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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

神との平和条約を結ぼう

2019-04-14 16:17:17 | 礼拝説教
2019/4/14礼拝説教
【テーマ】  イエスの十字架(受難週)
【説教題】 「神との平和条約を結ぼう」
【聖書箇所】 使徒2:22-23
2:22 イスラエルの皆さん、これらのことばを聞いてください。神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。それは、あなたがた自身がご承知のことです。
2:23 神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。

○ 今週は受難週です。今週金曜日がイエス・キリストが十字架にかかられたことを記念する「受難日」です。ということは、来週が「復活を記念する日」「イースター」です。キリスト教の一番中心の日です。

Ⅰ.有名な十字架
A.みんなが知っていた
1.イエス・キリストのなさったことはユダヤ人にとっては それは、あなたがた自身がご承知のことです。 とペテロが言ったようによくよく知られていたことでした。そして、十字架にかけられたことも誰もが知っている出来事でした。
2.このイエスの十字架刑は、23節にあるように、 神が定めた計画と神の予知によって引き渡されたこのイエス ということで「神の計画」であったということです。しかし、イエス・キリストが十字架にかけられた(かかられた)本当の理由を知っている人はどれほどいたでしょうか?
3.私たちにはなかなか神の計画がわからないものです。私も自分がなぜこんな痛みと闘わねばならないのかということさえわからないのです。このところにも神の計画はあるはずですから。ましてやイエス・キリストの十字架の計画の全貌を知るのは大変難しいことなのかと思います。

B.十字架を偶像化しない
1.キリスト教にとって「十字架」は切り離せません。しかし、偶像を嫌うキリスト教がいつしか「十字架」を偶像のように扱うことがあるのではないでしょうか? あるいは聖書を偶像のように拝む人がいるのではないでしょうか? もちろん大事なものですが、大事なのはその真の意味です。
2.イエスの十字架刑はとうの昔の出来事であり、私たち異邦人にとって、直接関係の無いことではないでしょうか? 良くわからないために、ペンダントやイヤリングなどの飾りにさえなっています。それが悪いわけではありません。ただ、十字架の真の意味を知っていただきたいのです。

Ⅱ.神が人となられた
A.イエスは神であり、人である
1. 2:22 神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行い、それによって、あなたがたにこの方を証しされました。 との御言葉から、イエスはナザレに生まれ育ったユダヤ人であることがわかります。同時に 力あるわざと不思議としるしを行い と、神であることも示しています。
2.これだけ見ると、イエスは特別な力・知恵のある人間で、そのお方を神とする日本の神道と一緒のようにも思えます。が、明らかに違うのが、人が神になったのではなく(人が神としてあがめられたのではなく)、神が人となったところです。

B.神と人間との平和を取り戻すために
1.第二次世界大戦はとっくに終わりました。私たちの多くは戦後生まれです。戦争に関わったわけではありませんが、未だに戦争の傷は人々に、国際間に残っています。
2.同じように人間の罪の問題はアダムとエバ以来、子々孫々、全ての人間に引き継がれ、問題は残っているのです。それは神と人間との間の平和が失われたという大問題です。これは人間には誰によっても解決ができない問題です。
3.戦争はその後の平和条約などでいくらか解決するでしょうが、神との平和は、神と平和条約を結ばない限りできるものではありません。人間が神との平和を壊したのですから、この解決は神にしかできないことなのです。その方法がイエスの十字架でした。

C.イエスが人となった理由
1.神はユダヤ人に罪の赦しを生け贄を捧げる(動物の命を捧げる)ことで教えてきました。しかし、これで一時的に神に近づけたとしても完全な赦しが得られないことは誰の目にも明らかでした。
2.つまり完全な赦しのためには完全な生け贄が必要だったのです。それは、動物ではなく人間以上のものが、人間の身代わりに血を流さなければなりません。人間以上のものは神しかありえません。神は血を流せないので、神のひとり子を人として、私たち人間の身代わりにされたのです。

Ⅲ.十字架は新しい契約
A.神からの平和条約
1.十字架が神の計画でありながら、 このイエスを、あなたがたは律法を持たない人々の手によって十字架につけて殺したのです。 と、ユダヤ人がイエスを十字架につけて殺したとペテロは語っています。イエスを十字架につけたのは当時のユダヤ人ですが、人間は皆同じ罪を抱えているのです。
2.ユダヤ人がイエスを十字架にかけて殺したのは、イエスが神だとわからないで犯した罪です。しかし、これは私たちも同じです。イエスを神と信じて従わない限り、神に罪を犯しているわけです。
3.そんな罪人、全世界の全ての人の罪のために神の子イエスの十字架による身代わりの赦しが計画されたのです。神はイエスの十字架で完璧な罪の赦しを契約してくださいました。いわゆる平和条約を結ぼうとしてくださったのです。

B.新しい契約が結ばれる
1.十字架が神の計画でないなら、イエスは神ですから簡単に逃げることができました。それどころか、天使の軍団を呼び寄せていっきに人々をやっつけることさえできました。しかし、その罪を解決するために来たイエスですから、逃げることなく、十字架にかかってくださいました。
2.十字架は完璧な赦しです。アダムとエバに始まる全ての過去の罪を帳消しになさったのです。全く新しい契約が開始されたのです。イエスを救い主と信じるだけで全ての罪を赦し、神の国(領域)へ入れてくださるという契約です。


● 契約書にサインをしたことはありますか? 身近なところではスマホを購入するときの契約など。契約しないとスマホは使えません。仮に本体を買ったとしても通信ができません。その機能が使えるのは契約するからです。
  十字架は神の方から私たちに用意してくださった新しい契約です。イエスを信じるならこの契約は有効になり、神の約束された祝福を受けるのです。信じないということはこの新しい契約にサインしないということです。

★ イエスはあなたを罪の縄目から解き放ち、神のもとに導く新しい契約です。是非、イエスを信じる決心をしていただきたいです。