この「明治天皇と日露大戦争」
日本初のシネマスコープ 版
映画のはずでしたが
ところが東映が急遽「鳳城の花嫁」(おおとりじょうの)
シネスコ版を制作して
先に封切ってしまったので
日本初は宣伝に使えませんでした
「明治天皇と日露大戦争」は
日本海海戦や、203高地、など
馴染みの名場面を散りばめてあったそうです
戦後、東宝から分かれた新東宝は
ヒット作が無かったのですが
「明治天皇と日露大戦争」は
空前絶後の大ヒットになりました
この映画で新東宝は
それまでの負債を一気に
完済したといわれました
テレビの台頭によって
劇映画の観客動員に
翳りが見え始めていました
小さなテレビ画面に対抗するために
考案された横長のシネマスコープ版での
大ヒット「明治天皇…」を制作した
渡辺邦男監督に各映画製作会社は注目したでしょう