渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

渋谷のピロシキ

2021年12月26日 | open


横浜に今も住む弟から渋谷のピロシキ
が届く。
書斎でそれを食べた。
昭和の味がした。








「枯木鳴鵙図」宮本武蔵

2021年12月26日 | open

宮本武蔵の「枯木鳴鵙図」の写し
の掛軸を買おうかと思ってたら、
うちの奥座敷にあった(笑
えらく傷んでるけど。

しかし、宮本武蔵という人は剣技
だけでなく、書画にしても天才な
のではなかろうかと。


武蔵、ただものではない。


八朔(はっさく)

2021年12月26日 | open

盗まれないように庭の八朔を早めに
収穫した。
以前、レモンと合わせて80個が全部
盗まれた。目撃者によると、おばち
ゃんが白昼堂々と敷地内に入って盗
んで市営住宅の団地のほうに消えて
行ったという。
本日全て収穫。百数十個。
これは屋内の日陰に置いて2月まで
寝かせると食べ頃になる。うちだけ
でなく親戚知人友人に分ける。
八朔は甘酸っぱいので好みは分か
れるみたい。
この邸内の果実は敷地内で大事に
育ててきたものだ。
ことしはバレーボール程の大きさに
育って楽しみにしていた安政柑が
全部盗まれた。
柿も全て盗まれた事がある。
この町、なぜか知らぬが盗みが
とても多い。
東京から親が実家に引っ越して
来て45年、私が住んだ事のない
この町に都内から転住して20余年。
未だにそうしたこの町の作風には
馴染めない。
街中のバイク屋が盗難バイクを
大量に集めて転売していて当局に
摘発されたのも記憶に新しい。
窃盗、カツアゲ、恐喝、脅迫。
差別、集団強圧、意識の強要。
それがごく「普通」なのらしい。
この町は。
よくないなあ。そういう気風。
病気と同じで改善できるだろう
に、数十年、なんら快方には向
かわない。そら、病気も治す気
がなければ治るもんも治らない。
かといって、今の時代は現代なの
で、市中の無法無軌道の慮外者を
斬り伏せて成敗する訳にもいかな
い。自衛と官憲の努力に託すしか
ない。
一度、敷地内で大捕物があった。
県警の人たちは存分にお働きめさ
れた。捕縛検挙せり。
でも、市内の悪しき気風に変化は
無い。
良いとこも沢山数え切れない程に
あるのに、人的資質が残念過ぎる
面をまだ多く残存させている。
何か抜本的な大変革が無い限り、
この先も何十年も変化無しだろ
う。

レモンは裏年なのか数個しか成っ
いない。


本日のお駄賃。
レモン1個。
この1個を育てるに、どれほど
大変か。たれか知るらむ。



映画『ワイルド7』(2011)

2021年12月26日 | open


『ワイルド7』(2011)

突込みどこ満載の痛快駄作、その名も
『ワイルド7』。
原作とはて~んで違う作り。
まあ、映画はエンターテイメント
だから良いのだが、一番のミスキャ
ストは、ゲリラハンターのユキが
深田恭子という配役。これがひどい。
大根だし、運動神経鈍くて超どん
臭いし、バイク乗れないからトレー
ラー積載での特撮での跨って走って
いるかのような撮影でのフォームは
ド素人無免以下だし。ユキではない。
深キョン一人でダメな映画をとこ
とんさらに駄目にしている。
オープニングから少しの間は努力賞
的なアクションシーンだが、あとは
もうトンデモセブンになってる作品。

オープニングの銀行強盗のシーン。
北九州市であることバレバレの
道路標識のまま。でも都内設定。
戸畑区というのがそのまま写って
いる。


ラストシーン。
これは北九州空港の橋だが、先に
衛生打ち上げ施設がある設定で、
そこはCGをかましていて、よい
ラストだった。
んが。この最後のケツについた
新メンバーユキの乗り方のしどい
事。吹き替えだろうが、これは
しどい。台車に載せての撮影も。
瑛太たちは監督から「背を丸めろ」
と演技指導あったが、この女は
無視のようだ。もっとも、乗れて
る女は今は世の中ほぼいない。皆
背中に福田照男さん言うところの
直角定規を入れてたり、逆にそっ
くり返ってる。ステップにはだら
しなく足を置いているだけ。
腕は突っ張らかってる。危険載り。

この映画、一番良くないのは、
最後のテロップの時に、撮影
風景を内輪ネタ風に撮って流
していることだ。学芸会。
全員にカチンコを持たせて、
大林宣彦『時をかける少女』
(1983)と同じことをやって
いる。
僕たち頑張って作りました感を
出そうとしてる監督のセンスを
疑う。これは観ていてきつい。
年賀状で子どもの写真だけの賀
を送ってくる馬鹿な親の親バカ
を見るほどにイタい。

だが、爆破シーン、銃撃シーン、
バイクの走行シーン等々はかな
り演出が良い。
物語のダメダメ感はアクションで
どうにか見るに堪えるようにして
ある作品だ。
ただし、リーダー飛葉が感情的
に激昂して「守りてえんだよ!」
とかチンピラみたいに叫ぶ事など
は、原作では絶対にあり得ない。
この脚本を書いたライターは
原作をちゃんと読んでいるのか
とさえ思う。
ま、すべては監督の責任。
映画の良し悪しの全責任は映画
監督にある。そういうもの。
チームで作るのが映画だから。

飛葉の銃がコルトウッズマンで

あるのは、原作者の望月三起也
先生が「それだけは絶対に譲れ
ない」として主張した結果だ。
それゆえ、撮影当時、どこの
メーカーからも発売されていな
いモデルガンのコルトウッズマン
ゆえ、MGCの
30年近く昔の中古
を探して何丁か
買い求めてステー
ジガンを製作
した。原作では
ファーストシーズン
の後のシリー
ズから飛葉が使用
するマグナム
ウッズマンだ。相棒のクロスも
同じウッズマンを使う。

.357弾設定。
それはオープニングで正確に表現
されていた。ただ、リムドカート
でリボルバーのような薬莢だった。
詰めが甘い。

ところが、何度も観てしまうと
いう不思議な駄作だ。
まるで超駄作『彼のオートバイ.
彼女の島』(1986角川)のよう
な妙な力を持っている映画だ。
隊長役の草波を演じた中井貴一

はさすがに上手い。
彼は熱烈な原作ファンだった。


斬鉄剣 初代康宏

2021年12月26日 | open



これは初代小林康宏斬鉄剣。
長くてぶ厚くて重たくて、これを
帯びていたら腰が多分かなり重い
ぞ〜、てな感じの刀。
幕末刀というより慶長新刀みたい
な感じの刀。
ごつい!

二代目のほうは姿形は尋常なるも
モロに斬鉄剣なので、私は初代の
功績は大きくチャレンジャーとし
も歴史的だとは思うが、個人的
差料としては二代目康宏の作を
好む。
ただ、私の二代目作は肉置きが
タップリあるハマグリ姿で、餃子
か木刀みたいにでっぷりしてる。
二尺三寸六分で鞘を払って1.2キロ
あった。
それを英信流の定寸に磨り上げの
時に上研ぎして「游雲」の号名を
銘に切って再登録してもらった。
勿論、拵もすべて作り直し。
磨り上げ後は鞘払い1050gまで
落ちていて、軽いので手捌きも
良い。

あまり重た過ぎるのは長時間は
振れないけれど、刀は重くても
軽くても私はいいのよ。
それなりに刀に合わせて使うから。
ただ、あまり軽くしすぎると、
それはまるで踊りの用具みたいに
なってしまって、(やらないけど)
本当の斬り合いには使えなくなる。
つまりオモチャのテッポ持って
バンバンとか言ってるのと同じ
になってしまう。
手捌き良いからと刀を軽くし過ぎ
るのは、刀剣として死んでしまう
ので考えもんなんです。
刀を軽くしてなんとかしようとする
邪(よこしま)な算段は、武とはかけ
離れるので、これもまた宜しくない。

そうした打算的目論見系とは別に
「桐の木刀で稽古せよ」という
教えも古伝剣術にはある。
軽い刀を使える人は重い刀も使え
る。その極意を表した教え。
ところが、重い刀頼りだったり
い刀頼りという偏った考えだと、
大切な刀法に習熟できない。
そして、健康体操ではなく日本の
伝統武芸として剣を振るのである
ならば、ことさらに常に軽い刀に
して何かを目論むのは、それは武
とは乖離して行く「それは悪しゅ
うござる」という仕儀になる。

こうした事は、ずっと江戸期から
憂慮すべき傾向として武士の中で
は言われ続けて来た事なんですけ
どね。今に始まった事ではなく。
でも、どうせ武芸やるなら、本物
の刀を持ったほうがよくはないで
しょうか。試合の用具などとして
は扱わずに。
斬り合いは無いけれど、「実戦
剣戟に使える日本刀」で武芸は
取り組んだほうが本物の道を行く
のではないでしょうか
本道のど真ん中を。