8×10撮影紀行

8×10の機材を主として、日本各地を
撮影したときの記録を主として記述。

河口湖花火大会

2011年01月23日 20時07分19秒 | 日記
 撮影ポイントと思われる場所に着いたが誰もいなかった。

1月15日から2月20日の土日と
2月23日(富士山の日らしい)の、
20時から20分間、河口湖畔で花火大会が行われる。

会場は河口湖大橋の南側の公園だが、
ここで撮る写真の特徴は富士山を背景にした花火の風景。
それを撮影するには大橋の北側から撮影を行う
ことになる。

19時頃に撮影予定地に到着。
予想していた、渋滞も駐車場不足も人混みも全く無かった。
それどころか誰もいない。
車は漁業組合の駐車場に止めて周囲を散策。
湖畔の歩道を歩くと三脚が立てられており、
撮影場所もこのあたりで良いのだと確信する。
遊歩道の下の湖岸で人の声がするので下りて、花火の上がる場所
などを聞く。
榛名湖の花火の時にも書いたが、
8×10では花火の上がるのを見てから構図、ピントを合わせたのでは
間に合わないので、上がる位置や時間などできるだけ事前に情報が
欲しいため、いろいろ教えてもらう。

30分おきにテスト的に小さい花火が上がるので、位置の確認ができる。
レンズは300mm(35mmに換算して40mm)を使用した。
しかし、雲がかかっている様子もないが、富士山が全く見えない。
試しにデジカメで感度12800、絞り2.8、シャッター1/4秒
(感度100換算で、絞り16、露出15分くらいか)
で撮影すると外形は写る。
花火の撮影は感度100、絞り16で露出は数秒から十数秒程度なので、
両者の輝度差は大きい。月明かりがあれば、もう少し露出差は
縮まるが一度の露出で両方を写し込むのは難しい。
また、橋などの街灯は花火より明るいため、普通の撮影では
富士山、花火、街灯のどれかは犠牲になる。
当初富士山を写し込むのは諦めていたが、一緒にいた人が、
花火の後、月が出たら改めて露出を掛けるというので、
それに倣うことにした。
8×10では、フィルムは自動的に交換されることが
無いので、何度でも多重露出できる。
ただし、この方法では1回に1枚しか撮影できない。
デジカメであれば、複数写しておいて、あとで合成する
と言う手もある。

状況を教えてくれた人と話をしていたので、気温0度(以下)の
寒い中でも比較的苦にならずに時間を過ごすことができた。
20時近くになるとカメラマンも十数人集まったが、場所取りに
苦労するほどではない。
撮影位置は湖岸で撮影したが、ここだと富士山頂には
花火がかかることがあるので、歩道に上がり少し(10-20m)
西側から撮影した方がよいかもしれない。

花火が始まった。
いつどんな花火が上がるのか分からないので、
どんな花火がどう写るかは運次第。
めぼしい花火としては大きく開く花火を基本に、
下の方で連発してやや小さく開く花火、扇子のように
開く花火等があるが、あまり撮影に適さない花火もあり、
理想の花火を写すのは難しい。
三脚を8×10で使用しているので、デジカメは
手持ちで撮影。露出が短いため花火の軌跡を十分写し込むことは
できなかった。

富士山の大分右手でも花火があがるが、両方入れようとすると、
構図上、上下が空きすぎる絵になるため諦める。
(パノラマ写真なら良いかもしれない)

花火終了後、富士山の上部に積もっている
雪が確認できる様になっていた。
しかし、まだ花火の煙が富士山にかかっているので待機。
9時前に月が出てきたのを待って露出を開始。
露出は絞り16で8分(4分だとやや暗い)。
この日は満月の2日後だった。

満月の日なら花火開始時に月が昇るので理想的かもしれない。

月が出てから湖面を見ると逆さ富士が見えた。

8×10のフィルムは使ってしまったので、
デジカメでのみ撮影し、
今回は終了。