渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

4.28 きょうの日

2023年04月28日 | open



きょうの日。4.28。
オキナワに思いを寄せる。

木製キューの弱点

2023年04月28日 | open



木製のプールキューは、殆どが
北米産のメープルが材料として
使われる。ボウリングレーンや
ボウリングピンに使われる粘り
ある木材だ。メープルシロップ
が採れるサトウカエデという種。

メープルは木の種類ではなく、
出来た杢目の文様により呼称が
分けられている。
鳥眼模様のバーズアイ、虎目の
カーリー、絹の布を重ねたよう
なキルテッド等々。
他にもいくつかの呼び方がある
が、材木の種類が異なるのでは
なく、模様により呼び分けてい
る。


プールキューでは、メープルの
特に硬い質性の部分をハード
メープル、ハードロックメー
プルと呼んで、主としてキュー
のシャフト部分に使用する。
文様が視覚的に美しい部分は
バット材として使用される事
が多い。

木製キューの一番のネックは、
どんなに見た目が美しいメー
プルであろうとも、どんなに
適切な長期間乾燥を経た材で
あろうとも、「完全にキュー
として完成させてみないと性能
特性は判らない」という特質
がある事だ。
これは現実的な事実として存在
する。

木製なので個体差があり過ぎる
のだ。
年輪の詰まった物が良いとは
限らないのがメープルの特徴
で、育った環境や日当たり等
様々な要因が加味されて材木
になって製品化された時に、
初めてその本来の質性が現出
するようだ。

この個体も最高の材に見うけ
られるが、
キューの材として
はキューを作って
みないと、
木の本当の質は判断できない。



なので、ソリッドシャフト愛好
者たちは「最良の動態質性の
シャフト」を求める旅を誰も
がずっと続ける。
それは木に個体差あるがゆえだ。
高級カスタムキューが最良の
性質のシャフトを標準装備し
ているかというと、必ずしも
そうではなく、数ある材の中
から「アタリ」を標準品として
ビルダーたちは完成品にさせて
いる。

なので、アメリカンカスタムの
ビルダーの工房には「ボツ」に
なったシャフトがごまんとある。
また、マスプロメーカーの一般
市販品の廉価ラインのキューの
シャフトでも、極めて質性が
高いシャフトが標準装備されて
いた、という時代もあった。
個体差があるので何年頃とかは
特定できない。
よくハウスキューなどで抜群
の動きをするキューがたまに
あったりするのはそれだ。

いずれにしても、そういった
個体差から来る不確実性を
いくらか除去する事にハイテク
シャフトは貢献した。
さらには、そうした個体差の
捨象には化学素材を使って
人工的に材料を作るしかない。
現在はそうした化学素材の
シャフト(同一機種に個体差
無し)が一般化している。
カーボンシャフトがそれ。
これの登場により、材料に
よる個体差は消滅した。
あとは製作者や製品種別に
よる内部構造等の違いによる
差異が発生するだけだ。

カーボンシャフトの撞き味と
しては、伝達性が高いのか、
軽い力で手玉をよく運ぶ。
運びすぎる程に。
キューは棒なのでキューに
「パワー」などは存在しない。
伝達力と反発力(フォース)
がどうかであるかだけだ。
その伝達性がカーボンは高く、
木製シャフトよりも小さな
力で手玉の球体を移動させる。
私個人は木製独自の「手元に
沈む感触」が無いのでカーボン
は好きではないのだが、玉は
よく動く。
木製キューの場合、木部が
縮むというか圧縮されてたわ
む感触が手元で感知できる。
それが「撞き味」のうちの
主要部分を構成している。
だが、カーボンの場合は、棒
材のしなりしか感知できない。
それ自体が私の感性にはマッチ
しない。
これはもう好みだろう。
私自身は、玉を撞き始めた時
から現在までソリッドメープル
のシャフトのキューを好む。
先端が中空のハイテクシャフト
でさえ打感が好みでないので
一切使わない程だ。(ハイテク
シャフト自体は持っている)
私個人はソリッドメープルの
シャフトが好きである。

そのメープルシャフトの中でも
「あ、これは駄目。これは良」
という物がある。
例の個体差だ。
私はジョイントねじは5/16-18
インチ山にこだわっているので、
同規格のシャフトならば好きな
バットに装着できる。
基本は1バットに専属シャフト
2本でワンセットにしてあるが、
別なバットへの換装も可能だ。

木製キューは出来上がってみな
いと性能は判らない。
これはある種のリスクの意味も
含むので、そうした懸念の無い
カーボン製や個体差の少ない
ハイテクシャフトを選ぶのも
手だろう。
だが、私は多くのソリッドマン
たちのように、良質無垢木シャ
フトを求める旅人でいたいと
思っている。
これまで、「これ最高!」とい
う材を持つキューシャフトに
何度か出会った。
旅を続けていると、必ず出会い
があるのだ。
その出会いは至高の時を撞き手
にもたらす。
そして素晴らしい出会いに感謝
する。
豊かな時間がゆっくりと流れる。
最高なのだ。





地球から肉眼で見えるアンドロメダ銀河

2023年04月28日 | open

アンドロメダ銀河の本当の姿







アンドロメダおまえだ。
という事らしい。


材料の質性とテーパー

2023年04月28日 | open
 


無垢のハードロックメープルの
ソリッドシャフトは、個体ごと
に特性に特徴がある。個性。
しかし、総じて一般的には太い
シャフトは玉負けせずに手玉を
押し出すフォースが強く、細い
シャフトはスピンがよく乗って
キュー切れが良いがトビズレが
大きいとされる。
また、テーパーもキュー先に向
けて直線的に円錐となるA型の
テーパーは手玉の押し出しが強
く、レスト付近から先までスト
レートのプロテーパーはヒネリ
がよく乗って切れが良いとされ
る。
 
だが、これらはごく総合的な
一般論だ。
それに合致しないソリッドシャ
フトもある。
 
この個体などはまさにそれ。
 
キュー先は11.8ミリ。
ソリッドシャフトのノーマルの
標準直径が13ミリなので、
細い
部類だ。
シャフト本体も細い。
しかし、異様な程にトビズレが
少ない。細い=トビ多いという
セオリーに反する。
ハイテクシャフトのように手玉
が直進するだけのシャフトでは
ないので、トビズレと厚みの見
越しでの相殺点も把握しやすい。
細いのに玉負けせず、ギュワーン
と押せたりロング立てキュー引
きが簡単にできる。
キューを水平にする平撞きで
マッセのような手玉の動きも
簡単に出せる。
このシャフトは一体何なのだ
ろう、と思う。
テーパーはAテーパーとプロ
テーパーの中間のようなテー
パーだ。
音は甲高いクリアな音だ。
 
タップは一枚革がこのシャフト
には合う。積層はぼやけて駄目。


とにかく細い。


しかし、極めて良い。


テーパーにもよるのだろうが、
こうした物が誕生するのは、
やはり材料によると思われる。
全く同じテーパー、同じ長さ、
同じ先角材質、同じ作り方で
も、このシャフトと同じ物は
誕生しないだろう。
だから、無垢木のシャフトは
面白いのだが。
 
現在は、化学工場で生産され
た化学素材を使ったシャフト
が大流行です。カーボン。
品質に差異が生じないのが最
大の利点だ。
ハイテクシャフトでさえ、木
を使っているので個体差があ
った。
化学素材物にはそれがありま
せん。
でも、金太郎飴。
そして、道具というよりも
具に近い。
勿論、美術的および歴史的な
価値は一切、微塵も存在しま
せん。
残念ながら、そういうもの。
 
ただ、使うだけなら、化学素材
でも凄く良い物もフライロッド
などにはある。
ウエダのパルサー#4などは私は
タッチがオービスやセージ、
の国産のどのグラファイ
トロッ
ドよりも良いと感じ
た。今は廃
番。
だが、至高の釣り味はバンブー
ロッドだ。
そして、バンブーは、フック後
のトルクというか、性能も抜
に良い。
フライロッドはバンブーロッド
に限る。広い湖の止水や遠投競
技以外の本渓流での釣りでは。
バンブーロッドは、トンキン
ケーンを張り合わせてソリッド
にした物だ。
ビリヤードのハイテクシャフト
みたいな物(笑
 
今、ビリヤードキューはカーボ
ンシャフトが大流行だが、その
うちグラファイト製が登場し
うな気がする。

タイトリスト・コンバージョン

2023年04月28日 | open









激レア 1960年代 ブランズウィック タイトリスト... - ヤフオク!

激レア 1960年代 ブランズウィック タイトリスト... - ヤフオク!

1960年代に作られたブランズウィックタイトリストのコンバージョンキューです。TADやGINA、PALMERなどの殿堂入りをしている巨匠たちが制作を始めた頃に作成された物となりま...

ヤフオク!

 
非常に興味深い作品が競売に
出ている。
出品者はかなり業界通の方と
見える。素人ではない。
出所も確かなキューだが、入札
今のところ無い。
実物ブランズウィックのタイト
リスト・コンバージョンが市場
出る事自体珍しいが、極めて
歴史的に価値ある作品だ。

こちら、バラブシュカのタイト
リスト・コンバージョン。
市場に出たとしたら、1,000万
円位か。
後年のファンシーなモデルだと
1,500万円程する。




トップのタイトリストのリペア
の説明で、チョークの粉が残った
ままウレタン塗装、というのは、
リペアとしては一概に雑である
とはいえない。
日本刀でも、現状をできるだけ
維持する為に朽ち込みを残した
まま研ぎ上げる手法があるから
だ。国宝級重文級の刀剣などは
そのように研ぐ。
この競売のタイトリストキュー
も、綺麗にする為に本体を削り
たくはなかったのだろう。
ただ、糸巻きを革巻きに変更し
たのはいただけない。
それは復元リペアではなく、テ
イストをも変更させる「使い倒
す道具」として手を加えている
からだ。
国宝級刀剣で試斬する例は無い。
文化財だからだ。
だが、道具を超えて用具とする
場合にはいろんな事が行なわれ
る。原初のテイストを崩してま
でも。
それは現行キューならばよいだ
ろう。プレーの道具なのだから。
だが、兼若を人力車のスプリン
にしたようなのと同系の事は、
良い事ではないと思える。
シルクや細いグレーのリネンで
糸巻きにするのが復元としての
リペア路線には沿うと思われる。
ただ、人はそれぞれなので、
様々な接し方がある。
現状のカタチにしたのは、やっ
た人はそれが良いと思ってやっ
たのだろう。


芸術的な玉筋

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トーナメントプレーヤーではな
い。
プロでもない。
だが、どうせ撞くのなら、綺麗な
玉を撞きたい。
目先の勝ち負けよりも、会心の
ショットを繰り出したい。
それがポリシー。

作る人

2023年04月28日 | open



世の中、物を作る人はいろいろ
いるが、なんだかんだいって、
料理を作る人が一番すげーと
思うよ。
食べ物無くては人は生きて行け
ないもの。
そして、「調理」をするのは人
間だけだ。
つまり、料理こそは人間が一番
人間らしい事をやる事だと思う。
誰の為に?
それは、人の為に。
勿論、自分の為にも。
でも、人の為にも人が時間と手
間をかけて物を作る。
とても人間らしい。
料理は人と人を繋ぐ。
人間にとって最も大切なものが
料理にはある。


宇宙ステインの感覚と製作テーマ

2023年04月28日 | open
 


ステインの染めの感覚とは
これみたいな
もの。
 
これは透明水彩絵の具のテスト
の試し塗りで3分以内で筆で描
いたが、同じを描けと言わ
ても描けない。
スペースステインもそれ。
緻密な計画に基づいて描くデカ
ールやヘルメットのようなデザ
インペイントではなく、思い
くままに色を重ねて行く
ので、
同じ物は描けない。
同じ彩色は出せないからだ。
 
スペースステインの染め方は、
まず白木状態まで素材を研磨
して、ブルーのステイン塗料
を均一に
ネルで薄色で引い
てから、青と赤のステイン
塗料を
別々にパレットに取
り、
ティッシュに含ませて
ポンポンと
やって色を直に作
って描いて行く。濃さも薄い
ものから濃いものまで強弱の
抑揚をつけて。色も複合的に
混ざり合うようにして。
濃淡は色の濃さではなく、あく
まで染め剤を薄く、薄くに染め
重ねて行く。

ティッシュぽんぽん技法で描い
た水彩人物画で私は1973年に
県で金賞を受賞した。
中世の西欧宗教画のような
描線の画風ながら、まだ透
明水彩が登場する前の時代
に透過性による重ね描きを
駆使した透明感のあるモダ
ンポップな色調の絵に仕上
げた。
金賞受賞作は教師が勝手にコン
クール出典し
たものだった。
一千数百人の全校生徒が並ぶ
中学の朝礼で表彰状をいきなり
授与されて、本人が驚いた。
その翌年もまた受賞した。
翌年の作は反戦テーマの絵で、
今度は関東エリアでの受賞
だっ
た。
両作とも学校に保管されてい
て、
本人には返って来ていな
い(笑
 
これは私が白生地で一から
作ったブッシュハット。
パターン作りもカットも
ミシンでの縫製も私自身
がやった。
迷彩染めも私がやった。
春先の植性エリア用の迷彩
彩色だ。
絵画と一緒で同じ色は描け
ない。
量産性が無いので、軍用品
としての価値は低い(笑


今回のキュー染めのテーマは
宇宙。

キューとしての役割を所有欲
を満たす価値感の満足を得る
果実とプレーアビリティーを
有する道具とした場合の相互の
代替関係の連鎖を構成し、かつ
同時に両者の関係性を左右する
パラメーターとして。


Galaxy.
The end is far. Too far away.
But then, this is our home.







 

天気

2023年04月28日 | open


あすから雨だろう。