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礼拝説教、聖書を読んで感じた事

インマヌエル

2015-11-29 16:46:07 | 礼拝説教
2015/11/29礼拝説教
【テーマ】  共におられる神
【説教題】 「インマヌエル」
【聖書箇所】 イザヤ7:14,マタイ1:23
イザヤ7:14 それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。

マタイ1:23 「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。)

○ 今日からアドベントに入ります。アドベントとは、クリスマスを待ち望む期間と思ってください。
  どんなに偉い人でも、誕生日が祝われるのは、普通生きている間だけです。亡くなっている人の誕生日会ってしないものです。クリスマスはイエス様の誕生日です。約2千年も前に誕生したイエス様の誕生日は、毎年毎年世界中でお祝いされています! それは、イエス様が今も生きているからなのです。

Ⅰ.預言されたイエス様
A.イザヤの預言
1.今から2700年ぐらい前、イスラエルにイザヤという預言者がいてました。彼は、BC742年、長くユダ王国の王位にあったウジヤの死んだ年に、神の召命を受け預言者として立ちました。
2.当時、アッシリア帝国によって、ユダ王国も苦しい目に遭わされていました。イザヤは神の言葉を語り、真の神に従い続けることを促すのですが、アハズ王は政治的策略を巡らし、神に従わず、人に従ってしまいます。イザヤは従わないユダ王国は滅びるが、必ず救い主が来られることも語ります。
3.イザヤは救い主がどのようにして生まれるのか、そして救い主の生涯について(イザヤ53章)も神様から預かった言葉を伝えていたのです。神様は永遠のお方なので、過去・現在・未来のことを全て知っておられるのです。

B.待ち望む人々
1.イザヤは実際にイエス様が誕生する700年も前にそのことを預言したのですが、その時にメシヤが来られるという嬉しい言葉を聞いた人たちは、どう思っていたのでしょうか?
2.BC586年にユダ王国がバビロン帝国に滅ぼされました。捕囚の民となった人たちはこのイザヤの預言を思い起こしたでしょう。そして、国を離れて、長い間救い主を待ち望むのです(ダニエルもその一人です)。イエス様は待ち望まれた救い主でした。

Ⅱ.マリヤから生まれるイエス様
A.信じられないような預言
1.イザヤが救い主について預言した一つが今日のテキストです。 それゆえ、主みずから、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ。処女がみごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名づける。 です。私たちはもうそんなに問題も無く読んでいることと思います。
2.しかし、イザヤからこの預言を聞いた人々は何と思ったでしょうか? 救い主の誕生そのものは嬉しいことですが、結婚していない、男性を知らない女性が男の子を産むというあり得ない話に驚いたか、何かの比喩と思ったかも知れません。
3.現代人も処女マリヤがイエス様を生んだと信じる人はどれくらいいるでしょうか? 世の終わりが来ること、死後の世界があることを信じているでしょうか?

B.マリヤの身に起こった
1.救い主誕生の預言が700年後のマリヤの時代まで聖書として語り伝えられていました。マリヤはこの御言葉を知っていたと思います。しかし、我が身にこのことが起こるとは思っていなかったでしょう。
2.私は何人かの知り合いが牧師になっていくのを見ました。「どういう風にして牧師になる決断をするのだろう? まあ、自分は学校の先生が神様から与えられた職業だから、自分には関係無い」くらいに思っていました。ところが、それが私にも起こったとは・・・!!
3.私たちはイエス様と無関係では無いのです。イエス様は私たちの生活に積極的に介入されます。それがインマヌエルなのです。

Ⅲ.私たちと共に住む神
A.人となった神
1.イザヤは その名を『インマヌエル』と名づける と預言しました。「インマヌエル」とはマタイ1:23の( )にあるように (訳すと、神は私たちとともにおられる、という意味である。) です。、もちろん救い主には、「イエス」という名前がつけられました。救い主の名前は「イエス」ですが、その救い主は私たちと共におられるということなのです。
2.「神は私たちと共におられる」とはどういうことでしょうか? イエス様は神様です。常に父なる神と聖霊なる神と共におられた三位一体の神様です。天地創造の時、イエス様は共に働かれたのです。
3.しかし、罪を犯した人間は神と遠い存在になってしまいました。離れて住む神でした。その神が私たちの生活に介入して来られたのです。まず、神の性質のまま人間として生まれて、一緒に生活してくださいました。

B.内住のキリスト
1.しかし、インマヌエルの本当の意味、もっと大事な意味は、地上で一緒に生活するだけの神ではなく、私たちの内に住むことです。本当に、一人一人と共に住まわれるのです。私たちの最も大事な心の内にあってです。
2.よく「内住のキリスト」と言います。「イエス様は歴史的な人物だ」と信じる人は多いです。「イエス様は十字架にかかって死んだ」と信じる人も多いです。「イエス様は処女マリヤから生まれた」「イエス様は復活した」「イエス様は神様だ」と信じる人は少なくなります。
3.「私の内にイエス様はおられる」と信じて言う人はどれくらいいるでしょうか? インマヌエルの大事なところはここです。内住のキリストです。

● 私はクリスチャンになって、教理を教えられて、私の内にイエス様がおられるということは信じました。頭で信じました。でも、頭の信仰は弱いものです。伝道にも奉仕にも力が無いのです。イエス様は存在するのですが、私とちょっと離れたところにおられるような感じでした。
ある日、自分が罪深い人間だということが心にガーッと迫ってきて泣きました。洗礼を受ける前に、いやイエス様を信じた時に、私は悔い改めの祈りもしたのですが、心の奥深いところにはまだまだ罪が眠っていたのです。もちろん、その罪も赦されているのですが、それが示された時、新たなる悔い改めが起こりました。その瞬間一気に十字架が近づいたのです。
それでも、私はイエス様がわからなくなっていきました。もうクリスチャンをやっていられないと思い、教会をやめるつもりである祈り会に出た時、今度は聖霊が一気に私を支配しました。聖霊のバプテスマを受けたのです。その瞬間から今まで,私はイエス様を疑うことができません。イエス様は私の内におられるという信仰が頭ではなく、心の奥底にまで染み込んだのです。インマヌエルの神です。

★ イエス様はあなたの心の中に住むためにこの地上にお生まれになって、十字架で罪を解決し、天に帰り、聖霊を送ってくださったのです。あなたの心の中にイエス様をお迎えください。