
無垢のハードロックメープルの
ソリッドシャフトは、個体ごと
に特性に特徴がある。個性。
しかし、総じて一般的には太い
シャフトは玉負けせずに手玉を
押し出すフォースが強く、細い
シャフトはスピンがよく乗って
キュー切れが良いがトビズレが
大きいとされる。
また、テーパーもキュー先に向
けて直線的に円錐となるA型の
テーパーは手玉の押し出しが強
く、レスト付近から先までスト
レートのプロテーパーはヒネリ
がよく乗って切れが良いとされ
る。
だが、これらはごく総合的な
一般論だ。
それに合致しないソリッドシャ
フトもある。
この個体などはまさにそれ。


キュー先は11.8ミリ。
ソリッドシャフトのノーマルの
標準直径が13ミリなので、細い
部類だ。
ソリッドシャフトのノーマルの
標準直径が13ミリなので、細い
部類だ。
シャフト本体も細い。
しかし、異様な程にトビズレが
少ない。細い=トビ多いという
セオリーに反する。
セオリーに反する。
ハイテクシャフトのように手玉
が直進するだけのシャフトでは
ないので、トビズレと厚みの見
越しでの相殺点も把握しやすい。
細いのに玉負けせず、ギュワーン
と押せたりロング立てキュー引
きが簡単にできる。
キューを水平にする平撞きで
マッセのような手玉の動きも
簡単に出せる。
このシャフトは一体何なのだ
ろう、と思う。
テーパーはAテーパーとプロ
テーパーの中間のようなテー
パーだ。
音は甲高いクリアな音だ。
タップは一枚革がこのシャフト
には合う。積層はぼやけて駄目。

とにかく細い。

しかし、極めて良い。

テーパーにもよるのだろうが、
こうした物が誕生するのは、
やはり材料によると思われる。
全く同じテーパー、同じ長さ、
同じ先角材質、同じ作り方で
も、このシャフトと同じ物は
誕生しないだろう。
だから、無垢木のシャフトは
面白いのだが。
現在は、化学工場で生産され
た化学素材を使ったシャフト
が大流行です。カーボン。
品質に差異が生じないのが最
大の利点だ。
ハイテクシャフトでさえ、木
を使っているので個体差があ
った。
化学素材物にはそれがありま
せん。
でも、金太郎飴。
そして、道具というよりも用
具に近い。
勿論、美術的および歴史的な
価値は一切、微塵も存在しま
せん。
残念ながら、そういうもの。
ただ、使うだけなら、化学素材
でも凄く良い物もフライロッド
などにはある。
ウエダのパルサー#4などは私は
タッチがオービスやセージ、
他の国産のどのグラファイ
トロッドよりも良いと感じ
た。今は廃番。
他の国産のどのグラファイ
トロッドよりも良いと感じ
た。今は廃番。
だが、至高の釣り味はバンブー
ロッドだ。
そして、バンブーは、フック後
のトルクというか、性能も抜
群に良い。
群に良い。
フライロッドはバンブーロッド
に限る。広い湖の止水や遠投競
技以外の本渓流での釣りでは。
バンブーロッドは、トンキン
ケーンを張り合わせてソリッド
にした物だ。
ビリヤードのハイテクシャフト
みたいな物(笑
今、ビリヤードキューはカーボ
ンシャフトが大流行だが、その
うちグラファイト製が登場し
そうな気がする。
そうな気がする。