぐにいろいろ面倒な手配などを快く引き受けてくれる。おそらく多忙な仕事を抱えているであろうに、「ご無沙汰です」と明るく応じてくれる。

だからこそ、逆に自分がそうした人たちから何か頼まれた場合には、最大限協力するようにしたいと思っている。たとえその時が日々の仕事に忙殺されていようとも、できる限り快く受けるようにしたい。

このような人と人のつながりこそが、仕事をする上での最大の武器にもなり、またこうした出会いこそが、自分自身のビジネスマン人生を豊かにしてくれる。

同時に、私も他の人のビジネスマン人生を少しでも豊かにできるのであれば、それもまた仕事の喜びの一つになるだから。

今日は土曜日で休日ですが、当社(ヴェリア・ラボラトリーズ)の3回目の創立記念日である。