母親が通学した帝国女子医専では
授業について行けずに途中で
退学する女生徒が何人かいたようです
… … …
通学しだした帝国女子医専で母親は
創立の一期生でした。
そして、卒業時に国家試験が待ち構えていました
その国家試験は、帝国女子医専の認定試験の
ようなもので、国家試験に合格しなければ
帝国女子医専の将来に関する重大な試験だったそうです
その国家試験を受ける母親ら一期生は
先生方にとにかく頑張ってくれと
頼まれました
母親らは正月返上で勉強に次ぐ
勉強でこんな猛勉強は私だけで沢山だ
… … …
将来生まれてくる,子供にこんな勉強は
させたくないと思ったそうでした
私が小学校へ行くようになっても
中学、高校に通学するようになっても
母親から「勉強しなさい…」 と云われたことは
一度もありませんでした
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それをいいことに私はのんびりと育ってしまいました
京都の2階にあった母親の本箱には
卒業証書と医師開業免状が
筒に入ってありました
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母親の通学した帝国女子医専は今
東邦大学(とうほう)と改称されています