渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

交通習慣 ~広島市~

2021年12月01日 | open



仕事の打ち合わせで広島市内へ。
「三原ルール」で走行している
人たちは皆無だった。


重量運搬車 〜昭和の自転車〜

2021年12月01日 | open

戦前から戦後まで俗に「重荷(じゅ
うか)用」と呼ばれたごつい自転車
はこれ。
正式には「重量運搬車」という。

今見ると、映画『大脱走』(1963)
でドイツ軍捕虜施収容所から脱走
したジェームズ・コバーンがフラ
ンスの街中で盗む自転車に似てい
かなり渋い。


戦後の高度経済成長期という時代
は、「新しい物こそが何でも良い
もの」という歪んだ価値観に人々が
踊らされていた時代だった。
ゆえに懐古的な発想や造形物は徹底
的に忌避された。否、蛇蝎のように
嫌われていたといっても過言ではな
い。
それゆえ、「レトロ」などという
発想も言葉も流行も存在さえしなか
った。
復古調は悪、というのに近い風潮が
あったのが確かだ。
なんでも「新」がつくものが良質の
最先端モノという大間違い、世紀の
誤認を日本人たちはしていた。

だが、そうした尋常ではない大量
消費社会が多くの弊害を生む事に
も気づいて、ようやく日本ではその
ような使い捨ての思想が見直される
ようになってきた。

重荷用のような電動アシスト自転車
を見た。
昔、重荷用自転車でよく見た太い
パイプのごつい荷台がついていて、
色もアーミー調のマット塗装だ。
目を引いた。

自転車の二人乗りが禁止されている
のは、それは各都道府県令で自転車
の乗員は65kg計算で、荷台に乗せる
重量は最大30kgまで、と定められて
いるから。
なので幼児たちを乗せる事は法にも
令にも違反しない。
でも、小学生や中高生が二人乗りし
て運行するのは禁止事項にあたる。

昭和時代の重量運搬車風の自転車、
かなりいけてると個人的には感じる。
イタリアに住む友人は、かなり古い
自転車を再生させて乗っている。
写真を見ると好きもの仲間たちと
それで遠乗りしたり、かなり楽し
そうだ。
どなたもまるで戦前のヨーロッパ
スタイルのようないでたちで自転車
を楽しんでいる。
自転車といえば西欧なのだが、なん
というか、本場の歴史感があって、
都度メールで送ってくれる写真を見
ているほうも楽しくなる。
二輪の文化、深く生活に根付いた
モノ。
それが気負わず、さりげなくさらり
と人々の日常に溶け込んでいる。
それは、自転車もモーターサイクル
もどちらもそうなのだ。
モペットなどの自転車と動力の合体
物などもとても街中の景色や生活に
マッチしている。
取ってつけたようなものではない、
生きた二輪文化がある。
いいなと思う。
無論、3ない運動のような世界史的
な国と教育者による自国憲法無視
天下の悪行三昧も存在しない。
文化として必要不可欠な物として
二輪が社会に存在しているから。
日本では未だに「二輪などは不要
だ」とか「邪魔だ」という心根の
人間たちが多く存在する。
自動二輪乗りの中にでさえ、原付
などの小排気量のモーターサイクル
を馬鹿にするおバカな者たちも存在
する始末。
ヨーロッパではあり得ない。
つまり、西欧を人類史における近
代文明の先進の端であるとするな
らば、日本は果てしない最後進
の未開の土地なのだ。

三原の蜜柑

2021年12月01日 | open



三原の佐木島の蜜柑を貰った。
美味しい。