バイブルサロン

礼拝説教、聖書を読んで感じた事

黙っていられない

2019-06-23 18:04:21 | 礼拝説教
2019/6/23 礼拝説教
【テーマ】  開かれた心
【説教題】 「黙っていられない」
【聖書箇所】 マルコ7:31-37
7:31 イエスは再びツロの地方を出て、シドンを通り、デカポリス地方を通り抜けて、ガリラヤ湖に来られた。
7:32 人々は、耳が聞こえず口のきけない人を連れて来て、彼の上に手を置いてくださいと懇願した。
7:33 そこで、イエスはその人だけを群衆の中から連れ出し、ご自分の指を彼の両耳に入れ、それから唾を付けてその舌にさわられた。
7:34 そして天を見上げ、深く息をして、その人に「エパタ」、すなわち「開け」と言われた。
7:35 すると、すぐに彼の耳が開き、舌のもつれが解け、はっきりと話せるようになった。
7:36 イエスは、このことをだれにも言ってはならないと人々に命じられた。しかし、彼らは口止めされればされるほど、かえってますます言い広めた。
7:37 人々は非常に驚いて言った。「この方のなさったことは、みなすばらしい。耳の聞こえない人たちを聞こえるようにし、口のきけない人たちを話せるようにされた。」

○ 6月9日はペンテコステでした。2000年前のペンテコステの日、弟子達の開かれた心に聖霊がおいでになったすばらしい日でした。そこからわずかの間に多くの人がイエスを信じ教会ができ、さらにどんどん福音は広がっていきました。
ペンテコステ祈祷会から2週間。私たちはどうでしょうか? 
今日はまだイエスの宣教活動の時に戻ります。一人の 耳が聞こえず口のきけない人 が癒されるところです。

Ⅰ.聞く耳に
A.一人のろう者との出会い
1.異邦人の地をグルーッと回ってガリラヤ湖に来られました。そこに連れてこられた 耳が聞こえず口のきけない人 も異邦人かと思われます。
2.このデカポリス地方では5章に登場した悪霊につかれて墓場に住んでいた人が癒された話がありました。もしかすると、その人によってイエスのことが広まっていたとも考えられます。そこで、この誰によっても癒されない人を連れて来たのかも知れません。しかもこの人も悪霊につかれている可能性があるのです。

B.聞こえるようになった
1.人々がいくらイエスのすばらしい噂をしていても、この人にはその噂も聞こえなかったということです。誰かが彼を連れて行かなければ彼にはイエスがわからなかったのです。イエスの所に連れて行く人がいるのはとても幸いです。
2.彼はイエスを見ました。目の前にです。イエスのことを説明されても聞こえなかった彼にとって、目の前にいる人が誰なのかわかったのでしょうか? 癒しを願ったのは連れてきた人たちです。
3.イエスはその人たちの願いを聞いて、彼に触れられました。さらにツバをつけた指で彼の舌に触れられました。聞こえない彼にはそれがとてもわかりやすかったのかも知れません。 そして、彼の耳は聞こえるよう、口は話せるようになりました。

Ⅱ.語る口に
A.エパタ
1. 7:34 そして天を見上げ、深く息をして と、あります。この〈深く嘆息〉する(34)(〈ギ〉ステナゾー)の名詞形〈ギ〉ステナグモスは,ロマ8:26で,御霊の「深いうめき」を表すのに用いられている. と、聖書の達人には載っています。彼の今までの辛さを感じ、悪魔の支配に怒りを覚えらえたと思います。
2.そして、イエスがアラム語で「エパタ」と言われると、 すぐに彼の耳が開き、舌のもつれが解け、はっきりと話せるようになった のです。彼は全く話せないわけではなく、話そうとしても舌がもつれたのは悪霊によって縛られていたからとも言われています。

B.語れるようになった
1.悪霊に支配されて閉じていた心がイエスの「エパタ」によって開かれたのです。つまり悪霊は退散したということです。彼の心の声「助けて!」をどこに向かって叫んでよいのかわからなかったのですが、その心の声さえもイエスには届いていたのです。皆さんの心の声はイエスに届いています。
2.すると、彼は福音を聞く事ができるようになったばかりか語れるようになったのです。今まで「助けて」とさえまともに言えなかった彼の口から「イエスは主です」と神をたたえる言葉が出るようになったのです。

Ⅲ.開いた心
A.開くのは神
1.自分の心でありながらなかなかその心が開けられない、そういう人がたくさんおられると思います。確かに私たちが心を開くことでイエスが心の中に来てくださるのです。
2.しかし、私たちは神の前に行けるようにしていただけたのもイエスのお陰。全てはイエスのお陰です。 黙示録3:20 見よ、わたしは戸の外に立ってたたいている。だれでも、わたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその人のところに入って彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。 と、あるとおりです。
3.心を開こうという人間的努力をやめてイエスの所に行きましょう。そして祭壇に捧げられた生け贄の動物のように神に任せましょう。イエスが「開け」と言ってくださいます。

B.心から溢れるものがある
1. 7:36 イエスは、このことをだれにも言ってはならないと人々に命じられた。しかし、彼らは口止めされればされるほど、かえってますます言い広めた。 黙っておれないのが福音です。私たちは福音を語っているでしょうか? 
2.この人に 「開け」 と言われたイエス。彼の何が開いたのでしょうか? 耳も口も開きましたが、悪霊によって閉ざされていた心まで開き、その心に福音が入ったなら、今度は聖霊は溢れ飛び出してこられます。

● かつて教師時代、生徒が「先生。私の好きな人知りたい」と言うので「別に」と言ったら、「教えてあげる!」と言って無理矢理言ってくるのです。好きになってしまうとみんなにも知ってほしいものなのです。イエスに心を開くというのはそういうことです。

★ あなたの心はイエスに開かれていますか? そして、あなたの口は人々に対して開いていますか?


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